いつか母になりたい! そんな風に思うなら、「いつか」に備えて、
今から妊娠しやすい体づくりのための習慣を身につけよう
不規則な生活や睡眠不足で、現代女性の体にはなにかとストレスがたまりがち。妊娠しやすい体づくりは生活習慣全般を見直す必要があるけれど、まずは食生活から始めて。栄養が偏り過ぎてしまうと卵巣に悪影響を及ぼし、無排卵状態になってしまうことも。もちろん妊娠後の赤ちゃんを守るためにも、今から体の土台をしっかりとつくろう!
食生活の乱れなどによる太り過ぎや、極端なダイエットなどによる痩せ過ぎは、生殖能力に大きく影響するため今すぐ改善を。まずはベストな体重を心がけよう。太り過ぎてしまうと卵巣に脂肪が付き過ぎて妊娠しにくくなり、逆に痩せ過ぎると脂肪が不足して不妊の原因になることもあるので注意。
妊娠しやすい体をつくる食事方法とは、必要な栄養素を摂取することを意識しつつ、バランスのよい食事を心がけること。なかでも食材は、栄養価が高く水分も多く含んでいる旬のものを選ぼう。ただ、取り入れ過ぎてしまうと体を冷やす可能性もあるので注意。
納豆や豆腐などの大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性らしい体をつくる「エストロゲン」というホルモンに構造が似ている。そのため摂取することで女性らしい美しさや若々しさを手助けしてくれるそう。また、卵巣の若々しさも保ち、卵子の老化を防いできちんと排卵させる働きも。
もちろん栄養を気にすることは大事だけれど、あまりにも栄養のことばかり考え過ぎてストレスをためてしまうのはNG。例えば昔の人は食事で十分な栄養を摂れない状態で、ひとりで何人も産んでいるので、必ずしも栄養にこだわり過ぎる必要はなし。穀物や玄米など和食中心のシンプルな食生活がおすすめ。
最近では、生理のリズムを整えてきちんと排卵するためには、一日2食でもいいといわれている。朝は“フルモニ”(=フルーツモーニング)と言ってフルーツだけを取り、夜は穀物や大豆製品を中心とした食事に。太りすぎの人は、無理に3食取る必要はない。自然と標準体重になって、生理サイクルも順調になるのだとか。
冷えは万病のもと。血流が悪くなることで細胞に血液が回らなくなり体全体の機能が低下。子宮や卵巣の機能も低下するので、いつか母になるために体を温めるグッズを揃えて、とにかく体を冷やさないように。暑い季節は涼しげで肌触りがいい素材など、自分が身に着けて心地いいものをセレクトしてみて。
冷え性がつらい人は、冷えが原因となる子宮の病気に注意が必要。漢方薬は薬効成分を含む天然の植物や動物、鉱物などを使用した薬。血液のめぐりをよくし、女性の大敵“冷え”に効果的。ただ、体に優しい印象があるがあくまでも薬。服用する際は医師の処方に従って。
取材・文/堀田綾香(TRYOUT) イラスト 竹永絵里