いつか母になるために今すぐ身につけたい12のカラダ習慣




このページの記事は、2015/08/04に掲載した時点のものです。
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いつか母になるために今すぐ身につけたい 5のカラダ習慣

いつか母になりたい! そんな風に思うなら、「いつか」に備えて、
今から妊娠しやすい体づくりのための習慣を身につけよう

習慣1 バランスのよい食事を心がける まずは食生活を見直して体の土台作りをしよう

不規則な生活や睡眠不足で、現代女性の体にはなにかとストレスがたまりがち。妊娠しやすい体づくりは生活習慣全般を見直す必要があるけれど、まずは食生活から始めて。栄養が偏り過ぎてしまうと卵巣に悪影響を及ぼし、無排卵状態になってしまうことも。もちろん妊娠後の赤ちゃんを守るためにも、今から体の土台をしっかりとつくろう!

  • ルール1 標準体重を心がける

    食生活の乱れなどによる太り過ぎや、極端なダイエットなどによる痩せ過ぎは、生殖能力に大きく影響するため今すぐ改善を。まずはベストな体重を心がけよう。太り過ぎてしまうと卵巣に脂肪が付き過ぎて妊娠しにくくなり、逆に痩せ過ぎると脂肪が不足して不妊の原因になることもあるので注意。

  • ルール2 旬のものをしっかり取る

    妊娠しやすい体をつくる食事方法とは、必要な栄養素を摂取することを意識しつつ、バランスのよい食事を心がけること。なかでも食材は、栄養価が高く水分も多く含んでいる旬のものを選ぼう。ただ、取り入れ過ぎてしまうと体を冷やす可能性もあるので注意。

  • ルール3 豆類・大豆製品を積極的に取る

    納豆や豆腐などの大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性らしい体をつくる「エストロゲン」というホルモンに構造が似ている。そのため摂取することで女性らしい美しさや若々しさを手助けしてくれるそう。また、卵巣の若々しさも保ち、卵子の老化を防いできちんと排卵させる働きも。

  • ルール4 栄養にこだわりすぎないのも大切

    もちろん栄養を気にすることは大事だけれど、あまりにも栄養のことばかり考え過ぎてストレスをためてしまうのはNG。例えば昔の人は食事で十分な栄養を摂れない状態で、ひとりで何人も産んでいるので、必ずしも栄養にこだわり過ぎる必要はなし。穀物や玄米など和食中心のシンプルな食生活がおすすめ。

  • ルール5 一日2食でもOK!

    最近では、生理のリズムを整えてきちんと排卵するためには、一日2食でもいいといわれている。朝は“フルモニ”(=フルーツモーニング)と言ってフルーツだけを取り、夜は穀物や大豆製品を中心とした食事に。太りすぎの人は、無理に3食取る必要はない。自然と標準体重になって、生理サイクルも順調になるのだとか。

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習慣2 基礎体温を測る 基礎体温を測ることは自分の体を知る第一歩

基礎体温は体を動かす前の、最も安静時の体温。毎朝測って記録し、グラフ化することで、自分の体のリズムを把握できる。体温はホルモンのバランスの変化で変動するため、きちんと排卵があることを確認できたり、次の月経や排卵日を予測することも可能。妊娠しやすい時期を知ったり、妊娠しにくい原因を探すためには継続して記録することが大切。1~2日忘れても気にせずに測り続けよう。

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習慣3 カラダを温める 身に着けるだけでOK!冷え取りグッズを揃える

冷えは万病のもと。血流が悪くなることで細胞に血液が回らなくなり体全体の機能が低下。子宮や卵巣の機能も低下するので、いつか母になるために体を温めるグッズを揃えて、とにかく体を冷やさないように。暑い季節は涼しげで肌触りがいい素材など、自分が身に着けて心地いいものをセレクトしてみて。

  • カイロ
    品質のいいヨモギを織り込んだ、下着に貼るタイプのカイロ「よもぎ温座パット」。ヨモギの蒸気でじんわり温めてくれる。1箱6個入り1018円/グラフィコ
  • 冷えとりくつ下
    4枚重ねても締めつけ感がない「冷えとり専科 重ね履き靴下スターターキット」。シルクと綿麻の素材が交互に重なり合っていて、肌に優しい。3499円/フェリシモ
  • レッグウォーマー
    オーガニックコットンを使用した「レーシーアーム&レッグウォーマー」は、一年中使える気持ちいい素材。明け方は冷えやすいので就寝中も着用して。2160円/プリスティン
  • ハラマキ
    肌にやさしいオーガニックコットンパイルのハラマキ。伸縮性があり体にふわっとフィットし温めてくれる。就寝時は首を温めるのに使っても◎。1512円/ナチュラルスタイル
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習慣4 こまめに運動する運動不足は冷えの大敵!自分のペースで運動しよう

運動不足の人は、体も硬く血行が悪いため冷え性に。子宮や卵巣の機能も低下してしまうため、こまめな運動が不可欠。できれば有酸素運動と無酸素運動の両方をバランスよく組み合わせると効果的。また、簡単な運動でおすすめなのがラジオ体操。誰でも一度は体験したことがあるため取り入れやすく、10分ほどでも汗をかき、代謝が上がるのだとか。

  • 有酸素運動 ラジオ体操・ランニング・ウォーキング・水泳
  • 無酸素運動 スクワットなどの筋力トレーニング
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習慣5 漢方の力を借りる 漢方薬で体の機能を整えて妊娠力をキープ

冷え性がつらい人は、冷えが原因となる子宮の病気に注意が必要。漢方薬は薬効成分を含む天然の植物や動物、鉱物などを使用した薬。血液のめぐりをよくし、女性の大敵“冷え”に効果的。ただ、体に優しい印象があるがあくまでも薬。服用する際は医師の処方に従って。

女性の強い味方になる漢方って?

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりゅうがん)
    骨盤内の循環不良や、血行不良、下腹部痛、冷え性、生理不順などに効果がある。体格がしっかりしていて、体力がある人に処方されることが多い
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
    体が疲れやすく、不眠や精神不安定、肩こりなどの症状がある人に効果が高い。生理痛や自律神経失調症の改善などにも使われる
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    冷え性、貧血、疲れやすさ、ホルモン調節の乱れ、排卵障害、生理不順、生理痛などに効果がある。体力がなく、痩せ型の人に適している
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
    ホルモン分泌の乱れ、排卵障害、早発排卵障害に効果があり、体質に関係なくあらゆる人向け。無排卵月経を起こす「高プロラクチン血症」にも効果が
  • 温経湯(うんけいとう)
    血液の循環をよくし、体全体を温める効果がある。ホルモンバランスを整える作用もあり、下垂体に働きかけて排卵を促してくれる

漢方のQ&A

市販の薬と併用してもいいの?
漢方薬には上記以外にもさまざまな種類があり、西洋薬の副作用に有効なことも。そのため西洋薬と併用されることもあるが、誤った併用は体に悪影響を及ぼす可能性も。服用前は必ず医師に相談して。
男性におすすめの漢方薬は?
パートナーがいる場合、男性の生殖機能改善が期待される漢方薬もあるのですすめてみるのも◎。「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は精子をつくる機能の改善や、精子数アップの効果が期待できる。
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5つの習慣についてお話を伺った方

原 利夫さん
「はらメディカルクリニック」院長。1983年、慶應義塾大学大学院医学研究科にて、医学博士学位を取得。1994年、はらメディカルクリニックを開設。著書に『元気な赤ちゃんがほしい人のための本』(池田書店)

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ストレスなどが原因で、子宮や卵巣の状態に変化が生じやすくなる20代後半~30代。女性特有の不調や病気からカラダを守るためには、婦人科検診を受ける習慣をつけることが大切に。都内の婦人科をWEB予約できる「OZの婦人科検診予約」なら、子宮頸がん検査や乳がん検診、ブライダルチェックまでをラインナップ。

取材・文/堀田綾香(TRYOUT) イラスト 竹永絵里


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