あちこちからお出汁のいい匂いが漂う高松市内。今回は上級者を気取って、レンタサイクルで、セルフ店や製麺所巡りを楽しむことに。麺を温めるのも、出汁をかけるのも自分で行う“セルフスタイルのうどん店”を体験! (1)先に会計を済ませて(2)自分でうどんを温めて(3)好きな天ぷらをチョイス(4)薬味を入れる(5)“出汁タンク”から出汁を注げば、できあがり! セルフ式は値段もお手ごろ。例えば写真は、かけうどん(小)160円+天ぷら(80円×2)で、320円。お財布にも優しい!
「手打ちうどん さか枝」 ※セルフスタイルの手順はお店により異なります
香川県高松市番町5-2-23 Tel.087-834-6291
県庁や香川大学に近く、お昼の行列で有名。
狙い目はお昼前の10:30〜11:30。午後は売り切れの可能性も!
高松空港の「ANA FESTA」で人気のお土産を調査! スタッフ秋友さんおすすめは、ひや天おろしで有名な「おか泉」の半生うどんセット(4人前1155円・写真上)。「釜玉醤油付きでぶっかけにもできて、2通りの味が楽しめます」とのこと。(写真下)鎌田醤油の「ぶっかけうどん醤油」(240円)と「だし醤油」(250円)。1本200mlと使いやすく、常温保存もOKでお土産にぴったり。瀬戸名物、ユニークな姿の「おととせんぺい」は、1枚1枚手作り。10枚入り2100円。個別包装で、配りやすいのも◎
「一生に一度はこんぴら参りへ」と、江戸時代から多くの参拝客を迎えてきた金刀比羅宮。隷書体(れいしょたい)で書かれた“金”のトレードマークが出現する参道は、緑いっぱいで気持ちがいい。疲れを感じはじめる500段目では、カフェ&レストラン「神椿」でパワーを充電しよう。石段を上り終えて本宮に着くと、人々が「頑張ったね」と疲れをねぎらいあっている。そして、ここまで来たごほうびのように目の前に広がるのは、讃岐平野にぽっこり突き出た“讃岐富士”。天気が良ければ瀬戸大橋まで見渡せる眺望に、疲れも吹き飛ぶから不思議!
「金刀比羅宮」
香川県仲多度郡琴平町892-1 Tel.0877-75-2121
ゆっくり上って降りてくるまでは、2時間が目安
こんぴら参りのお土産には、境内で唯一営業を許されている“五人百姓”の「加美代飴」(6枚入り500円〜・写真上)を。由緒あるお店で手作りされるべっこう飴は、ユズ油配合の優しい味。みんなに幸せパワーをおすそ分けできそう。(写真下)「資生堂パーラー」のカフェ&レストラン「神椿」で限定販売される「琴娘あぶら取り紙」480円は、ほんのり清楚な香り付き。軽くてかさばらず、洗練されたデザインは女性にプレゼントしたら喜ばれそう
3000年の歴史を持ち、日本最古の温泉と言われる道後温泉。2007年にはミシュランで三ツ星を獲得し、注目度は高まるばかり。この街のシンボルで、115年前に建てられた「道後温泉本館」は、現役の公衆浴場として唯一の重要文化財という、風情に満ちた佇まい。こんな素敵な温泉に入れるだけでも胸が高鳴るのに、早朝6時から深夜11時まで営業しているというから驚き! 至るところに、神話にちなんだ白鷺、そしてこんこんと湯が湧き出ますように、という願いを込めて湯玉のモチーフが散りばめられている。宝探し感覚で見つけてみて。
「道後温泉」
愛媛県松山市道後湯之町5-6 Tel.089-921-5141
料金/神の湯1F 400円、神の湯2F 800円、霊の湯2F席1200円、霊の湯3F個室1500円
営業時間/6:00〜22:00(神の湯1Fは〜23:00)
(写真上)“湯あがりの一杯”をテーマに作られた水口酒造の「道後ビール」をお土産に。熱処理せず、生きた酵母がたっぷりと入った香り豊かな味わいで、数々の受賞歴を持つ地ビール。ケルシュ・アルト・スタウトの3種類で、330ml小瓶 546円〜。併設された「にきたつ庵」では水口酒造のお酒とともに食事も楽しめる。(写真下)道後温泉の湯を再現した入浴剤2つと、オリジナルの石けん1個に、日本酒の化粧水がセットになった「道後美肌セット」2000円
松山から約50qの山あいにあり、美しい棚田や、苔の生えた水車など、日本の原風景が広がる石畳地域。築90年の古民家を移築した「石畳の宿」は、この地を愛するお母さんたちが、昔から伝わるおもてなし料理をふるまってくれると、15年前のオープンから大人気。混ぜ寿司、山菜の天ぷら、焼き魚など、手間ひまかけて作られた夕食は、仕込みになんと4時間もかけるのだそう。朝食は、5日間かけて水車で挽いた“水車米”に、産みたての卵などが並ぶ。守り継がれる食文化を通して、自分の日常の見方が変わるような体験がここに。
「石畳の宿」
愛媛県内子町石畳2877 Tel.0893-44-5730
1泊2食付き (2名1室)8085円。5月中旬からは蛍も飛び交うのだそう!
(写真上)「石畳の宿」で使われる食材は購入も可能。「石畳 原木しいたけ」は400円で袋にぎっしり!「石畳 水車精米(あきたこまち)」は500g 300円〜。(写真下)熟練の桶職人、76歳の亀岡さんの桶は、大切な人や、自分へのとっておきのお土産に。注文を受けてからの製作で、価格もさまざま。寿司桶から温泉の風呂桶まで、用途によって使いやすく、長持ちするよう作ってくれる。石畳の宿でも購入できるが、すぐ近くの工房を訪れてもOK。事前に電話を。
亀岡さんの桶屋 愛媛県内子町石畳2990 Tel.0893-43-1721
今回訪れたのは、四国の香川県と愛媛県。
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