多数の受賞作品も!汐留で世界的プロダクトデザイナー・深澤直人の国内初個展

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時計などの電子精密機器から家具、インテリアに至るまで、幅広い領域で数多くのデザインを手がけ、世界的に活躍するプロダクトデザイナー、深澤直人(ふかさわなおと)氏。誰もが一度は目にしたことのあるようなデザイン作品を集めた、国内初個展となる展覧会が開催中。グッドデザイン賞をはじめ、著名なデザイン賞の受賞作品も多数出品される。会場ではすべて撮影可能なので、憧れのインテリアの参考になるかも。

更新日:2017/08/28

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印象的なデザインで世界的なブランドも多数手がける深澤作品の魅力

2017年10月1日(日)まで、パナソニック 汐留ミュージアムでは「AMBIENT(アンビエント) 深澤直人がデザインする生活の周囲展」を開催。深澤作品といえば、携帯電話全盛期の2003年に登場した「INFOBAR(インフォバー)」というデザインケータイなどが有名で、初代の機種はニューヨーク近代美術館(MoMA)にも収蔵されたそう。そんな、実用的だけれど「おしゃれ」で印象的なプロダクトが深澤作品の魅力。

日本はもとより、イタリアのトップハウスウェアメーカー「ALESSI(アレッシィ)」や、モダンファニチャーのトップブランド「B&B ITALIA(ビーアンドビーイタリア)」、ドイツの老舗筆記具メーカー「LAMY(ラミー)」など世界を代表するブランドのデザインも多数手がけている。

Cha クリーマー

《Cha クリーマー》ALESSI、2015年、アレッシィショップ青山 蔵

写真は、火にかけるケトル(やかん)としても使えて、食卓にそのまま置けるティーポットにもなるアレッシィの《Cha》。ステンレス製のミラー仕上げでスマートだけど、柔らかな流線型が温かみを感じさせてくれる。

最新作を含む深澤デザインが一望できる約110点の出品作品

国内では、パナソニックや無印良品、マルニ木工などのデザインやコンサルティングも多く担当し、展覧会では無印良品などの最新作も紹介されるとか。家具、家具、住宅設備、家電など約110点が出品されるので、21世紀の深澤デザインが一望できるはず。

写真は、パナソニックの照明器具《モディファイ スフィア》。こちらは、シンプルで美しい完全な「光の球」をめざしたもので、ランプを差し込むための天面の穴を光が透過するカバーにして全体が均一に光る形を実現。複数の照明が隣接しても壊れないように、軽量で割れにくい樹脂カバーを使うなど、実用面も十分に考慮されている。こんな素敵な照明器具があれば、生活にも楽しいリズムが生まれそう。

照明器具

《モディファイ スフィア》パナソニック株式会社

展示室を居住空間に見立てた展示で深澤デザインのイメージを立体化

タイトルにもなっている「Ambient(アンビエント)」などの言葉で、自身の考えを解説してきた深澤氏。例えば、Ambientは直訳すると「環境」だけど、深澤氏は「周囲」や「雰囲気」と捉えていて、デザインされたものと空間がお互いに作用してはじめて「いい雰囲気」がかもし出されるのだという。今回は展示室をキッチンやリビングルームなどの居住スペースに見立て、深澤作品を取り合わせて空間を構成することで、彼の考えを立体的に目にすることができる。

写真は、クリスタルプラントという人造大理石を使ったテーブルで、「骨白(こっぱく)」と呼ばれる美しい白が印象的。マットな質感となめらかな肌触りが特徴の素材で、柔らかな陰影を作ることができるため、曲面のデザインが植物のような有機的なデザインになっている。

テーブル

《AWA》B&B ITALIA、2009年

また、世界水準をめざし、次世代まで使い続けられるようにと考え抜かれた、シンプルで精緻な構造のアームチェアも。背もたれからアームにかけての緩やかなカーブはとても美しいけれど、実際に座ってみると背中と肘の安定感も抜群。フォルムの美しさと快適な座り心地を実現している。

椅子

《HIROSHIMA アームチェア》マルニ木工、2008年、株式会社マルニ木工 蔵

数々の深澤作品によって彩られた展示空間のインテリアは、きっと「こんな美しい暮らしがしたい!」と思わせるような憧れの空間になっているはず。そこで生み出される、生活の空気をぜひ体感して。

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AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展

外観

TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4F
アクセス:都営大江戸線「汐留駅」より徒歩5分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」より徒歩6分、JR「新橋駅」より徒歩8分

開館期間:2017年7月8日(土)~10月1日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日
入館料:一般1000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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※記事は2017年8月28日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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