ホルモン検査とは?婦人科医に聞く月経不順・イライラなど不調や不妊の原因を調べる方法

ホルモン検査とは?婦人科医に聞く月経不順・イライラなど不調や不妊の原因を調べる方法

月経不順が心配、イライラしたり体が火照ったりする、希望しているけれどなかなか妊娠しない・・・そんな不調や悩みは、女性ホルモンが原因かも。そこで、女性特有の健康状態を確認するためのホルモン検査について、「日本橋ウィメンズクリニック」の太田均先生に聞きました。自分の体を知ってホルモンと上手に付き合い、心地いい毎日を過ごそう。

更新日:2020/07/21

ホルモン検査とは

妊娠・出産や更年期に備えて。女性特有の健康状態をチェックする検査

生理や妊娠・出産、更年期に伴う不安や不調は、ライフステージが進んでいくと直面する女性ならではのお悩み。そこに密接に関係するホルモンを検査することによって、女性特有の健康状態をチェックするのがホルモン検査。検査をすることで、不調や悩みの原因が、ホルモンなのかストレスなのか、閉経に近いからなのかをまず把握し、治療方針を決めていく。

また、女性ホルモンはたくさん出ればいいというものではなく、基準値内かどうかが大切な指標になり、検査をして女性特有の機能を整えていくことを目的とする。

ホルモン検査は、月経不順や更年期の症状を感じ始めた人、不妊治療の一環で行う人もいて、体の変化や悩みを感じたら受けてほしいもの。

このように目的はさまざまで、病院によって調べるホルモンも異なるため定義はなく、症状を伝えて自分に合った内容を医師に相談するのがおすすめ。

検査の目的と調べるホルモンでわかること

■月経不順
脳から卵巣へ指示を出す役割を持つ、LH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)のバランスを見る。どちらかが高いなど偏っていてバランスが悪いと排卵障害が起こり、月経不順につながることも。ホルモン値が正常な場合は、ストレスが原因の可能性がある。

検査を受ける目安は1年に一度。

■妊娠・出産を希望
LH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)のバランスを見て、排卵障害の可能性を探る。また、基準値から外れると流産率が上がってしまうTSH(甲状腺ホルモン)と、同じく高いと流産率が上がるプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)も検査する。

検査を受ける目安は1年に一度。不妊治療をしていて中断し、再開する場合はもう一度検査するのがおすすめ。

■更年期障害
FSH(卵胞刺激ホルモン)の値が上がっているかどうかを検査する。閉経に近づくと卵巣の機能が低下してエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少し、その結果、脳からホルモンを出すよう指示を促すFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が増えるため。

このようにバランスが崩れると、イライラや火照り、眠れないなどの症状が起こる。また、ホルモン値に異常がないときは漢方薬の処方や食事指導を行うことも。

検査を受ける目安は1年に一度だけれど、更年期の症状を感じたら期間に関係なく受診を。

ホルモン検査のメニュー例

OZでWEB予約OK!ホルモン検査を含むメニューが受けられる婦人科

ホルモン検査の流れ

婦人科で受けるホルモン検査の一例

ホルモン検査の流れを紹介。施設によって異なるので、詳細は各施設へ問い合わせを。

STEP1 問診

まずは問診表に記入をし、医師の診察を受ける。妊娠・出産を希望する目的の人で基礎体温をつけていれば、ぜひ持参して。

STEP2 採血

看護師による採血をする。問診から診察、採血まででかかる時間は30分程度が目安。採血後は受付で次回の来院予約を済ませ、帰路へ。

STEP3 検査結果の説明

検査から約1週間で結果が出るため、再来院する。検査結果を見ながら医師から説明を受け、今後の方針を決定。クリニックによっては郵送通知の場合もあるけれど、気になる点や疑問点を解消するためにも来院して結果を聞くのがおすすめ。

ホルモン検査のQ&A

検査の時期に制限はありますか?

月経中をおすすめします。

月経中はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が減るなど、明確な指標があるため、この時期にホルモン値を測定することでより正確な診断ができます。月経中以外が絶対NGというわけではありませんが、できる限り月経中に検査を受けてください。

どんな検査ですか?

血液検査です。

目的やクリニックによって調べるホルモンの種類は異なるため、各病院でどんな内容を検査できるのか調べていくようにしましょう。

結果はすぐわかりますか?

結果がわかるのは約1週間後です。

再来院して医師から説明を受け、今後の方針を決定します。クリニックによっては郵送通知の場合もありますが、気になる点や疑問点を解消するためにも来院して結果を聞くのがおすすめです。

検査前後で注意する点はありますか?

妊娠・出産を希望する場合に調べることの多い、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)が項目に入っている場合は、直前の食事は避けたほうがいいです。夜間や食後に高い数値が出やすいホルモンのためです。

お話をお伺いしたのは、医師 太田均さん

島根県立中央病院、東京女子医科大学付属病院、セキールレディースクリニック等を経て2015年に「日本橋ウィメンズクリニック」を開設。1人ひとりを丁寧に診察し、女性検診から分娩、不妊治療と豊富な経験をもとに的確な診療を行う。

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WRITING/NOZOMI SUZUKI

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