絶品フカヒレラーメンも! 横浜通のあの人に聞く、中華街のおすすめメニュー5選
2015年3月22日(日)22:00コメント 110

地元目線で歩く横浜は、普段思い浮かべる大都市横浜のイメージとは少し違って、町ごとにいろんな表情を見せてくれる。例えば、ちょっと敷居が高そうに見えていた元町が、実は下町のようにフレンドリーだったり。飲み屋さんが軒を連ねる野毛には、さらに個性的なお店が増えていたり。汽笛の音をかすかに聴きながら、たくさんある坂道に少し息を切らせながら、いつもと違う横浜探しへ。
今回ご紹介するのは、名店ひしめく中華街。たくさんお店がありすぎて、なにを食べていいか迷うことも。そこで、中華街にゆかりある人々の個人的なお気に入りをヒアリング! どれもこれもおいしそうで、逆に迷っちゃう!?
中華街に来たらマストバイの逸品! 「紅棉」のエッグタルト

取材、プライベートで足しげく中華街に通う、ライターの田辺千菊さんがオススメするのは、「紅棉」のエッグタルト。「プリンの部分がトロントロンで、焼きたてをその場で食べてもおいしいし、自宅ではオーブントースターで温めると、プリンの質感が戻り生地も香ばしくなっておすすめです」
「紅棉」は創業70年以上の老舗菓子店で、常時15種ほどが揃う。生地や餡も手づくりで、お菓子のほかに肉まんなども人気。昨年新登場したお菓子、胡桃酥120円もおすすめ。店先のベンチでできたてをいただいたり、食べ歩きしたり、おみやげにしたり、お好みでどうぞ。
写真左)エッグタルトの蛋達160円。できたてはプリンのフワトロ感が絶品。2つ、3つと手が伸びるおいしさ 写真右)ココナッツパイの椰達160円も人気。ほのかに香るココナッツがたまらない
味わい深いスープが最高! 三和楼のフカヒレラーメン

元中華街コンシェルジュで、中華街の新旧さまざまな店を熟知している楯玲奈さん。その楯さんのオススメは、三和楼。「驚くほどメニューが豊富で、なにを食べてもハズレがないんです。店主の王さんと特注で作った『王様の玉子麺』は小麦の風味が濃くコシの強い麺で、肉のうまみがしっかり感じられる清湯と相性抜群です!」
三和楼は、中華街で最も古い店のひとつである上海料理の老舗。骨付き肉を素揚げした排骨が名物で、シンプルな素揚げからチャーハン、青菜炒めなどバリエもたくさん。鶏の澄んだ味のするスープ“清湯”をベースに、ラードなど動物系の油は一切使わず素材の味を活かした料理は、味わい深いのに後口はあっさり。素材から出る自然なうまみが楽しめる。
写真)ふっくら蒸したフカヒレを贅沢にのせたフカヒレラーメン(限定20食)1575円
ぷるふわ食感がたまらない! 萬珍樓點心舗のタピオカぼたもち

横浜生まれのモデル・はなさんにとって中華街は幼い頃から慣れ親しんできた場所。お気に入りは萬珍樓點心舗だ。「好きなメニューばかりですが、特にタピオカぼたもちが好き。蒸したタピオカ、餡、塩漬けの卵のバランスが絶妙です。揚げ花巻練乳添えは、ほのかに甘くて、まさに幸せの味。友人の子供も大好物なんです。私の叔父は、チャーシュウキシメン包みに惚れ込んでいます」
萬珍樓點心舗は香港飲茶の専門店。香港より点心一筋の料理人を招き、日本の素材を使い、点心60種類、広東銘菜120種類を提供する。素材の味わいを活かすため、化学調味料は使わない。アラカルトは女性に嬉しい小サイズもあり、好きなメニューを幅広く楽しめる。また、専属パティシエが在籍し、季節ごとにオリジナルスイーツも登場する。
写真)もちの中には、ナツメ餡と塩漬け卵黄。しょっぱさと甘さのバランスが絶妙なタピオカぼたもち800円
ビッグなエビが食べごたえ十分! 萬珍樓のランチコース

文藝誌やフリーペーパー『KAMAKURA』を編集するミネシンゴさんは、生まれも育ちも横浜。お正月に家族で食事を楽しんだ中華街は、思い出の場所。そんなミネさんのお気に入りは萬珍樓のランチコース。「萬珍樓は高級感、味ともに絶品。ランチコースは7品のおいしい料理が楽しめるので豪華なうえ、お腹もいっぱいになりますよ。特製ソースがからんだ海老マヨは、何度でも食べたくなる味!」
明治25年創業、老舗の広東料理店として有名な萬珍樓は、萬珍樓點心舗や売店など、中華街に3店舗を構える。化学調味料を使わずに素材の味を最大限に引き出した料理と、温かいもてなしが信条。「麺・飯ランチ」は、デザートとコーヒーが付いて1200円~。高級感漂う空間で、特別な日の食事はもちろん、カジュアルにも楽しめるのが嬉しい。
写真)大海老のマヨネーズからめ2700円(小サイズ)は、従業員の人気も高いひと品。サクッと揚げたエビの食感と酸味を抑えた特製マヨネーズがポイント
お土産にも◎ 一楽の炭火焼きチャーシュー

山崎洋子さんは横浜在住の作家。頻繁に友人を誘っては、中華街であれこれ食べ歩く。「私のお気に入りは、中国料理 一楽のチャーシュー。お店で食べて、おみやげでも買って帰ります。そして、大エビの四川唐辛子炒め。ただし、ちょっぴり辛いので、胃腸の調子が絶好調でないときは、大エビのチリソースにします。お店も大きすぎず、小さすぎず、アットホームですよ」
中国料理 一楽は、「気軽に立ち寄れる存在でありたい」というオーナーの呉さんのモットーのもと、1927年から地元で愛され続けている。広東料理と四川料理を中心に、120種類もの料理が楽しめる。日本人の職人たちが徹底した衛生管理のもと、新鮮な食材を仕入れ、伝統のレシピで調理。また、中華街では珍しい地産池消に取り組むなど新しい試みも。
写真)国産豚肩ロースを秘伝のタレにつけて焼きあげた、炭火焼きチャーシュー5枚508円