日本人女性に増えている“乳がん”、自分には関係ないと思っていない?
実は11人に1人が発症しているというデータも。毎年10月のピンクリボン月間をきっかけに、自分のカラダと向き合おう
日本人女性の乳がん死亡数は増えているけれど、乳がんは早期発見・早期治療で治る可能性が高い病気。
20~30代のうちから定期的に検診を受け、日々のセルフチェックを習慣にして、乳がんから自分の体を守ろう。
ピンクリボン ブレストケアクリニック表参道院長。放射線科専門医。マンモグラフィ認定医。みずからが中心となって発足させたNPO法人・乳房健康研究会で乳がん啓発活動も積極的に行っている
乳がんは早期発見ができるがんで、早く見つけるほど確実に治すことができる。20代は視触診と超音波検査を、30代からはマンモグラフィも合わせて受けることが望ましい。年代に合わせた3つの検診と診断で、乳がんを早期発見しよう。
医師が乳房の状態を観察し、直接触って調べる。ただし、まだ小さなしこりの状態のがんを発見するのは難しいため、ほかの検査との併用が望ましい。
乳房に超音波を発する機械を当てて状態を観察。触診ではわからない小さなしこりも発見できる。しこりの内部まで見えるが、しこりになっていないがんは見つけにくい。
乳房を片方ずつ圧迫して薄くし、X線撮影をする。乳房全体を調べるために、上下・左右の2方向を撮影。触診ではわからない早期のがんを発見するための検査。
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長。産婦人科医・医学博士。周産期学、ウィメンズヘルスを専門に、女性の健康のための啓発活動を行っている
ピンクリボン運動の目的は、乳がんの知識や検診を受ける習慣を
広めること。乳がんに関する知識をシェアして、ピンクリボン運
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イラスト/宿谷フミコ 清水宣子