エジプトの美女もナポレオンも!史上空前の規模で肖像芸術の魅力に迫る、国立新美術館の「ルーヴル美術館展」

ルーヴル美術館展 肖像芸術

人の姿を描く「肖像芸術」は、最も長い歴史を持つ芸術ジャンル。国立新美術館で開催される「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」では、古代から19世紀までの肖像芸術の傑作を、史上空前の規模で展示する。なかにはルーヴルが誇る美女を描いたルネサンスの至宝や、ナポレオンの肖像群などもあり、見どころも十分。時を越えて描かれた人々の姿に、あらためて肖像芸術の魅力を感じられるはず。

更新日:2018/04/23

ルーヴル美術館展 肖像芸術《棺用マスクの顔の部分》《女性の肖像》
左/《棺用マスクの顔の部分》新王国時代、第18王朝、アメンへテプ3世の治世(前1391-前1353年)エジプト出土 Photo(C)RMN-Grand Palais (musé e du Louvre) / Franck Raux /distributed by AMF-DNPartcom 右/《女性の肖像》2世紀後半 エジプト、テーベ(?)出土 Photo(C)Musée du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Georges Poncet /distributed by AMF-DNPartcom

ルーヴル美術館の8部門を代表する肖像の傑作約110点が一堂に

2018年5月30日(水)から9月3日(月)まで、六本木の国立新美術館では「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」を開催。ルーヴル美術館の全8部門(古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画)から、各部門を代表する肖像芸術の傑作およそ110点が集結する。

プロローグでは、肖像の起源とされる古代エジプトのマスクを紹介。ひとつはミイラを納める棺で、フタの頭部に飾る《棺用マスクの顔の部分》。このマスクは故人の顔を再現したものではなく、理想化された顔の表現になっている。《女性の肖像》は2世紀後半の板絵で、これもミイラの頭部を飾るものだけど、おそらく生前に描かれた本人の肖像だと考えられている。

同じエジプトで作られながら、理想と写実という異なるタイプのマスクになっているのが、興味深いところ。

ルーヴル美術館展 肖像芸術《ボスコレアーレの至宝 エンブレマの杯》《女性の頭部》
《ボスコレアーレの至宝 エンブレマの杯》35-40年頃 イタリア、ボスコレアーレ出土 Photo(C)RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom 右/《女性の頭部》150-250年 シリア、パルミラ出土 Photo(C)RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom

「記憶のための肖像」として祖先の胸像や墓所を飾る彫刻たち

第1章は「記憶のための肖像」として、その人の存在を記憶するために制作された作品を展示する。《ボスコレアーレの至宝 エンブレマの杯》は、イタリア・ヴェスヴィオス山の噴火で灰に埋もれた古代都市から発掘されたもの。銀杯の裏側から立体的に打ち出された男性の胸像は、おそらく所有者か、祖先の姿とされる。祖先崇拝が行われた古代ローマでは、こうした胸像やマスクを家に飾る風習があったという。

シリア砂漠にあるパルミラ遺跡から出土した《女性の頭部》は、墓室を飾っていた彫像。墓室には死者の肖像彫刻や一家の群像彫刻などがあり、それぞれに表情が違うものの、実際は故人の顔に似せたものではなく店で売られていたお墓用の彫刻だったとか。当時は彩色されていたけれど、現存するものはほとんどないので、瞳に青い色が残るこの像はとても貴重な1点。

ルーヴル美術館展 肖像芸術 アルコレ橋のボナパルト《ナポレオン1世のデスマスク》
左/アントワーヌ=ジャン・グロ《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》1796年 Photo(C)RMN-Grand Palais (musé e du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom 右/フランチェスコ・アントンマルキ《ナポレオン1世のデスマスク》1833年 Photo(C)Musé e du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Pierre Philibert /distributed by AMF-DNPartcom

ナポレオンやマリー=アントワネットなど「権力を示す肖像」も

肖像芸術が担ってきた役割の中で、「権力を示す」というのも大きな役割のひとつ。王や皇帝などの君主にとって自分の姿に似せた肖像は、なにより権力を広めるためにいちばん有効な手段だったから。第2章「権力の顔」では、古代メソポタミアの王からアレクサンドロス大王、王妃マリー=アントワネットなどの歴史に名前が残る権力者の肖像を集めて紹介する。

なかでも大きなポイントは、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのコーナー。若き将軍時代から皇帝として最高権力を手にした時代、そして追放された島で孤独な最後を迎えるまでの激動の人生を5点の作品でたどる。アントワーヌ=ジャン・グロの傑作《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》は、27歳でイタリア遠征軍総司令官となった勇姿。一方、《ナポレオン1世のデスマスク》は、主治医だったフランチェスコ・アントンマルキが作った複製のうちの1点。絵画や彫像で一生を体感できるのも、英雄ならでは。

ルーヴル美術館展 肖像芸術《赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像》《美しきナーニ》
左/サンドロ・ボッティチェリと工房《赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像》1480-1490年頃 Photo(C)RMN-Grand Palais (musé e du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom 右/ヴェロネーゼ《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》1560年頃 Photo(C)RMN-Grand Palais (musé e du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom

27年ぶりの来日!ルネサンスの巨匠が描いた最高傑作にも注目

第3章では、ルネサンス以降のヨーロッパで、社会の近代化にともなって増えてきた権力者以外の肖像を集める。その表現の中には、ただ人物の姿を描くというだけでなく、各時代・地域・社会に特有のモード(流行)も反映されている。サンドロ・ボッティチェリと工房による《赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像》は、縁なし帽とカールした長い髪が、当時のフィレンツェの富裕階級の男性特有の装いに。

また、6世紀ヴェネツィア派の巨匠・ヴェロネーゼが描いた《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》は、ルーヴルが誇るルネサンスの肖像画の最高傑作のひとつ。今回は27年ぶりの来日ということで、注目の作品となっている。

さらに、今回は展覧会のオフィシャルサポーターと音声ガイドのナビゲーターを、俳優の高橋一生さんが務めるそう。六本木の東京ミッドタウン内でも飲食店で関連メニューが提供されるなど、なにかと楽しめる話題も多い。この機会に、“美の殿堂”ルーヴル美術館からやってきた「肖像」たちに会いに行こう。

「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」の招待券を5組10名様にプレゼント

【応募方法】
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【応募期間】
2018年4月23日(月)10:00~2018年4月30日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

【注意事項】
プレゼントにご応募される前に、下記【プレゼント応募条件】【当選者への通知・お願いについて】をよくお読みいただき、同意のうえ、ご応募いただきますようお願い申し上げます。

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※当選の権利を他人へ譲渡、あるいは換金することはできません。フォーム記入には会員登録(無料)が必要となります。ご了承ください。

ルーヴル美術館展 肖像芸術ポスター 

イベントDATA

イベント名
ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか
開催場所
国立新美術館 企画展示室1E
開催日程
2018/5/30(水)~9/3(月)
開催時間
10:00~18:00 
※毎週金・土曜日は、5・6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで開館
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日休館
※ただし8/14(火)は開館
観覧料(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)
ホームページ
ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか 公式サイト
国立新美術館 外観

国立新美術館

電話番号
0357778600 0357778600 ハローダイヤル
住所
東京都港区六本木7-22-2 Map
交通アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、都営大江戸線「六本木駅」7出口より徒歩4分、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口より徒歩5分

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