人気のほうじ茶に隠された、高いリラックス効果の秘密とは?

人気のほうじ茶に隠された、高いリラックス効果の秘密とは?

秋も深まり、温かい飲みものが恋しい季節に。コーヒーや紅茶もいいけれど、最近はほうじ茶の人気も高まっていて、ほうじ茶を使ったドリンクやスイーツなども続々登場している。そんなほうじ茶の魅力について探ってみよう。

更新日:2019/10/29

香ばしさや飲みやすさ、ミルクとの相性のよさなどが人気

香ばしさや飲みやすさ、ミルクとの相性のよさなどが人気

近年、各メーカーからほうじ茶を使ったドリンクやスイーツなどが数多く発売されるなど、人気を集めているほうじ茶。オズモールのアンケートによると、「ほうじ茶が好き」という回答は73.7%、「ほうじ茶を使ったスイーツが好き」という回答は69.2%という結果に。

ほうじ茶が好きな理由には、「ほかのお茶よりも香ばしい」(anemoneさん/40代・会社員)など、香ばしい風味を挙げる声が多かったほか、「飲むとほっこりした気分になれる」(みきてぃさん/40代・会社員)、「さっぱりしていて飲みやすい」(まろんさん/30代・会社員)、「ラテのように甘くしてもおいしい」(めろんさん/20代・会社員)といった意見も目立った。多くの女性が、日頃からいろんな楽しみ方でほうじ茶を飲んでいるみたい。

ほうじ茶の魅力は「焙じる」工程から生まれる

ほうじ茶の魅力は「焙じる」工程から生まれる

香ばしい香りがたまらない、キツネ色のほうじ茶。同じ日本茶である緑茶とは味も香りも色味もまったく違うけれど、作る工程は途中まで同じ。茶葉を蒸したり揉んだりしてできた緑茶を、強火で焙じたものがほうじ茶なのだそう。

実は、この焙じる工程によって、ほうじ茶にはほかのお茶にはない魅力が生まれるのだとか。焙じることにより香ばしさが生まれ、また苦味や渋みなどの緑茶の成分が減るので、まろやかな味わいになって飲みやすいほか、ミルクや甘味との相性もバッチリなので、ほうじ茶ラテなども最近は登場し人気に。やさしくて飲みやすい特徴が、ほうじ茶が多くの人から愛される理由だと言えそう。

ほうじ茶にはリラックス&集中力アップ効果があるという研究も

ほうじ茶にはリラックス&集中力アップ効果があるという研究も

さらにほうじ茶は、高温で焙じることによって増える「ピラジン」という成分の含有量が特に多いといわれている。ピラジンには脳をリラックスさせる働きを持つことが明らかになっているため、ほうじ茶には高いリラックス効果が期待できるそう。精神神経科医で杏林大学名誉教授の古賀良彦さんは、次のように話す。

「ほうじ茶を飲み、そしてその香りを嗅ぐことが、脳の働きや気持ちにどのような効果があるかを脳波実験とアンケート(※)で調べてみたところ、脳波実験からはほうじ茶によって集中力が高まること、アンケート調査からは『ストレス感がやわらぎ心地よさが得られる』ということが示されました。アンケ―トの結果は、ほうじ茶によってしあわせ感が得られることを表しているとも言えますね」(古賀さん)

※2019年2月、ほうじ茶と緑茶を被験者にはブラインド法で飲用させた直後、飲用後の気分ならびに各飲料の味及び香りに関する評価に関して、アンケートによる調査(VAS法)を実施(N=109)

先生が話す一番茶ほうじ茶のしあわせの香りって?

「このような結果が得られたのは、本来香ばしいほうじ茶の中でも、冬の時期に栄養を蓄えて、おいしさに加え香りが際立つ、一番茶ほうじ茶を使用したことが影響していると推察されます。一番茶ほうじ茶の特徴をひと言でいうと、しあわせの香りということになりますね。」(古賀さん)。
一番茶ほうじ茶とは、その年の最初に摘まれた新芽(新茶)から作られたほうじ茶のこと。一番茶は旨みや甘みの成分であるアミノ酸が二番茶や三番茶よりも多く含まれているのが特徴。その一番茶から作られたほうじ茶は、ほうじ茶特有の甘く香ばしい香りが特に際立って感じられるのだという。

「仕事が忙しくなると脳がオーバーワークになってしまうため、気持ちも疲れてしまいがちです。そんなときには、オフィスでホッとする時間を取ることが必要です。ほうじ茶によって得られるしあわせ感は、脳の働きを円滑にし、疲れた気持ちを癒すのにとてもよい方法だと思います。ホットで飲むと、リラックス感も増すはずです」(古賀さん)
仕事中のリフレッシュにも、帰宅後のリラックスにもぴったりなほうじ茶。温かい一杯で、安らぎのひとときを味わってみて。

教えてくれた人

古賀良彦さん

杏林大学名誉教授、精神神経科医。昭和46年に慶應義塾大学医学部を卒業後、昭和51年に杏林大学医学部精神神経科学教室に入室。平成2年に助教授、平成11年に主任教授となり現在に至る。日本催眠学会理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会理事などを務める。精神生理学や、食事と香りの抗加齢および抗ストレス効果の研究を専門としている。

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アンケート/オズモール調べ 期間:2019/10/8~9、N=876
WRITING/TOMOKO OTSUBO

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