映画『ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン』の試写&座談会をレポート

映画『ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン』

2017年3月10日(金)の公開を前に、映画『ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン』の試写会が開催され、10名のオズモールユーザーのみなさんとともにひと足早く鑑賞した。上演途中、休憩時間に入ると同時に、客席のあちこちから「すごい!」という感動の声が漏れ聞こえ、同作への満足度の高さを実感。鑑賞後、4名のみなさんによる座談会に参加し、感想を聞いてきました。

Kaz.Sasaki

更新日:2017/03/10

抜群の演技力と歌唱力で観客をあっという間に物語に引きずり込んでしまう

<座談会メンバーご紹介>ミュージカルをよく観に行くという高木さん母娘、ミュージカルが大好きだというAさん、ミュージカル未体験のNさん

司会:今回の作品は、2014年9月、ロンドンの「プリンス・エドワード・シアター」で実際に上演された1回限りのミュージカルの特別公演を映画化したものだったのですが、いかがでしたか。映画の全体的な感想をまずはひと言ずつお願いします。

高木さん・娘(以下、M):以前『ミス・サイゴン』の舞台を観た時は、少し離れた席から鑑賞したんですが、今回はすごく近かったので、母とも「表情がすごくよく見えるよね」といって話をしていたんです。本当によかったです。

Nさん(以下、N):私はミュージカル自体、今回観たのが初めてでした。ミュージカルといっても、ある程度台詞も多くあるのかなと思っていたんですが、全部歌で表現されているんですね。バレエとかオペラが好きなんですが、ミュージカルも登場人物一人ひとりのキャラクタの個性があって、楽しめました。

Aさん(以下、A): おもしろかったです。『ミス・サイゴン』は観たことがなくて、ストーリーも詳しく知らなかったんですが、その物語が盛り上がるところで音楽にも感情移入できたというのが、全体的にすごくよかったです。

高木さん・母(以下、H):全体的に感動して、本当にずっと泣いてたんですが(笑)。ロンドンで実際に舞台を見ているお客さんの拍手がありましたが、映画を見ながら一緒に拍手したいような気持ちでいました。切ない音楽もあれば、明るい感じの曲もあって、すごく楽しかった。実際にお客さんが入っている中で演じられている舞台を映像化した作品を見るのが初めてだったので、なおさらすごく感動して、よかったです。

司会:まず最初にグッと引きつけられたのはどんなシーンですか?

H:物語の初めのほうで、ナイトクラブで働いている人気ナンバー1のジジが、「ここから出ていきたい!」と思いながらも、そこに頼るしかない、という心境を歌ったシーンですね。役者さんの演技力や歌唱力も素晴らしかったです。
(みなさん「私も」と同感の声)

鑑賞後の印象が変わる!舞台とはまた違う見ごたえがあって心に残る作品

司会:映画の鑑賞前と後で、『ミス・サイゴン』という作品に対する印象が変わりましたか?

N:なんとなくベトナム戦争の話だということは知っていたので、もっと全体的に重い話だと思っていたんです。でも、ナイトクラブの元オーナーのエンジニアが歌って踊る「アメリカン・ドリーム」なんかの華やかなナンバーがあって、盛り上がるところは盛り上がるという、悲しいところとの対比があるんだなと感じました。それがイメージとは違ってましたね。

A:私は「蝶々夫人」は観たことがあったので、そのベトナム版かなと思っていたんですけど、それよりも“アメリカン・ドリーム”というのがすごく強調されていて、そこが思っていたのと印象が変わった部分ですね。

H:ベトナム戦争の話だと知っていたので、もう少し重いのかなと思ってたんですが、シーンごとに少しずつ共感できる部分もあったので、そこが観る前に持っていた印象とは違いましたね。

M:舞台で観た時は重たかったなというイメージがすごく強くて。それで、今回映画で観たら、表情がすごくよく見えるというのもあって、重いとかそういうものだけじゃないと感じましたね。あと、役者さんも違うし、お芝居の仕方も表情も違うし、また違った見方ができたなって思いました。

司会:今回の映画は少し特殊で、役者さんにカメラがグッと寄っているので表情を近くで見られるんですね。実は、この記念公演の1年後に同じキャストを集めて観客を入れずに本編を再演して、ステージにカメラが入って追加撮影されたんです。その映像が実際の記念公演の映像に組み込まれているというものなんです。

今すぐ誰かに教えたくなる!そんな感動がいっぱい

司会:今回の映画を誰におすすめしたいですか?

N:自分自身、ミュージカルの事前知識がないままこの映画を観て楽しめたので、ミュージカルにそんなに興味がない人にすすめたいですね。初めてで、いきなり劇場に行って客席に座って生で観るというのはハードルも高いですが、この映画だと、気楽に映画館に行って一級のものが観られるので。ミュージカル初心者の人にもおすすめできると思います。

A:ミュージカルをよく一緒に観に行く友達がいるんですが、そういうミュージカル好きの友達にもすすめたいなと思いました。映画なのに3回休憩があって、最後にカーテン・コールがあるというのは、映画を観るまでわからなかったので、教えてあげたいです。

M:私も友達にすすめたいと思います。ミュージカルの劇場に観に行くというのは敷居が高いと思うので、今回映画で2500円とはいえ、こんな作品を観られるっていうのはすごくお得でいいですね。ミュージカル好きとしては、この作品をきっかけに多くの人が劇場に足を運んでくれるようになるといいなと思います。

H:私もみなさんと一緒で、誰にでもおすすめしたい感じですね。久しぶりにいい映画を観たなと思いました。今日別の映画を続けて2本観て、これが3本目なんですよ。
(一同驚きの声)
この映画のことは、家族にも、映画やミュージカルが好きな人にも、みんなに言いたいです。本当に恥ずかしながら、ずっと泣いてました。それぐらい、久しぶりに「いい映画を観たな〜!」という感じです。

「いい映画を観たい」「感動したい」という人は必見!

高木さん母娘(右)と宣伝チームの中村さん(中)と平川さん(左)

みなさんの感想は一様に「よかった!」ということ。最初から最後まで迫力ある歌と熱のこもった演技に引きつけられ感動の渦に巻き込まれる、あっという間の3時間だった。ベトナム戦争がもたらした悲劇の中で、無償の愛が生まれたり、明日への希望や夢が芽生えたり、観る人それぞれに共感して感情移入できる作品といえそう。

最後には初演オリジナル・キャストも登場する実際の舞台でのカーテンコールが収められていて、25周年だけの特別公演は晴れやかな感動のうちに幕を閉じる。心を揺さぶるような感動を求めているなら、ぜひ、この機会をお見逃しなく。

<ストーリー>
ベトナム戦争で故郷と家族を失い、孤独になった主人公のキムは、サイゴンでエンジニアという男に拾われ、彼の営むナイトクラブで働き始める。そこで初めての客となるアメリカ兵クリスと出会い、2人は恋に落ちる。だが、サイゴン陥落により、クリスはアメリカに帰ることを余儀なくされ、2人は引き裂かれてしまう。バンコクへ逃れたキムはクリスとの再会を夢見ながら、彼との間に生まれた息子タムを育てる。そしてついにクリスがバンコクにやってくる。そんなクリスとの再会を目前に、キムは彼がアメリカ人女性と結婚していることを知ってしまう。愛する息子をアメリカに渡らせるため、キムはある決断を下すのだった。

<上映DATA>

上映劇場/TOHOシネマズ 日劇(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F) ※その他、全国4ヶ所で上映。
上映日程/2017/3/10(金)
アクセス/東京メトロ日比谷線ほか「日比谷駅」A0出口から直結、銀座線・日比谷線・丸ノ内線「銀座駅」C4出口より徒歩1分、有楽町線「有楽町駅」D7出口より徒歩3分、JR線「有楽町駅」中央口・銀座口より徒歩3分
公式サイトURL/http://miss-saigon-movie-25.jp/index.html

  • LINEで送る

あなたへのおすすめ記事

TOP