千葉県・香取市 佐原/水郷の町の江戸暮らしトリップ vol.61

千葉県・香取市

更新日:2019/04/12

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新たな時代をはぐくみ始めた、歴史薫る景色を残す水郷の町

日帰りで気軽に出かける、のんびり町歩きにぴったりなのが、北総の小江戸と呼ばれる千葉県香取市の佐原地区。江戸時代に水運で栄え、商人の町として発展したこの地は、その当時“江戸優まさり”と言われるほどにぎわっていたとか。今でも町には土蔵造りの商家が軒を連ね、江戸での暮らしの雰囲気を感じることができる。1996年、関東地方で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された佐原の中心地には、昔からの家業を続ける店、古い家屋を活用した飲食店が集中。古民家や蔵を宿泊施設などに再生する取り組み「NIPPONIA SAWARA」をはじめ、若い世代や跡継ぎによる新しい試みも進行している。古きものを守りながら新たな一歩を歩み始めた、今の佐原も楽しみつつ散策を。

アクセス&巡り方

東京駅よりJR総武本線快速で約1時間10分、成田駅下車。JR成田線に乗り換え、佐原駅まで約30分。浜松町バスターミナル、東京駅八重洲口から佐原駅北口まで高速バスも運行している(東京駅八重洲口からの所要時間約1時間30分)。佐原駅から歩いて15分ほどのエリアに古い町並みが広がる

歴史ある水郷の町・佐原でおさえておきたい最新TOPICS

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【TOPICS_1】残すために変える、佐原の再生プロジェクト始動

昨春に佐原で始まった取り組み「NIPPONIA SAWARA」。𠮷田覚さんは、その中核となる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」でチーフを務める。「僕たちNIPPONIAの役割は各地の古い建築物に新たな価値を見いだし、その町で培われた文化を次世代に紡いでいくこと。2015年、兵庫県・篠山市で活動がスタートしました。佐原商家町ホテル NIPPONIA も町全体をホテルに見立て、古民家や蔵を改装して客室として利用する宿泊施設。町に寄り添うように過ごして土地の歴史、文化、暮らしを感じていただけたら」

フロント・レストラン棟でチェックイン後、客室棟まで歩くシステムも、町の景観を楽しんでもらうためだとか。「佐原で感激したのが、町の人々の地元愛の強さ。町並みも文化も残し、活かしていこうという方がたくさんいて、“佐原は多くの人に知ってもらうべき町”という思いが、日に日に強くなりました。レストランを利用される近隣の方で、地元にこんなおいしい食材があるなんてと、驚かれる人も。旅行者はもちろん、地域の人々にも佐原の魅力を発信していきたいですね」

佐原商家町ホテル NIPPONIA

サワラショウカマチホテル ニッポニア
TEL.0120-210-289(NIPPONIA総合窓口、11:00~20:00)
住所/千葉県香取市佐原イ1720(GEISHO棟)
宿泊料金/2名1室1泊2食付き1名32076円~
営業時間/レストラン11:30~15:00(14:00LO)、17:30~22:00(20:00LO)
定休日/不定
席数/40席
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分

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【TOPICS_2】老舗の布団店がカフェに変身

小野川と香取街道が交わる忠敬橋のすぐ近くに、明治初期に創業した玉澤布団店。それ以前には、銀行を営んでいたこともあったという玉澤家は佐原の日常に根付く商家のひとつでもある。「玉澤布団店は両親が引き継ぎましたが、高齢で営業が難しくなりました。でも町の中心部にある店のシャッターが閉まっていたら、町の雰囲気を損なってしまう。週末だけでもシャッターを開けたいと、カフェを開くことにしたんです」。そう話す玉澤光成さんは、カフェの街・シドニーで20年近く暮らし、事業のかたわら以前からカフェ開業の夢を抱いていたとか。「思ってもみなかった形で夢が実現しました(笑)。今は玉澤家の新しい家業として、1日でも長く珈琲玉澤を継続させたい思いでいっぱいですね」

珈琲玉澤

コーヒータマザワ
TEL.0478-52-375
住所/千葉県香取市佐原イ3401
営業時間/金~日11:00~17:00
定休日/月~木
席数/17席
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分

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【TOPICS_3】地元の人気店シェフがオープンしたカフェバーに注目

「中村屋商店」の6代目であり、地元の人気イタリアン「RISTORANTE Casa Alberata」のシェフ・並木一茂さんが新たに手がける店は、代々受け継いできた蔵を利用したカフェバー。日本庭園を眺めつついただけるのは、地元産の野菜、銚子港直送の海の幸など、地域の食材を取り入れたイタリアン。「蔵を有効活用してほしいという周囲の声で思い立ったのが始まり。西洋のアンティークが好きなので、内装はその趣に。まだ不定期営業ですが、いずれは1階で日替わりカフェ、2階でウエディングもやってみたいです」。並木さんのこれからの取り組みに期待が高まる。

RISTORANTE Casa Alberata

リストランテ カーザ・アルベラータ
TEL.0478-79-9422
住所/千葉県香取市佐原イ1727
営業時間/11:30~15:00(14:00LO)、18:00~22:00(20:00LO)
定休日/月・火(祝の場合営業)
席数/26席
予約/可(要予約)
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分
※カフェバー「ANTIQUE ANTIQUE」は現在不定期で営業中。来店前に電話(0478-77-9081※4/15開通予定)にて確認を

ゆったり町歩きをしよう。日本の記憶を感じるよりみちスポット

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植田屋荒物店

1760年に創業したこの店では、全国各地から暮らしの道具を厳選。箸、スプーン、食器といったものから、日用雑貨、台所用品、掃除道具まであらゆる道具が揃い、2階建ての蔵にも商品がぎっしりと並ぶ。知識豊富な店主夫妻が道具についてあれこれ教えてくれるので、商品選びの参考に。

DATA

ウエダヤアラモノテン
TEL.0478-52-2669
住所/千葉県香取市佐原イ1901
営業時間/10:00~17:00
定休日/不定
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分

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小江戸さわら舟めぐり

水郷の町・佐原ならではの楽しみが、小野川を約30分かけて往復するサッパ舟風の観光船。水上から柳越しに小野川沿いの町並みが眺められ、歩いて巡るのとは違った目線で小江戸の風景が望める。船頭さんとのコミュニケーションにも心が和まされて、ゆったりとした時間が過ごせるはず。

DATA

コエドサワラフナメグリ
TEL.0478-55-9380(ぶれきめら)
住所/千葉県香取市佐原イ1730-3
営業時間/10:00~16:30(4月~16:00、10・11・3月~15:30、12~2月~15:00)
定休日/なし(気象状況などにより運休あり)
乗船料/1300円
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分

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茶屋花冠本店

人気は、德川家御用茶師の歴史を持つ「三星園上林三入本店」とともに古文書を解読し、江戸後期に宮中で流行した宇治金時を再現した“宇治金時の御氷”。抹茶の最高峰、上林三入の“初むかし”の豊かな風味と、三度炊きしたこしあんの濃厚な味わいは、一服の抹茶と和菓子を思わせる。

DATA

チャヤハナカンムリホンテン
TEL.090-4530-0022
住所/千葉県香取市佐原イ1902-4
営業時間/10:00~17:00
定休日/月・火(6~8月は火営業)
席数/15席(夏季は約50席)
アクセス/佐原駅より徒歩15分

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restaurant WORDS WORTH 佐原店

築120年を超える家屋をリノベーションした小野川沿いのレストラン。平日限定のマルシェランチは、前菜とサラダ7~8種の盛り合わせに、パスタ、自家製ライ麦パン、デザート、ドリンクが付くボリューム。旬の野菜など地場産の食材も盛り込まれ、地域色豊かな味わいも楽しめる。

DATA

ワーズワース
TEL.0478-50-0202
住所/千葉県香取市佐原イ491-1
営業時間/11:00~14:00(LO)、17:00~21:00(LO)
定休日/水、月に2回木
席数/32席
アクセス/JR佐原駅より徒歩10分

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珈琲 遅歩庵 いのう

伊能家の末裔が営む喫茶店。店主が淹れてくれるコーヒーと並んで評判なのが、伊能家に代々伝わる江戸時代の漆器で出される田舎しるこ。御膳も湯呑みも同家で古くから使われていたもので、貴重なひとときに。甘さ控えめの粒あんと、焼きもちの素朴なおいしさにも心がはずみだす。

DATA

コーヒー チブアン イノウ
TEL.0478-54-2335
住所/千葉県香取市佐原イ1721-12
営業時間/10:00~17:00
定休日/不定
席数/15席
アクセス/JR佐原駅より徒歩15分

Present

Present
創業350余年の老舗が作る佐原名物のごま油をプレゼント

今回は、創業から製油一筋のごま油専門店「油茂製油」のごま油2種をセットにして1名様にプレゼント。炒った白ゴマを石臼で搾りあげた玉絞め一番搾りごま油は香り豊か。白ゴマを炒らずに絞った生搾りごま油はサラダ油感覚で使えるから、料理に合わせて使い分けを。千葉県香取市についてのアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。

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