歌舞伎座3階の華やかな空間で、人気落語家の独演会と美食を堪能

鑑賞レポート

編集部が向かったのは、歌舞伎の殿堂「歌舞伎座」。といっても鑑賞するのは歌舞伎ではなく、もちろん落語です。この日、3階の「花篭ホール」で行われる「第52回江戸落語を食べる会」に出演されるのは、第70回文化庁芸術祭優秀賞など数々の賞を受賞している古今亭文菊さん。寄席とは違い、ひとりの噺家の落語をじっくり聞けるのがホール落語の醍醐味だ。落語の後にいただく歌舞伎座伝統の料理も楽しみ!

更新日:2019/05/16

落語を聞きに、いざ、歌舞伎座「花篭ホール」へ

落語を聞きに、いざ、歌舞伎座「花篭ホール」へ

当日は歌舞伎座正面玄関から入場できないため、「GINZA KABUKIZA」地下2階木挽町広場セブン-イレブン前の通路突き当たりのエレベーター、または「歌舞伎座タワー」入口から3階の「花篭ホール」へ。受付で、本日のプログラムと歌舞伎の家紋が刻印された人形焼きを受け取っていると、会場内から太鼓の音が・・・。まるで寄席のような雰囲気に期待が高まってくる!

まずは開口一番、前座さんの登場で場が和む

まずは開口一番、前座さんの落語で場が和む

『江戸落語を食べる会』は指定席なので初心者でも安心。人形焼きとお茶をいただきながら文菊さんのプロフィールやメッセージに目を通していると、ステツク天天、ステツク天天と二番太鼓の音が・・・。開演5分前の合図にワクワク! 開口一番(前座)を務めたのは、爽やかな印象の春風亭一猿さんです。

お腹を抱えて笑いっぱなし!お待ちかね、古今亭文菊さんが登場

お腹を抱えて笑いっぱなし!
お待ちかね、古今亭文菊さんが登場

開口一番で、猫と金魚の噺に笑った後は、人気の噺家・古今亭文菊さんが高座に登場。何気ない世間話から始まるマクラで、すでに会場は笑いに包まれ、そのまま本編へ。噺は、昼寝をしていた男に女房が「どんな夢を見たの?」と聞くところから始まり、最後は天狗が男に「夢の話をしろ」と問い詰める。テンポのよさにぐいぐい引き込まれ、お腹が痛くなるほど笑って笑って、気付くと身を乗り出して夢中になっていた。人の見た夢は見られない、だからこそ余計気になる。というなんとも親近感を感じる1席目「天狗裁き」でした。

2席目は、すでにネタ出しされていた「甲府ぃ」。身延山に願を掛け江戸で一旗揚げようとする甲府生まれの善吉が、豆腐屋の売り子として来る日も来る日も「豆腐ぃ~、胡麻入りぃ~、がんもどき~」と売って回り、店は大繁盛。その後豆腐屋の娘と夫婦になり、ふたりで身延山へ願ほどきに出発する朝。善吉の売り子姿しか見たことがない近所のおかみさんたちは珍しがって「善吉さん、おそろいでどちらへ?」。すると「甲府ぃ~ お参りぃ~、願ほどき~」。オチは貫録ある文菊さんの声で、ほっこりと温かい気持ちに・・・。

歌舞伎座伝統の味に舌鼓!演目にちなんだ料理が並ぶお弁当

歌舞伎座伝統の味に舌鼓!
演目にちなんだ料理が並ぶお弁当を

笑いまくってリフレッシュした後は、花篭で歌舞伎座伝統の食事を堪能。飛龍頭(がんもどき)、卯の花、豆腐田楽など「甲府ぃ」に出てきた豆腐にちなみ、豆腐料理を盛り込んだ目にも美しいお弁当に、お椀と甘味が付く。高座の横に瓶ビールや日本酒、スパークリングワインなどのお酒(500円)とおつまみ(300円)が用意されているので、休憩時間や食事のときにいただこう。落語の余韻に浸りながら、一品ずつ料理のおいしさを噛みしめました。

歌舞伎座の売店で販売しているお土産が嬉しい!

歌舞伎座の売店で販売しているお土産が嬉しい!

贅沢な空間で、笑って食べて非日常のひとときを過ごしたら、帰りがけにお土産を受け取って。毎回、歌舞伎座の売店で実際に販売している商品をいただけるので、特別感も感じられる。この日は人気の「甘栗煮」。家族へのお土産としても喜ばれそう。
※人形焼きは、入場する際に受付でいただきました。

実は、今まであまり落語に興味がなかった編集部員。だけど、今回初めて落語会に行ってみたら、思っていた以上におもしろくて、初心者でも気軽に楽しめることが分かりました。それに、頭を空っぽにして笑った後は、心がスッキリして仕事の疲れも吹き飛んだみたい。これを機に落語が好きになったかも!

WRITING/MACHIKO MIYATA

“日本一おいしい劇場”で、食事と日本酒4種と落語会

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高座に上がるのは、マクラ(導入部分)から抱腹絶倒で最後まで楽しく明るい芸風の真打・三遊亭兼好。心地いい濁声のマクラに聴き入ってるうちに、噺にスーッと流れていくのが魅力で、メリハリのある演じ分けやテンポのよさはピカイチ。また、会場となるのは新橋演舞場の地下2階にあるラウンジ「東」。新橋花柳界で育まれた本格日本料理がいただけ、その味は人気テレビ番組「マツコの知らない世界」で絶賛されたほど。先付・八寸からはじまり主菜、ご飯、デザートまで付くコース仕立てになっているので十分に満足できるはず。一ノ蔵からの4種のお酒を飲み比べながら楽しい時間をすごして。

【特集】気軽でたのしい!ハマル落語

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若者の間で、空前の落語ブーム到来!と騒がれている近年。それならどんなものか聞いてみたいけど、なんとなく敷居が高そう・・・と思っている人も多いのでは? でも大丈夫、予備知識は不要です。頭を空っぽにしてぼーっと噺に耳を傾けていると、いつの間にかクスっと笑えたり、お腹がよじれるほど大笑いしたり、身を乗り出して夢中になっている自分に気付くはず。今まで経験したことのない新たな世界に、即ハマること間違いなし!

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