でも彼の心の中にはゆるぎないものがある。確かに今隣にはいないけど、彼女の声が聞こえてくる。思い出せばたくさんの表情が自分を見守ってくれているような気がする。二人は春そして夏という季節を越えて来たのだ。
出会った頃はちょっとでも会えないと不安で、たくさんの約束を交わした。でも時間が二人に優しさと信じる心をくれた。会いたくても、切なくても、さみしくても今は君のことを信じてる。
だからもうあんなにした「ゆびきり」さえ必要ない。僕らは一人じゃないんだ。目に見えない心と心でつながれた二人は、秋にまた深く深く恋におちてゆく。
秋はきっと恋人たちを優しく包む。そして二人に信じあう心をくれるだろう。秋もやっぱり恋の季節です。 |