【美容師監修】ヘナカラーとは?白髪染めの仕上がりや注意点も

【美容師監修】ヘナカラーとは?白髪染めの仕上がりや注意点も

白髪染めの染料として知られ、天然成分を主とするヘナカラーは髪に優しく、色持ちもいいので髪のダメージが気になる人や通常の白髪染めが頭皮に染みてしまう人にもおすすめのカラー。今回はその特徴と注意点についてヘアサロン「rico」のスタイリスト、NAHOさんに伺った。

更新日:2022/11/10

ヘナカラーとは?おすすめの人や注意点も

ヘナカラーの特徴

ヘナカラーの特徴

ヘナはヘンナというミソハギ科の植物の粉末を利用した染料で、基本的に白髪染めに使用することが多い。植物成分100%、頭皮や髪に負担なく仕上がるので、白髪染めをすると髪の傷みが気になるという人、頭皮が染みるという人はもちろん、ジアミンアレルギーの人にもぴったり。トリートメント効果もあり、回数を重ねていくごとにハリ・コシがでて髪が扱いやすくなっていく。

また、白髪が完全に染まるというわけではないので、白髪が新たに生えてきたのがわかりにくくメンテナンスの回数が白髪染めより少なく済むのが嬉しいポイント。しっかり白髪を染めたいという場合よりもグレイヘアに移行していきたい場合に取り入れるのがおすすめ。藍の葉が原料の染料インディゴで、ブラウンに近い色味に仕上がる。

■ヘナカラーの白髪染めがおすすめの人
・化学的なカラーリング剤に負担を感じる人
・ヘアカラーをすると頭皮が染みる人
・白髪染めをする際ダメージが気になる人
・定期的な白髪のメンテナンスを負担に感じる人
・髪のダメージやハリ、コシのなさが気になってきた人

ヘナカラーのメリット

髪や頭皮へのダメージが少ない
植物成分のみの染料の為、髪や頭皮への負担がなく、ダメージが気になる人やアレルギーの人でも気軽にチャレンジできる。

ハリ・コシ・ツヤが出る
ヘナが髪に浸透していく過程で、髪のダメージ部分(空洞の部分)にヘナの成分が水分と一緒に絡みつくため、補修する効果が得られ、ハリ・コシ・ツヤが出る。

カラーリングのリタッチの頻度が減る
柔らかい染まり具合なので、すでに染まっている部分と新たに生えてきた白髪部分との差が出にくく、気になりにくい。

ヘナカラーのデメリット

ヘナカラーのデメリット

■好みの髪色、明るさに染められない
ヘナのみだとオレンジ、もしくはインディゴを混ぜた淡いブラウンにしか染まらないのが難点。色の変化が感じにくいというケースも。

■カラーチェンジがしにくい
ヘナを繰り返していくと、成分が髪に残り、通常のファッションカラーで色味を楽しみなくなった時にカラーチェンジの妨げになる。また、パーマがかかりにくくなるケースもある。

■時間がかかる
髪にヘナの成分が浸透するまでに通常のファッションカラーよりも時間がかかる。

ヘナカラー白髪染めの注意点

ヘナカラー白髪染めの注意点

ヘナカラーをする場合は、通常のカラーへのカラーチェンジがしにくくなるので、今後のなりたいイメージを見据えて利用するか選択することが重要になる。また、アーユルヴェーダでも利用する薬草なので、思わぬ効果がある場合もある。妊娠中・生理中など体調に不安がある場合は一度担当のスタイリストに相談しよう。

「ヘナは100%自然派というケースがほとんどですが、化学染料が混ぜられたケミカルヘナも出回っているため、どんなヘナを使用しているかをまずは確認しましょう。また、草木かぶれを起こす方もいらっしゃるので、始める前にパッチテストをするのもおすすめです。」(NAHOさん)

ヘナカラーの種類

ヘナカラーの種類

■ヘナ(ヘンナ)
単体だとオレンジ色に発色する。心配な人は一度どんな色に染まるのかスタイリストに見せてもらうのがおすすめ。

■インディゴ
藍色、ブルーに発色し、ヘナと合わせると淡いブラウンに仕上がる。ナチュラルなイメージにしたい人にぴったり。

美容院でヘナカラーを体験

ヘナカラー施術の流れ

今回はヘナを使った白髪染めに定評があるヘアサロン、「rico」の施術の流れを一例としてご紹介!

STEP1.プレシャンプーをする

STEP1.プレシャンプーをする

カウンセリングの後、まずは髪についているスタイリング剤やそのほか付着物を落とす。

STEP2.ヘナを塗布する
STEP2.ヘナを塗布する

白髪の気になりやすいもみあげ部分やお顔周りからヘナを塗布する。草木のパックをするイメージで、たっぷり白髪の上に塗っていく。

STEP3.保湿・保温後、シャンプーとトリートメントを行う

STEP3.保湿・保温後、シャンプーとトリートメントを行う

ヘナは乾いたり温度が下がると色が入りにくくなる為、ラップでしっかりと保湿する。その上からタオルを巻いて保温し、ricoではその上からアルミのキャップをかぶせる。45分以上時間を置き、その後シャンプーとトリートメントをして仕上げ。

ヘナカラーの料金や時間

ヘナカラーの料金や時間

■相場目安
東京都内近郊でヘナカラーを体験する場合、おおよその相場は約6000円~15000円程度

■平均の施術時間
一度染めで約2時間程度。カット込みで3時間程度。しっかり色を入れる二度染めの場合は4時間程度を見込んで。

オズモールから予約OK!東京近郊のヘナカラーを扱うおすすめ美容院3選

編集部が厳選したヘナカラーがおすすめサロンをピックアップしてご紹介! 
※店舗・プラン情報は変更する場合がございます。詳細を店舗TOPをご確認ください

藤沢

rico

木漏れ日が差し込む湘南のヘアサロン。常時20種類以上を取り揃えるこだわりのシャンプーや薬剤は、髪と頭皮にやさしいものを厳選している。自然の中にいるような開放感を味わいながら、髪や頭皮まで癒されて。

■おすすめプラン
ハナヘナカラー(一度塗り)150分
通常12200円 ⇒ OZmall予約で15%OFF 10300円

半地下のローケーションで、人目を気にせずゆったりできるサロン。髪の健康をいたわりつつ、魅力を引きだすスタイルを提案してくれる。伸びた分根もとだけにヘナを塗っていくリタッチプランもあるのが嬉しい。

■おすすめプラン
カット+ヘナカラー+オーガニックケア 120分
通常16500円 ⇒ OZmall予約で20%OFF 13200円

表参道ならではの技術力とデザイン性の高さが光る老舗サロン。ウッディなインテリアに囲まれたアットホームな雰囲気の中、サロンこだわりの技術。ヘナはノーマル、ブラック、ブラウンから選べる3色から選べるのが嬉しい。

■おすすめプラン
3種から選べる ヘナカラー 120分
通常12100円 ⇒ OZmall予約で20%OFF 9680円

セルフでの染め方や自宅でのケア方法

セルフ染めはおすすめ?

セルフ染めはおすすめ?

気になったときに手軽に自宅でできるヘナのセルフ染めは、染め上がりにムラが出やすい。髪全体を自宅で一人で染めるのは難しいので、自宅では顔周りを、サロンでは全体をしっかり染めるのがおすすめ。

キシキシする人必見!自宅でのケア方法 

キシキシする人必見!自宅でのケア方法 

髪が傷み、たんぱく質が減少している場合は、ヘナをした後、「髪がキシキシする」という場合も多いので、オイルでケアするのがおすすめ。また、髪の傷むシャンプーを控えて洗浄力の優しいシャンプーを選ぼう。なるべく髪質と地肌に合ったヘアケア剤でお手入れを心掛けて。

ヘナカラー白髪染めについてのQ&A

ヘナカラーが上手な美容院はどこ?

絶対失敗したくないならオズモールが選んだ厳選施設がおすすめ。こだわりのシャンプーや薬剤を揃える神奈川湘南の ricoやカラー3色から選べる表参道の HYSTERIA aoyamaなど。詳しく見る≫

ヘナカラーを続けるとどうなる?

一度染めた部分は完全になくなることはなく、染め続けて重ねていくほどに深く入っていくため、髪色は徐々に暗くなっていくということを覚えておこう。また、ハリ・コシ・ツヤがプラスされていくのもポイントの1つ。

ヘナカラーの持ちはどのくらい?

ヘナは通常のヘアカラーに比べて褪色が遅い為、1カ月半~3カ月以上持つのが嬉しい。

ヘナカラーで明るくはできる?

基本的にヘナでは明るいカラーにすることはできない。白髪が多ければ多いほど視覚的には明るく見える。

アレルギーがある、皮膚が弱い人でも平気?

ジアミンアレルギーの場合は施術が可能。ただし、草木のアレルギーの人や皮膚の弱い人はかぶれる可能性もあるので、事前にパッチテストをしよう。

今回教えてくれたのは「rico」のNAHOさん

髪や頭皮に優しいシャンプーや薬剤を揃える湘南のヘアサロン、「rico」のスタイリスト。髪質の悩みやダメージヘアの悩みを解決に導き、1人ひとりが持つ魅力をさらに引き出してくれる。至れりつくせりの接客には、口コミでも定評あり。

ヘナ以外も!白髪染めにおすすめのカラー

頭皮や髪へのダメージを軽減しつつ、髪色を選びたい人は「オーガニックカラー」

頭皮や髪へのダメージを軽減しつつ、髪色を選びたい人は「オーガニックカラー」

オーガニックカラーとは、オーガニックエキス(オリーブオイル・ローズヒップオイル・グレードシードオイルなどの天然由来成分)、染料、化学染料を配合したヘアカラー。頭皮や髪へのダメージが軽減できる点や白髪が染まる点はヘナカラーと似ているものの、髪色を選ぶことができる点ではヘナと異なる。ジアミンアレルギーを持つ人や通常のヘアカラーだと頭皮がしみてしまう人、妊娠中の人でも施術OK。

ツヤ感と透明感を手に入れたいなら「イルミナカラー」

ツヤ感と透明感を手に入れたいなら「イルミナカラー」

イルミナカラーはキューティクルのダメージを最小限に抑え、圧倒的なツヤ感と透明感をかなえつつ、白髪染めをすることが可能。通常の白髪染めと比べると退色しやすい一方、自然な色味で退色するので色落ちを楽しめるのがポイント。また、イルミナカラーはぼかして仕上げるので白髪染めより、生え際が目立ちにくいのも嬉しい。

「白髪染めは種類がいっぱいあってわからない」、「白髪染めとファッションカラーの違いって?」そんな疑問に現役美容師が回答! 最新の白髪染め情報を知って、髪色からおしゃれを楽しもう。

WRITING/TOMOMI NAKAMURA

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※記事は2022年11月10日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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