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アオウミガメや旬の島野菜も!小笠原・父島の南国ナイトホッピング/おとなりいいですか?ローカル酒場クルーズ~父島編~

更新日:2019/09/03

旅の楽しみのひとつに、その土地ならではの食材やお酒をあげる人も多いのでは? この記事では、地元の人が夜な夜な集い、おいしいお酒と島食材がたっぷりの1皿を提供してくれる“ローカル酒場”を厳選してご紹介。お酒を片手に島グルメに舌鼓を打つもよし、ほろ酔い気分でとなりの席のローカルに話しかけてみるもよし。今回は、アオウミガメや島ラー油、南国カクテルと、異国感満載・独自の食文化に出会う父島編をお届け

父島・南国酒場こも
ご主人がペイントを施した店内。カウンター席はひとり旅で訪れる人も多い

島の珍味・アオウミガメをいただくならこちら!

海好きが高じて父島に移住したというご主人が営む、島料理を中心とした「南国酒場こも」。都心で料理人として腕を振るっていた経歴を持ちながらも、“島ならではの料理を学びたい”と父島の飲食店で10年間働いたのちに自身の店をオープンさせたご主人。アオウミガメの解体技術も習得していて、自ら捌き、調理をしてお店で出す亀料理は地元の人からも愛されている。サーフボードや海で拾った流木、ご主人が描いた小笠原の海をモチーフにした絵など、島らしさあふれるアイテムがセンスよく配置されるインテリアも注目したいところ。

父島・南国酒場こも
アオウミガメはマグロの赤身のような味わいで、食感は馬肉よりも柔らかめ。しょう油とショウガでいただいて

そんなこもでぜひ食べてほしいのは、小笠原諸島だけで漁獲が認められている、“アオウミガメ”を使ったメニューの数々。家畜がいない小笠原諸島では、古くからアオウミガメが大切なたんぱく源とされていて、今でも各家庭で食べられる小笠原のソウルフード! こちらでは亀専門の漁師から丸ごと仕入れ、新鮮なうちに捌いているため、刺身で食べても臭みやクセがないのが自慢。地元の人が「ウミガメを食べるならこも!」と太鼓判を押すほど人気で、亀のスジ・モツ・脂など、亀の部位を余すところなく使い、塩だけで煮込んだ父島の郷土料理ウミガメの煮込みは、ぷるぷる食感がやみつきに。そのほか、運がよければ、希少な“レバ刺し”を食べられることも。亀料理は春先から翌2月頃までオーダー可能。父島を訪れた際はぜひ注文してみよう。

父島・南国酒場こも
壁にはご主人が描いた小笠原の海をモチーフにした絵が飾られている

また、季節ごとの新鮮な島野菜(※)や、近海で獲れる島魚、父島でおなじみの島調味料を堪能できるメニューもはずせない。特に、メバチマグロやアオリイカの島ラー油漬けなど、ハバネロの4倍辛いといわれる小笠原産の激辛唐辛子で作る“薬膳島ラー油”を使ったメニューは、後を引くおいしさでお酒がグイグイ進むこと間違いなし! となり合わせた人と会話に花が咲くカウンター席に座って、ローカルなひとときを過ごしてみては?

※島野菜は、島トマトや島オクラなど、時季によって変わります

南国酒場こも

TEL.04998-2-3337
住所/東京都小笠原村父島字東町
営業時間/17:30~22:30(LO)
定休日/不定休
アクセス/二見港より徒歩5分

まだある!父島の人気酒場ではしご酒に挑戦

父島・茶里亭

島で26年の歴史を誇る老舗で、ワイワイ楽しく飲もう

大勢で賑やかにお酒を楽しむ島スタイルの食事なら、島の常連さんが足繁く通う「茶里亭(ちゃーりーてい)」がおすすめ。小笠原産の食材はもちろん、オーナーの出身地・静岡直送の食材も楽しめるとあって、店内はローカルで連日賑わっている。ショーケースにはその日に仕入れた新鮮な魚や野菜がずらりと並び、席に着いた瞬間から期待で胸がいっぱいに! 人気メニューは、ホクホク甘い島じゃがバター750円やアオリイカのユッケ1000円、島ラー油塩焼きそば1000円。焼酎の水割りに島レモンを絞った父島の定番ドリンク・水レモン650円も注文したら、気分はすっかりローカル。ボリューム満点の料理はすべてハーフサイズでの注文も可能だから、気軽に相談してみて。

茶里亭

ちゃーりーてい
TEL.04998-2-3535
住所/東京都小笠原村父島字東町
営業時間/17:00~24:00
定休日/不定休
アクセス/二見港より徒歩6分

フードは持ち込み歓迎!とことんお酒を楽しむ粋なバー

町の喧騒から離れた場所に静かに佇む「YANKEE TOWN(ヤンキータウン)」は、お店がある奥村地区のかつての呼び名を冠したバー。アメリカから移住してきたフレンドリーなマスターが20年間変わらず営んでいて、ゆったりとしたレゲエミュージックが流れる空間は時間をかけてお酒を飲むのにぴったり。店内は総木づくりで温かみがあり、女性1人でも入りやすいラフな雰囲気が魅力。そんなこちらの名物は、ココナッツ香るピニャコラーダ950円! 白ラムとパイナップルジュースを合わせた南国カクテルは父島の夜にうってつけ。このほか、甘いもの・飲みやすいものなど、そのときの気分に合わせてカクテルを作ってくれるのもバー初心者には嬉しいポイント。週末にはバンドを招いてパーティが開かれることも。

YANKEE TOWN

ヤンキータウン
TEL.04998-2-3042
住所/東京都小笠原村父島字奥村
営業時間/20:00~翌1:00
定休日/月
アクセス/二見港より徒歩10分

※記事は2019年9月3日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります