怪人二十面相が狙うものとは?新作ミュージカル『怪人と探偵』出演の中川晃教インタビュー

新作ミュージカル『怪人と探偵』

作家・江戸川乱歩による人気小説シリーズの主人公、怪人二十面相と名探偵・明智小五郎。そんなふたりの華麗な対決が新作ミュージカル『怪人と探偵』で実現する。昭和モダン漂う東京を舞台にした物語、スタイリッシュな世界観を体感できる注目のオリジナル作品。そこで、横浜のKAAT神奈川芸術劇場での2019年9月14日(土)からの公演スタートに先立ち、怪人二十面相を演じる中川晃教さんに作品について聞いてきました。

更新日:2019/07/19

新作ミュージカル『怪人と探偵』

欲しいものは何でも手に入れる怪人二十面相。でも愛の心だけは手に入れることができなかった・・・

──今回、怪人役とお聞きになったときの感想と役柄について教えてください。

怪人役を演じるのは初めてで、お話をいただいたとき、怪人? 二十面相って?とワクワクしました。基本的に怪人二十面相と大財閥の御曹司・竜太郎との2役を演じることになるのですが、“二十面相”というぐらいですから、何役にもなります。

──変装はあるのですか。

衣装や声色などで違いを出すと思うのですが、一瞬で人が変わっていたりもするんです。二十面相は何者なのかと紐解いていくと、もしかしたら・・・など、観てくださった方々それぞれに想像して楽しんでいただけると思います。

──怪人二十面相はどんなキャラクターですか。

怪人二十面相というキャラクターは、これまで小説や映画、アニメなど、それぞれにいろんな切り取り方をされてきたと思うのですが、そのどれとも違うと思っています。今回の二十面相は、すごく人間くさいと思いました、明智小五郎もそうなのですが。欲しいものはなんでも手に入れてきて、それが当たり前だと思っている二十面相にも手に入れられないものがあった。それはなにかというと、愛するという心だった、と。大原櫻子さんが演じるリリカという女性を愛してしまうというところが、とっても人間くさいなと思っているんです。

新作ミュージカル『怪人と探偵』

昭和時代の東京の景色とその歴史が感じられる空気感が美しく懐かしい

──ここが一番おもしろいと感じるところはどのようなところでしょうか?

美術品、美しいものに対する二十面相の執着が人間の表と裏を垣間見させてくれたりするし、目に見えないものに執着することで二十面相の中の光と影も見えてくるというところです。今回の脚本の中に二十面相美術館が出てくるのですが、これまで盗みを働いて手に入れてきたものを集めると、すごい美術館ができるわけです。その一つひとつのコレクションの中に“心”というものをどういうふうに収めるのか。目に見えないものを“美しい”と思ったときに、怪人の中でなにかが動き始めるんです。

一方で、モラルとか常識とかを重んじて、社会という四角い箱の中に生きている明智に対して、それをどこか鼻で笑うように不徳の怪人二十面相がけしかける。本質とはなにか、単なる自分の欲望なのかどうなのか。その裏側が、白井晃さんの演出によって、ある意味ポップに描かれています。

また、昭和の時代の東京の景色とか歴史が感じられる空気感があって、メロディも美しくて、遠い記憶と結びついてなにかを思い起こさせるような曲もあったりして、ノスタルジーを感じていただけると思います。もしかすると大人のファンタジーなのかなと思えるかもしれないです。

新作ミュージカル『怪人と探偵』

スカパラの華やかなテーマ音楽が『怪人と探偵』の非現実の世界観に一瞬で引き込んでいく

──東京スカパラダイスオーケストラの書き下ろしの楽曲がテーマ音楽とのことですが、音楽についての感想を教えてください。

東京スカパラダイスオーケストラさんのテーマ音楽を聞いたとき、一気に『怪人と探偵』っていう世界観が目に浮かんでくるんですよね。すごい音楽の力だなと思いました。同時にロックバンドWEAVER(ウィーバー)の杉本雄治さんが全曲作曲されているということで、ミュージカルとしてはとてもポップなサウンドに仕上がっています。

そしてその歌詞には、森雪之丞さんの色彩感、光と影みたいなものがしっかりと込められているので、それを我々俳優が表現したときに、四方八方へと光が差していくという、化学反応みたいなものを感じています。

江戸川乱歩の昭和モダンの世界が感性に刺激を与えてくれる

──読者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。

会場はKAAT神奈川芸術劇場なのですが、まるでイギリスのミュージアムを訪れたような気にさせてくれるんです。横浜という土地柄、海もあるし、中華街もあるし、ちょっと小旅行の感覚も与えてくれる。駅から、街並みから、江戸川乱歩の世界に誘うという動線があるんです。これはもう、劇場の魅力なんです。そんな中で『怪人と探偵』を鑑賞すると、誰もが知っている江戸川乱歩の昭和モダンの世界が、感性により楽しい刺激を与えてくれると思います。音楽も魅力なので、コンサートに来たような感覚があるかもしれないですね。

演者としてドキドキ、ワクワクをすごく感じていて、感度の高いオズモールの読者のみなさんにも親近感を持ってもらえると思います。ぜひ、みなさんに楽しんでいただきたいです。

──昭和モダンの世界を体感してみたくなりました! 今日はどうもありがとうございました。
歌唱力抜群の中川さんが演じる怪人二十面相に出会える新作ミュージカル『怪人二十面相と探偵』に足を運んで。

【OZプランでお得に予約!】新作ミュージカル『怪人と探偵』のS席チケットに名店ディナー付き

名店の中華ディナーと新作ミュージカル『怪人と探偵』!横浜で過ごすおしゃれな秋の夜を

ミュージカル鑑賞の前に、横浜中華街にある豆花専門店「中国郷土料理 錦里」で少し早めのディナーをスタート。前菜からデザートまで見た目にも華やかなコース料理を堪能。お腹を満たした後は、ぶらり歩いてKAAT 神奈川芸術劇場へ移動。中川晃教に加藤和樹、大原櫻子らキャストの迫力の歌と芝居に引き込まれ、怪人二十面相と明智小五郎、登場人物たちが繰り広げるミステリーの世界を体感して。通常12000円のS席チケットにプラス1800円で中華街の名店ディナー付きでご用意したOZ限定プランで、おしゃれな秋の夜を。

新作ミュージカル『怪人と探偵』

PROFILE

中川晃教(なかがわ あきのり)
シンガーソングライター、俳優。2001年に作詞作曲を手がけた「I Will Get Your Kiss」で歌手デビューののち、第34回日本有線大賞新人賞を受賞。2002年にはミュージカル「モーツァルト!」で舞台デビュー、第57回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞ほか受賞する。以降、音楽活動と並行して数々のミュージカルに主演、幅広く活躍中。
新作ミュージカル『怪人と探偵』

新作ミュージカル『怪人と探偵』

<あらすじ>
1959年、東京・麻布。元子爵北小路家の令嬢・リリカと安住財閥御曹司・竜太郎の婚約発表の日、北小路家の大広間では華やかな仮面舞踏会が催されていた。パーティの最中、家宝『パンドーラの翼』を頂戴するという怪人二十面相からの犯行予告状が届く。犯行を阻止するため、探偵・明智小五郎が北小路邸を訪れる・・・。

スポット名
KAAT神奈川芸術劇場
住所
神奈川県横浜市中区山下町281
交通アクセス
みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口より徒歩5分、みなとみらい線「元町・中華街駅」1番出口より徒歩8分ほか
原案
江戸川乱歩
作・作詞・楽曲プロデュース
森雪之丞
テーマ音楽
東京スカパラダイスオーケストラ
演出
白井晃
出演
中川晃教、加藤和樹、大原櫻子、水田航生、フランク莉奈、今拓哉、樹里咲穂、有川マコト、山岸門人、中山義紘、石賀和輝、高橋由美子、六角精児ほか
公演日程
2019年9月14日(土)~9月29日(日)
料金
全席指定・S席12000円、A席8000円、U24チケット6000円(観劇時24歳以下対象・当日指定席引換・要身分証明書・パルステ!/チケットぴあのみ取扱い)、シルバー割引11500円(満65歳以上・チケットかながわの電話・窓口のみ取扱い)、高校生以下チケット1000円(観劇時高校生以下・当日指定席引換・要身分証明書・チケットかながわの電話・窓口のみ取扱い)
※未就学児入場不可
ホームページ
『怪人と探偵』HP

PHOTO/AYUMI OOSAKI STYLING/ATSUKO GODA HAIR&MAKE/TOMOYUKI IWASHITA WRITING/KAZU SASAKI

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