カフカの幻の未発表作品を舞台化!?俳優・瀬戸康史さんインタビュー

瀬戸康史

今年は“芸術の秋”を舞台鑑賞で楽しむのはいかが? 11月7日(木)から上演される舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を手がける話題作。「変身」などで知られるフランツ・カフカの実際には存在しない未発表長編が舞台化されたら・・・という予測不可能なストーリー展開に興味を惹かれる。今回はメインキャストのひとりである瀬戸康史さんに話を聞いた。

更新日:2019/11/05

瀬戸康史

KERAさんの舞台に出演したことで、色んな姿を見てもらえるようになったのは嬉しいですね。

――ケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下KERAさん)の舞台は、2017年に上演された『陥没』以来、2回目ですが、オファーを受けたときの感想は?

『陥没』からまだ2年しか経っていないのに、こんなに早くまたご一緒する機会をいただいて、素直に嬉しかったですね。もともと以前からKERAさんの舞台が好きで、よく観に行っていたんです。


――『陥没』に出演される際、この舞台が自分自身にとって転機になると言っていましたが、実際にはいかがでしたか?

そうですね、僕を見てくれる人の目が変わったんじゃないかなと思います。若い頃は見た目だけのイメージで判断されることも多かったんですが、KERAさんの舞台に出演したことで「こういう表現もできる人だったんだ」と思ってもらえるようになったというか・・・。こうやって、色んな姿を見てもらえるのは嬉しいですね。

瀬戸康史

毎日新しい台本が数ページずつできて渡されるんですが、今はそれが楽しみです。

――今回の作品について、初めて台本を読んだときの感想や、瀬戸さんの役どころを教えてください。

カフカの未発表作品を舞台化するという発想は、さすがKERAさん、面白いなぁと思いました。作品にはカフカならではの“不条理”な世界観も表現されています。
僕のメインの役は、一卵性の双子なんですね。でも性格がまったく違う。共通しているのは、お互いに心に深い傷を負っていること。その傷ついた思いを表現する方法が優しさだったり、怒りだったり・・・。
脚本が最後までできていないということもありますが、実はまだ、僕自身にもこの作品がどういうものなのか、具体的に説明ができないんです。毎日新しい台本が数ページずつできて渡されるんですが、今はそれが楽しみで(笑)。



――今回の舞台では双子のほかにも、編集者の役なども演じられるんですよね。どんな風に役作りをされていますか?

どんな役柄を演じるときも、その役の中に自分と重なる部分を探します。どんな感情、どんな生い立ち、どんな環境やきっかけがあってその人物が生まれたのか・・・自分ならどうか。などと考えながら役作りをします。だから、どんな役も自分から遠ざけないようにしています。

瀬戸康史

生きる上で共感できる部分がたくさんある作品です!絶対に楽しめると思いますよ。

――まだ誰も結末を知らない現状ではありますが、見どころについて聞かせてください。

“不条理”さがテーマではありますが、実際はこの世の中を生きていく上でも不条理なことってたくさんあるんですよね。それでも生きていかなきゃいけないし、色んなことを受け入れて暮らさなきゃいけない・・・。きっと、現代を生きる上でも共感できる部分がたくさんあると思います。
カフカ=難しいと思わず、出ている役者さんが好きとか、KERAさんの舞台が好きという理由で観たとしても、絶対に楽しめると思いますよ。

――ちなみに、ハッピーエンドになるのでしょうか?

KERAさん次第ですが、KERAさんは「曖昧にする」と言っていました。カフカの作品は、
他の長編もすべて未完か、途中が欠落しているんですね。だからそれに倣って、今回の本も途中で終わる可能性があります。あとは見てくださった方の想像にゆだねるというか・・・。

瀬戸康史

動かされない心のどこかが動かされる!そんな経験ができるはずです。

――なるほど。観る人も一緒に舞台に参加しているような気分になれそうですね。最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

舞台と映像作品との大きな違いは“生”であること。まずそのライブ感を味わってほしいです。普段感じないようなことが感じられたり、動かされない心のどこかが動かされたり・・・そんな経験ができると思います。今まであまり舞台を観たことがないという人でも楽しめる作品なので、ぜひ劇場へ足を運んでください。

――物語の行方も気になりますし、今から上演が楽しみです!

ありがとうございます! 僕自身も、ラストシーンの脚本が今から楽しみです。

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行列店のパンケーキセット付きで楽しむ!秋の横浜で非日常感あふれる1日を

おでかけに気持ちのいい11月、まずは15時半の予約時間に合わせて山下公園真ん前の「Eggs 'n Things 横浜山下公園店」へ。土日には行列もできる大人気店のパンケーキやエッグスベネディクト、ドリンクをお好みでチョイスし、心躍るひとときを満喫して。お腹いっぱいになったら、山下公園を5分ほどお散歩しながらKAAT神奈川芸術劇場へ。18時半開演のお芝居『ドクター・ホフマンのサナトリウム』をS席から鑑賞。秋の横浜で、非日常感あふれる1日が過ごせるから、友達とのおでかけにもぴったり!

瀬戸康史

PROFILE

瀬戸康史(せと・こうじ)
1988年生まれ。福岡県出身。2005年デビュー。舞台、映像作品ともに精力的に取り組み、2017年に上演された舞台『関数ドミノ』では、第72回文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。テレビドラマでは2019年9月まで放映していたフジテレビ『ルパンの娘』が記憶に新しい。映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」に出演している。
『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~』

『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~』

■あらすじ
「失踪者」「審判」「城」に続く、フランツ・カフカの4作目の長編小説の遺稿が発見された!? そして、誰も知らない「カフカ未発表長編」が舞台化されたら・・・。小説の中と外の世界を行ったり来たりしながら、幻の「カフカ最後の長編」の世界を体験して。


スポット名
KAAT神奈川芸術劇場
住所
神奈川県横浜市中区山下町281
交通アクセス
みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口より徒歩5分、「元町・中華街駅」1番出口より徒歩8分、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」より徒歩14分、JR根岸線 「関内駅」または「石川町駅」より徒歩14分
作・演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演
多部未華子、瀬戸康史、音尾琢真、大倉孝二、村川絵梨/谷川昭一朗、武谷公雄、吉増裕士、菊池明明、伊与勢我無/犬山イヌコ、緒川たまき、渡辺いっけい、麻実れい
公演日程
2019年11月07日(木)~2019年11月24日(日)
料金
S席9500円、A席7500円
ホームページ
公式サイト

STYLING/YOUJIROU KOBAYASHI(Yolken) HAIRMAKE/JYUNKO KOBAYASHI PHOTO/AYUMI OOSAKI WRITING/MINORI KASAI

衣装協力/ブルゾン32000円(VICTIM)、パンツ24000円(VICTIM)、ほかスタイリスト私物

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