|
|
コロンビアに到着したのが夜の11時過ぎ。じゃ、1杯ひっかけてから寝ましょうよ、ということになって、飲み屋を探しに街へ出たはいいけど、な〜んにもない。ていうか、街がなかなかない。農機具の店とワッフルを食べさせる店と、モーテルみたいなのばっかり。やっと一軒パブみたいなところ見つけました。それがさぁ、ほんと絵に描いたようなアメリカ映画に出てくる酒場なのよ。主人公が人を殺して、恋人と逃げてる途中で立ち寄る、みたいな。ドアを開けて入るとモワッとタバコの煙が押し寄せてきて、同時にこっちの内蔵が上下するようなハードロックの重低音。バドワイザーって書いてあるネオン管がビカーッと目に突き刺さると、カウンターに座ったタンクトップにジーンズのムキムキ男たちがいっせいにこっち見て「知らねぇ顔だな、よそ者?」って視線を投げかけてさ。そしたら入り口の黒人が「何か用か?」みたいなこと話しかけてきて、「飲みたいんだけど」っていうと、愛想のかけらもない顔で奥を指さして、それっきり。「奥? ぼられんのかな、ちょっと怖いなー」と、どぎまぎしながら周り見渡すと、ビリヤード台とダーツと、酔っ払ってわけわかんない踊りを踊ってるエロモードたっぷりのオネーちゃん。注文なんか聞きに来やしないのよー。はなっから商売っ気なんてないからね。「ビール5つ」っていうと「ピッチャー?」って聞くのよ。人数数えろ、5人だぜ? 日本だったらクビだっちゅーの。そして出てきたグラスにびっくり! ちゃんとした店なのに半透明のプラスチックのコップだよ? お花見とかで使うあの、持つとベコンてへこむやつ! 「おいおいバカにしてんのか? 日本人を」と思ったら、みーんなそれで飲んでる。悪気はないのよ、この店の人たちは。別にフツーにやってんだけどさ、いいのかね、これで。で、出てきたおつまみにまたびっくり! ぜーんぶ体に悪そうな冷凍食品の揚げ物! チーズフライ、チップスのこってりチーズソースがけ、甘酸っぱい赤いソースがべったりついたフライドチキン。いやー、アメリカの人はもっと食生活に気を使ったほうがいいよー。量だって半端じゃないしさー。
てなことで、次回は、日々ダイエットに四苦八苦してるあなたに、アメリカデブ事情をお届けします。私たちなんてデブのうちに入んない! 自信が出てくること請け合いよ!
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|