京王井の頭線は、人の顔が見える、アットホームな路線。そんな沿線には、
ていねいな暮らしを彩るお店がいっぱい! まずは、1軒のカフェを通じて、
井の頭線沿線の素敵な暮らしのエッセンスを感じてみない?
[左上]おおらかな人柄の松山さん。バーテンダーだった前職の知識を活かし、アルコールメニューも豊富[右上]キャベツがたっぷりなオリジナルハヤシライス600円ともこもこ泡がかわいいチャイラテ600円[左下]カフェがあるのは路地の突き当たり。駅前ながらのんびりした雰囲気に包まれている[右下]テーブルごとに本が置かれた懐かしい雰囲気の店内で実家のようにゆったりとくつろごう
東松原駅の改札を出てすぐに、昼下がりから夜更けまでオープンする、この辺りでは珍しいカフェがある。「なにかあったときでもなにもないときでも、気軽に集まれるコミュニティの場になれれば」と店主・松山孝志さん。店内にあるさまざまな形のテーブルや椅子がほどよい距離で置かれているため、居合わせた人と自然と会話を交わしたくなる。人気メニューは、カレーやハヤシライスなどの家庭料理。故郷を思い出すような料理を振る舞い、お母さんのようだと親しまれる松山さんが、いつでも温かく迎え入れてくれる。嬉しいことを報告したり、たまには愚痴をこぼしたり。夜更けまでオープンしているので、誰かと会話したくなった1日の終わりに訪れてみては。
カフェを営む千寿が土曜日限定でオープンするパン&ケーキ屋。みんなのお目当ては食パン(角型300円、山型350円)。店主・寿行さんが素材にこだわり、仕込みから焼成まで3日間かけて作るパンは、開店前に行列ができるほどの大人気。
東松原商店街を南下する途中、1本路地に入ったところに店を構える古書店。美術や映画、音楽、写真といったアート関係から、オカルト、占い、歴史、哲学といった多ジャンルの古書がずらり。掘り出し物が見つかるはず。
昭和10年に東松原商店街に店を構えて以来、地元で愛されている豆腐屋。豆腐はもちろん、豆乳で作るドーナツ80円が人気。うららかな春の日は、絞り立ての豆乳120円と一緒に購入して羽根木公園でいただく。そんな楽しみ方もおすすめ。
撮影/大崎あゆみ 取材・文/PeaGreen(小竹あき)