5月でも注意!熱中症予防のカギは今から始める“暑さに負けない体づくり”

5月でも注意!熱中症予防のカギは今から始める“暑さに負けない体づくり”

熱中症というと夏のイメージだけど、実は初夏にも注意が必要だって知ってた? 総務省消防庁のデータによると、昨年5月だけで4000人以上が熱中症で病院へ搬送されている。室内なら安心と思いがちだが、日中の日差しで壁や天井に熱が蓄えられ、夜になっても室内温度が下がらないため、熱中症のほとんどが夜間の室内で起きているそう。また、女性のほうがかかりやすいという熱中症予防について、医師の野崎豊さんに伺いました。

更新日:2020/05/12

汗をかけないカラダは危険!今から気を付けたい熱中症

汗をかけないカラダは危険!熱中症対策に必要なのは“暑熱順化(しょねつじゅんか)”

体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで発症する熱中症。気温や湿度が急激に上がる5月のゴールデンウィーク明けから梅雨前の季節には、もうすでに熱中症への十分な注意が必要なんだとか。
「男性より女性の方が熱中症のリスクが高いので、特に注意が必要です。筋肉は水分をためる役割も果たしているため、男性よりも筋肉量の少ない女性は脱水症状を起こしやすく、熱中症のリスクが高いと考えられています」と野崎さん。

では熱中症を予防するためには、どのような対策を取ればいいの?
「熱中症を予防するために大切なのは、適切に汗をかいて体温調節を行える体になること。冬から春にかけて汗をかく機会が少なかった人は、汗腺の機能が低下しているので、今から汗をかく習慣を作り、徐々に暑さに体を慣らしていく『暑熱順化(しょねつじゅんか)』を意識しましょう」(野崎さん)

汗をかく習慣として野崎さんが推奨するのは、ウォーキングやジョギングなどの「運動」や「入浴」。入浴方法としては、首までしっかりお湯に浸かる「全身浴」がおすすめなんだそう。40~41℃の湯船に10分程度浸かり、体の深部温度を約1℃上げ、ほどよくうっすらと汗をかくのがポイント。

水分をとるだけではダメ!?汗で失われるミネラルの補給が重要

体の健康維持に欠かせないミネラル補給が重要!?水分をとるだけではダメな理由とは

汗をかくと同時に忘れてはならないのは、水分とミネラルの補給。
「汗をかくと、生体機能を維持するために必要なミネラルが、一緒に失われます。体の組織をつくる5大栄養素(※)のひとつであるミネラルは、体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があるのです」と野崎さん。汗をかいて体からミネラルが失われていくと、めまいや動悸といった体調不良が起こってしまうんだそう。

そこで毎日の水分&ミネラル補給のための飲み物として、野崎さんがおすすめするのが、ミネラル入りの麦茶。
「麦茶には血液がサラサラになる『血流改善効果』があり、血液を皮膚表面に集め熱を体外に放出することができるため、熱中症対策に一定の効果があります。体の余分な熱を奪い、体の熱を低下させる『体温下降作用』もあるので、熱中症対策に効果的だと言えるでしょう。効果は緩やかなので、冷え性や妊娠中の方も安心して飲んでください」(野崎さん)

※5大栄養素とはたんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルのこと

手軽に毎日ミネラル補給!おすすめはミネラル入りの麦茶の“点滴飲み”

おすすめはミネラル入りの麦茶の“点滴飲み”で熱中症対策

また野崎さんによると、生活シーンや体調に合わせた飲み物を選ぶことが大切なんだそう。
「例えば、大量の汗をかいたときは、糖分やエネルギーを一緒に摂取できるスポーツドリンクを、脱水症状のときは、かかりつけ医からのアドバイスを聞いて経口補水液を飲みましょう。無糖でカロリーもなく、カフェインゼロであるミネラル入りの麦茶は、時間やシーンを選ばずゴクゴク飲めるので、日常的な熱中症対策飲料として推奨できます。子供からお年寄り、妊娠中の方まで、家族みんなが安心して飲めるのもポイントです。
また、熱中症の発症は、水分やミネラルが数日前から不足した状態になっていることがほとんど。汗をかいたときに一気に補給するのではなく、1時間ごとにミネラル入りの麦茶をコップ1杯程度こまめに飲む“点滴飲み”を、日頃から心がけてください」と野崎さん。

こまめな水分&ミネラル補給と、“暑熱順化(しょねつじゅんか)”で、熱中症に負けない体づくりを始めよう。

教えてくれた人

野崎豊さん

ノザキクリニック院長。日本小児学会専門医、認定産業医/日本体育協会 公認スポーツドクター/日本東洋医学会名誉会員/漢方専門医/臨床内科医会専門医

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WRITING/ATSUKO HABU

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