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練習はとても真面目で真剣です。ストレッチしてランニングして、正しいフォームを固める練習をしてと、徹底的に基礎の基礎を叩き込まれます。コーチはとても厳しいです。フォームに変な癖がついてくると、私の背後から手を取って直してくださいます。
そんな時、一瞬私の頭の中に妄想がよぎってしまいます。「奥さん、こうですよ」「あっ、コーチ」「奥さん、帰りにお茶でもいかがですか」「えっ?」「個人レッスンしましょう」。キャー!! テニスのコーチとそんなこと…い、いけませんっ! でも…ちょっぴり憧れ?!
「ちょっと! 理恵ちゃん! 聞いてる!〜」。ふと目を開けるとコーチが私の手首をつかんで振ってます。「力抜いて! ちゃんと腰落として!」。ハッ! そうです! いけませんっ! 私たちの目指すテニスは、そんな不純なものではないのですっ!
当然、私もコーチには敬語です。「はいっ!」「わかりましたっ!」「すいませんっ!」。ああ、この体育会系言語の響きの、なんと純粋なこと! なんとさわやかなこと! これだけで30歳若くなれます。これってちょっとあれに似てるかも…医者とか重役クラスのおじさんがハマるという「ママ、おしめ替えてクダチャイ」の幼児プレイと。てことはテニスってさ、コスプレとかSMにも通じるものがあるってこと? 「コーチ…」。いかんいかん、また変な妄想に走っちゃう! 真面目に戻ります。
とにかく、テニスは楽しい! 何が楽しいって、無心でボールを打つのがとにかく楽しい。その喜びが一番顔に出てるのがうちの2人のコーチです。2人ともニコニコ満面の笑顔でテニスをする。その顔を見てるだけでこっちまで本当にハッピーになれます。もちろん2人ともちゃんとした選手なわけだから、試合は別人だと思いますよ。でもあの顔見てると、心の底からテニスが好きなんだな〜って思います。
と同時に、フォームも美しい。私なんかまだ2回しかやってないから(そうなんです。テニステニスと騒ぐわりには、まだたったの2回なんです。テヘヘ)当然カチコチだけど、コーチ2人はまるで踊ってるみたい! あんなに身体が自由に動くなんて、なんて素敵なんだろう!
あ〜私も早くあんなふうになりたい! 自由に楽しんで球を追いかけたい! 改めて誓うのです。目指せ! シャラポワ!
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