寝ている間にもペットボトル1本分の汗をかく!?熱中症に負けないために覚えておきたい「点滴飲み」とは

寝ている間にもペットボトル1本分の汗をかく!?熱中症に負けないために覚えておきたい「点滴飲み」とは

梅雨が明けたら、本格的な夏。ジメジメした天気から一転、強い日差しと30℃を超える気温にさらされ、熱中症の危険度も一気に増すシーズン。気象庁によると、35℃を超える猛暑日は昨年よりは減る見込みとはいえ、気温はほぼ平年並みとか。エルニーニョの影響で、湿度の高い蒸し暑い日が多くなる可能性もあるそう。厳しい暑さを迎える今、熱中症対策の正しい知識を、ノザキクリニック院長・野崎豊先生に伺いました。

更新日:2019/07/11

約7割の人は、外出するだけでも熱中症を警戒。あらかじめ倒れないよう気遣う人が増えている

約7割の人は、外出するだけでも熱中症を警戒。あらかじめ倒れないよう気遣う人が増えている

オズモールでどんなときに「熱中症の危険を感じる」か聞いたところ、「晴天の中、外出するとき」が73%、「アウトドアやレジャーに出かけるとき」が40%、「運動するとき」が30%。汗を大量にかくアウトドアや運動の際に気を遣うのはもちろん、晴天の日にはただ外出するだけでも、約7割の人が「熱中症にならないか、気遣って」行動しているという結果に。

また、約3分の1もいたのが、「ニュースで『真夏日』と報じていたとき」に気遣うという人。外出前の何気ないニュースの情報も、熱中症対策として頭に入れておこう、という人も多いようだ。ただ「今日も暑くなりそうだな」というだけでなく、熱中症で倒れないように注意しよう、という意識をもって行動する人は、最近かなり増えてきているよう。

熱中症が起きるメカニズムと注意したいポイント

意外と危ない!スポーツや野外だけでなく、屋内イベントや睡眠中にも熱中症のリスクが

それでは、これからどんなシーンで、熱中症に気を付けて行動するといいの? 「夏に多いグルメフェスやビアフェスなどは、暑い中でついついアルコールもすすみます。しかしアルコールには利尿作用があるため、たくさん飲んでいる気がしても、水分・ミネラルの不足に陥りやすい。屋内だから大丈夫とか、アルコールで水分補給できているし・・・などといった勘違いには気を付けてほしいですね」と野崎さん。また、お盆明けから9月にあるイベントも、暦の上では秋と思って油断しがちだそう。まだまだ猛暑が続くので、この時期のイベントにも気を付けたい。

ほかにも、一般的に気を付けている人が多いと思われる「運動」のシーンでも、サッカーや野球、テニスなど試合時間の長いものは、休憩が取りづらい傾向に。可能な限りこまめに休憩をとり、水分やミネラル補給を切らさないようにしたい。「意外に思うかもしれませんが、家の中でも注意が必要です。最近は夜間も室内の温度が下がらないため、寝ている間にも500㎖ほど汗をかくといわれています。夜間熱中症にならないために、寝る前にもトイレを気にせずに水分とミネラルの補給をし、エアコンも適切に使うようにしてください」と野崎さん。外で活動するときだけでなく、室内や夜間にも熱中症の危険があるのが現代の日本の都心部。意外なときにうっかり熱中症にならないよう、これらの注意も頭に入れておきたい。

汗で失われるミネラルの補給も必須。糖質もないミネラル入り麦茶が、熱中症対策に効果的

汗で失われるミネラルの補給は必須。糖質もないミネラル入り麦茶が、熱中症対策に効果的

それでは、具体的にどのようなものを摂れば熱中症を予防できるの? 「汗をかくと、水分だけでなく汗に含まれるミネラルも失われるので、補う必要があります。ミネラルには血流を改善する作用があり、血流がよくなると、皮膚で体温を下げやすくなることが期待できます。ですから、補給は適度なミネラルを含んだ飲み物がベスト。糖質や脂質、カフェインなどを含まないミネラル入りの麦茶なら、余分なカロリーをとることもなく、ミネラルを補給できておすすめです」と野崎さん。
また、麦茶は弱った胃腸を助け、水分やミネラルの吸収を高めるとして、漢方医学の観点からも昔からすすめられてきたそう。江戸時代は夏を乗り切るために、麦湯の屋台が市中に出ていたとか。

「スポーツドリンクを飲む人も多いと思いますが、運動量の少ないビジネスパーソンなどにとっては、糖分の摂りすぎになることも。軽度の運動や日常生活ではミネラル入りの麦茶を、強度の高い運動をするときにはスポーツドリンクを、というように使い分けるのもいいですね」(野崎さん)。そして気を付けたいのが、ドラッグストアなどでも入手できる経口補水液。これは脱水状態のときに飲むと効果的だが、糖分が少なく塩分が多いため、医師の指示のもとで飲んだほうがいいそう。自己判断で予防的に飲むと、塩分の過剰摂取になることもあるので、注意したい。

熱中症になりそうな日だけでなく、普段からこまめに飲むことが大切。「点滴飲み」で暑さに強い体を作ろう

熱中症になりそうな日だけでなく、普段からこまめに飲むことが大切。「点滴飲み」で暑さに強い体を作ろう

どんなときに、どんなドリンクが合うかはわかった。それでは、どんな飲み方をすると、より効果的なの?「熱中症は、発生した日の水分とミネラル不足だけで起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生することが多い。また水分の吸収にはタイムラグがあるため、前もって飲んでおくことが重要。ですから、点滴のように少しずつ、継続的に飲み続ける『点滴飲み』が効果的なんです」と野崎さん。

■具体的な「点滴飲み」の方法
(1)下記のタイミングには、コップ1杯程度の水分・ミネラルを常に摂る。通常時も1時間にコップ1杯程度摂り続ける。
・外出前
・帰宅後
・入浴の前後
・就寝前
・起床後
(2)運動する前、運動した後には必ずコップ1杯程度の水分・ミネラルを摂る。頻度は30分にコップ1杯程度摂り続ける。

「また、暑い夏でも仕事や運動のパフォーマンスを落とさないためには、日ごろから多くの水分、ミネラルを体内に取り込んでおくことが必要です。日頃からこまめに摂って、水分とミネラルの予備をためておく力をつけておきたいものです」と野崎さん。ミネラル入り麦茶の「点滴飲み」を日ごろから行って、熱中症に負けない体を作っておきたい。

教えてくれた人

野崎豊さん

ノザキクリニック院長。日本小児学会専門医、認定産業医/日本体育協会 公認スポーツドクター 日本東洋医学会 代議員/漢方専門医/臨床内科医会専門。

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WRITING/ATSUKO HABU

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