日本酒のプロがおすすめ“甘口日本酒”12選。フルーティで飲みやすいお酒から、スパークリング、どぶろくも

日本酒のプロがおすすめ“甘口日本酒”12選。フルーティで飲みやすいお酒から、スパークリング、どぶろくも

日本酒の中でも特に女性に人気なのが、フルーティで飲みやすい甘口の日本酒。ただひと口に甘口日本酒と言っても、貴醸酒やスパークリング日本酒、どぶろくと、さまざまな種類があります。今回は日本酒のプロとしても活躍するソムリエの田邉公一さんに、おすすめの甘口日本酒を教えてもらいました。

更新日:2022/03/24

お話を聞いたのは・・・

ソムリエ・SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL
田邉公一さん

日本酒の難関資格「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」の第1回合格者の1人。ソムリエとして、20年のキャリアを持つ。都内のさまざまなレストラン、ワインショップのドリンクアドバイザー。ワインスクールの講師として長年教壇に立ちながら、講座のワインや日本酒のセレクションも務める。日本酒やワインのプロモーション活動も積極的に行っている。Twitterのフォロワー数は1万人を越える。

甘口の日本酒とは?

日本酒とは、米と麹を発酵させて造る醸造酒。料理との相性がよく、海の食材はもちろん、山の食材や発酵食品のおいしさを引き出してくれる。味わいはさまざまで、使う水や米、造り方、飲み方などで変化。さらにフルーティな甘口とキリリと淡麗な辛口、といった違いもあり、好みに合わせて選ぶことができる。

甘口と辛口の違いは?「日本酒度」を比較

日本酒の甘口・辛口を判別するときに参考にしたいのが「日本酒度」。日本酒度の数値がマイナスになるほど味わいは甘口になり、プラスになるほど辛口に感じられる傾向。辛口の日本酒の平均はプラス10前後。甘口の中でも最も甘い「貴醸酒」はマイナス30~40程度と言われる。日本酒度はラベルに書いてあるので、ぜひ参考にしてみて。

甘口の日本酒を選ぶときの3つのポイント

しっかりとした甘さを楽しみたいのなら「貴醸酒」を選ぶのがおすすめ

「三段仕込み」で仕込む日本酒において、最後の仕込みで水の代わりに日本酒を使用する「貴醸酒」。アルコールが入るため酵母が弱まり、発酵がゆるやかになって糖分が残り甘口に仕上がる。長期熟成酒、生酒などの種類もある。どれもとろみがあり、香り豊かで、蜜のように濃厚な甘みがあるのが特徴。

フレッシュフルーティなら「スパークリング日本酒」 

「スパークリング日本酒」は、フレッシュでフルーティな味わいを楽しめるのが特徴。低アルコールのものもあり、お酒が弱い方もトライしやすい。きめ細かな泡でシャンパングラスにも合う「瓶内二次発酵」、手頃な「炭酸ガス注入」、米のうまみが感じられる「活性にごり酒」などがある。食事にも合うほのかな甘口が飲みたいときは、「スパークリング日本酒」を。

甘口が好きなら「どぶろく」もおすすめ

「どぶろく」は、日本の伝統的な酒のうち、米と米麹と水を原料として発酵させただけで、漉す工程を経ていない酒のこと。米と米麹の栄養がそのまま詰まっているので、アミノ酸やコウジ酸など肌に嬉しい成分も豊富だと言われている。とろりとした口当たりで、米のうまみや甘みがそのまま残された甘口のものも多い。アルコール度数が低いものも多く、お酒が弱い方にもおすすめ。

まずは飲んでおきたい定番の甘口日本酒 3種

来福酒造

来福(らいふく) MELLOW

2705円

できたて生酒、しかもリーズナブルな貴醸酒

来福酒造は、1716(享保元)年創業の茨城県の酒蔵。花から清酒酵母を純粋分離した「花酵母」を用いた酒造りで注目を集めている。現在は日本国内にとどまらず、東南アジアを中心に、ヨーロッパやアメリカなどにも日本酒を輸出。

来福酒造の貴醸酒は、できたての生酒で、しかもリーズナブル。 香りも華やかで、口に入れるとゆっくりと心地良い甘味が広がる。食前酒や食後酒として。卵料理やデザートに合わせても楽しめる。

液体容量720ml
飲み口甘口
産地茨城県
アルコール度数15度

枡田酒造店

満寿泉 貴醸酒

3100円

とろりとしろしてキレのよい、貴腐ワインのような上品さ

「能登杜氏四天王の一人」とも称される杜氏 三盃幸一さんが生み出した「満寿泉」は、米の甘みやうまみが残った、優しくもしっかりとした味わいが特徴。

満寿泉の貴醸酒は、上品な甘口でまるで貴腐ワインを想わせるような味わい。長期保存しても酒質が保たれることも特徴のひとつで、熟成すると重厚な琥珀色になり、複雑味を帯びてくる。イタリア人デザイナーによるボトルもスタイリッシュ。

液体容量720ml
飲み口甘口
産地富山県
アルコール度数15度

八海醸造

貴醸酒 八海山

1350円

やわらかで上品な甘さの日本酒

新潟県を代表する酒蔵 八海酒造。霊峰・八海山の伏流水「雷電様の清水」を使い、料理の味を引き立てるような淡麗な酒質で人気の八海山からも貴醸酒がリリースされている。

八海山の貴醸酒は、できたての爽やかな口当たりが特徴の、熟成前の酒を瓶詰め。保存しておくことで、重厚な琥珀色への移り変わりや、熟成してゆく味の変化を楽しむこともできる。

液体容量300ml
飲み口甘口
産地新潟県
アルコール度数17.5度

ソムリエ田邉さんがおすすめ「貴醸酒」

‎永井酒造

水芭蕉 Dessert Sake

3974円

スイーツやフルーツ、チーズに合わせて楽しめる食後酒

食事の最後を締めくくる「水芭蕉 Dessert(デザート) Sake」。7年の歳月を経て、ついに完成した群馬県・永井酒造の貴醸酒。米のうまみを凝縮し、米の表現の可能性に挑戦した逸品。

口に含んだ瞬間、完熟したマスクメロンを思わせるような味わいに仕上げていて、「日本酒を食後に」というコンセプトを提案。スイーツやフルーツ、チーズに合わせてゆったりと楽しめる。

液体容量200ml
飲み口甘口
産地群馬県
アルコール度数16度

黒龍酒造

黒龍貴醸酒

2200円

純米吟醸酒を使って贅沢に仕込んだ貴醸酒

「黒龍貴醸酒」は、純米吟醸酒の「黒龍 純吟」を使って贅沢に仕込んだ貴醸酒を、飲みやすくライトに仕上げた逸品。

福井県産五百万⽯が持つ⽶本来のうまみを引き出しつつ、爽やかな飲み⼼地を追求して生まれた「黒龍 純吟」を使うことで、熟した果物のように、甘酸っぱくリッチな新感覚の味わいに仕上がっている。

液体容量720ml
飲み口甘口
日本酒度-30.0
米の種類五百万石
精米歩合55%
産地福井県
アルコール度数12度

ソムリエ田邉さんがおすすめ 「スパークリング日本酒」

‎旭酒造

獺祭(だっさい)純米大吟醸 スパークリング45

2046 円

山田錦×純米大吟醸の華やかで豊かな味わいがスパークリングに

造る酒はすべて純米大吟醸仕込み。フルーティな味わいで人気の獺祭のスパークリング。酔えばいい、売れればいい酒ではなく、おいしい酒・楽しむ酒として、多くのファンを持つ獺祭の味わいを軽やかに楽しめる。

純米大吟醸だからこその華やかな香り、山田錦だからこその米の甘み、瓶内二次発酵だからこそのきめ細い泡が特徴。純米大吟醸らしい豊潤さのある余韻が長く続く。

液体容量720ml
飲み口甘口
産地山口県
アルコール度数14度

‎一ノ蔵

一ノ蔵 すず音(すずね)

9780円/300ml×12本

アルコール5度。優しく甘酸っぱいスパークリング清酒

グラスに注ぐと立ちのぼる繊細な泡が鈴の音を奏でているようであることから「すず音」と名付けられたスパークリング日本酒。口の中でぷちぷちと優しくはじける泡は、シャンパンと同じ瓶内発酵によって生まれる自然の炭酸ガスによるもの。

お米の優しい味わいの中に、やわらかな甘酸っぱさが口中に広がる。アルコール度数も低く、普段はあまりお酒を飲まない方にも喜ばれる。乾杯にはもちろん、カクテルベースやデザート酒としてもおすすめ。

液体容量300ml
飲み口甘口
産地宮城県
アルコール度数5度

ソムリエ田邉さんがおすすめ「どぶろく」ほか

どぶろく

八海醸造

八海山 発泡にごり酒

1807円

炭酸の泡が口の中で心地よくはじける、発泡にごり酒

爽やかな酸味と華やかな香りで、きれいですっきりとした後味。炭酸の泡が口の中で心地よくはじける、発泡にごり酒。食前酒としてはもちろん、濃厚な味の料理や、スパイシーな料理、フルーツなどのデザートに合わせてもおいしい。

酒としてのうまみは十分にありながら飲み飽きず、端麗なのに深みがある酒。食事を邪魔せず、いつまでも飲み飽きない酒を醸す八海醸造の発泡にごり酒。日本酒に飲み慣れた方への贈り物にも。

液体容量720ml
飲み口甘口
日本酒度-23.0
酸度1.6
米の種類山田錦
精米歩合60%
産地新潟県
アルコール度数14.5度

どぶろく

仁井田本家

にいだしぜんしゅ 生もと純米 にごり酒

1540円

仁井田本家が自然米100%で造るにごり酒

自然米(農薬・化学肥料を一切使わず栽培した酒米)100%で造る仁井田本家の「にいだしぜんしゅ」。「にいだしぜんしゅ 生もと純米 にごり酒」も自然米100%で上品な味のふくらみが感じられる。

滓(おり)が多いため、まろやかな舌触りと、やわらかな口当たりで、まるでおいしいお粥を食べているよう。糀の香りもたっぷりで、後味に、生もとのほのかな酸味。自然米の魅力を強く感じることができる。燗にするのもおすすめ。

液体容量720ml
飲み口甘口
産地福島県
アルコール度数16度

どぶろく

‎月桂冠

月桂冠 にごり酒

1021 円

甘い香りがふわりと広がる、老舗日本酒メーカーのにごり酒

1637(寛永14年)創業、京都伏見で最古の酒蔵・月桂冠。月桂冠のにごり酒は、ふわりと広がる甘くフルーティーな香り、すっきりとした口当たりでありながらも、優しい甘さと爽やかな酸味が贅沢に味わえる。

アルコール度数も10度台と低めで飲みやすい。やさしくライトな味わいとともに、にごり酒ならではのもろみの食感が楽しめるのも魅力。冷やして飲むのがおすすめ。

液体容量720ml
飲み口甘口
産地京都府
アルコール度数10.5度

小林酒造

鳳凰美田 初しぼり 無濾過本生 純米吟醸酒

3362円

マスカットを思わせる上品でフルーティな吟醸香

栃木県の酒蔵。日光山系の豊富な地下水、雄大で繊細な自然の恩恵を受け、150年以上にわたり酒造りを行っている小林酒造 鳳凰美田の純米吟醸酒。

五百万石を55%まで磨き上げ、低温でゆっくりと発酵。新酒でしか表現できないフレッシュ感で多くのファンを持つ酒。マスカットを思わせる上品でフルーティな吟醸香が印象的。無濾過なので、うっすらと白い濁りがある。

液体容量720ml
日本酒の種類(特定名称)純米吟醸酒
産地栃木県
アルコール度数16度

澄川酒造場

東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 直汲み

3500円

直汲みならではのダイナミックな口当たりと米の甘み

2013年の豪雨災害での壊滅的な状況から復活し、「原点からの一歩」を踏み出す意味が込められた「一歩(ippo)」シリーズに代わり、いつ何度でも「醇道一途(じゅんどういちず)」の気持ちを胸に刻み酒造りに精進していくという想いが込められたシリーズ。

「直汲み 生」は東洋美人らしい華やかな香り、直汲みならでは生き生きとした口当たり。ジューシーな米の甘みが口の中に広がり、きれいで洗練されたうまみが味わえる。

液体容量1800ml
日本酒の種類(特定名称)純米吟醸酒
米の種類山田錦
精米歩合40%
産地山口県
アルコール度数17度

よくある質問

甘口の日本酒を選ぶときの3つのポイントは?

日本酒の難関資格「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」を持つ日本酒のプロ、田邉公一さんに聞いたポイントがこちら

しっかりとした甘さを楽しみたいのなら「貴釀酒」を選ぶのがおすすめ。フレッシュフルーティさを求めるなら「スパークリング日本酒」、コクと旨味のある「どぶろく」もぜひ体験してみて。

詳しくは、「甘口の日本酒を選ぶときの3つのポイント」をチェック。

日本酒初心者におすすめの甘口日本酒は?

初心者ならば「まずはこれを飲んで」という定番の甘口日本酒がおすすめ。

できたて生酒、しかもリーズナブルな貴醸酒「来福 (らいふく) MELLOW」

貴腐ワインのような上品さとエレガントさの「満寿泉 貴醸酒」

熟成していく様子も楽しめる「貴醸酒 八海山」

どんな味わいなのかは、まずは飲んでおきたい定番の甘口日本酒 3種をチェック

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WRITING/SHINO KAWASAKI

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※記事は2022年3月24日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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