頭皮がかゆい!かゆみ・フケの原因や対処法、予防法を徹底解説【美容皮膚科医監修】

頭皮がかゆい!かゆみ・フケの原因や対処法、予防法を徹底解説【美容皮膚科医監修】

毎日シャンプーしているのに頭皮がかゆい、フケが目立つなど、頭皮のかゆみ・フケに悩む人もいるのでは? そこで、頭皮のかゆみ・フケの原因や対処法、予防法を、美容皮膚科「天下茶屋あみ皮フ科クリニック」の山田貴博先生に聞きました。

更新日:2021/04/01

頭皮のかゆみ・フケとは?

※イメージ図

頭皮のかゆみ・フケが発生する仕組み

フケの正体は、頭皮から剥がれ落ちた角質。通常、頭皮の表面では常に新しい細胞が作られ、古くなった細胞は押し出されていくため、フケが出ること自体は問題がない。フケは小さく洗髪で簡単に流せることがほとんどだが、代謝が乱れたり、頭皮の環境が変化することによって、フケの量が増えたり、大きなフケが発生してしまうことがある。これがいわゆる“フケ問題”。
頭皮のかゆみは、多くが頭皮の環境の変化によって生じる。頭皮に皮脂がたまり、細菌が繁殖して起こる場合や、皮脂を失い、乾燥して起こる場合のほか、シャンプーなど頭皮に触れるものが刺激になっていることも。

フケの種類

■乾燥フケ
乾燥フケは白くて細かいのが特徴。カサカサしていて、パラパラと舞い落ちるタイプで、頭皮の乾燥が原因であることが多い。寒い時期、乾燥肌タイプの人に多く見られる。

■脂性フケ
脂性フケはやや黄白色~白色なフケで、大きめなことが多い。ベタベタしていて、頭皮や髪にはりついたり、大きな塊になって落ちることがある。湿気の多い暑い時期、脂性肌タイプの人に多い傾向。

頭皮のかゆみ・フケの原因

■シャンプーなど薬剤のかぶれ
シャンプーやスタイリング剤、カラー剤などに含まれる成分が頭皮に触れてアレルギー反応を起こすことにより、かゆみが生じる。炎症が長引くと赤みをともない、かさぶたのようなフケができることも。

■間違ったシャンプーの仕方
シャンプーで十分に頭皮の皮脂を汚れを落とせていなかったり、シャンプー剤がしっかり洗い流せていないと、皮脂や汚れなどを栄養にして繁殖するマラセチア菌が頭皮の表面で必要以上に増殖。マラセチア菌は皮膚の常在菌としてほかの雑菌の繁殖を防ぐ役割があるが、増殖しすぎると皮膚の代謝を乱して大量のフケを作るようになる。
また、爪を立てて洗髪をするのはNG。頭皮を傷つけてしまい、かゆみのもとになるため、やさしく指の腹で洗うことが大切。

■乾燥
シャンプーの回数が多かったり、シャンプーで皮脂を落とし過ぎると、乾燥によりバリア機能が低下してかゆみを感じやすくなる。また、潤っていれば落ちることのない若い角質まで剥がれ落ちやすくなるため、フケの量が増えることも。冬の時期は、顔や体の肌と同様に頭皮も乾燥するため、乾燥肌の人は特に頭皮の乾燥対策が必要。

■毛穴汚れ
頭皮の毛穴が皮脂や汚れで詰まると、雑菌が繁殖しやすくなり皮膚の代謝が乱れてしまう。頭にニキビができやすいときは頭皮の毛穴が詰まっているサインと心得て。

■紫外線・花粉
紫外線によって頭皮がダメージを受けているとバリア機能が弱まり、外からの刺激に対してかゆみを感じやすくなる。花粉等のアレルギー反応によって頭皮がかゆくなることも。

■生活習慣の乱れ
睡眠不足やストレスが続くと、自律神経のうち交感神経が優位に働く時間が長くなり、皮脂分泌の増加に繋がる。食生活にも注意が必要で、糖質や脂質を過剰摂取すると皮脂分泌が増加したり、ビタミンB群が不足すると皮膚の代謝や皮脂分泌が乱れ、頭皮トラブルも起こりやすくなる。

頭皮のかゆみ・フケの対処法

頭皮を保湿する

シャンプーの種類や使用量を変えても乾燥フケが続く場合は、頭皮用の保湿ローションを使ってみて。頭皮にかゆみを感じる場合は皮膚のバリアが弱っているため、低刺激のものがおすすめ。タイミングは頭皮の汚れが落ちている洗髪後がベスト。指の腹で頭皮全体を優しくマッサージしながらローションをなじませ、ドライヤーで髪を乾かそう。

かゆみ・フケを防ぐシャンプーを使用する

脂性フケタイプの人は、皮膚のマラセチア菌や雑菌の繁殖を防ぐ成分である「ミコナゾール硝酸塩」や「オクトピロックス」が含まれたものがおすすめ。かゆみが気になる場合は抗炎症作用がある「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されたものをチョイスして。こちらは乾燥フケ・脂性フケいずれのタイプでもかゆみを抑えることができる。

市販薬を塗って応急措置、ひどい場合は病院へ

かゆみが気になる場合は、ひとまず頭皮のかゆみを抑える市販薬を使うことで症状の改善が期待できる。ただし、かゆみの原因に応じた対処とはならないため、改善がない場合は必ず皮膚科を受診し、原因に合わせた治療を受けるようにしたい。放置して頭皮の炎症が長引くと、薄毛や脱毛に繋がることもあるので、早めの対処を行おう。

頭皮のかゆみ・フケの予防法

生活習慣の改善

まずは規則正しい食事や睡眠を心がけることが第一。皮脂の分泌は自律神経やホルモンバランスと密接に関係していて、決まった時間に食事や睡眠をとることで体のリズムが整うと皮脂の分泌も安定する。食事では、ビタミンB群を多く含む食品を摂取するように心がけたい。また、脂質や糖質の摂り過ぎに注意し、アルコールは控えめにしよう。

自分に合ったシャンプーを選ぶ

自分に合ったシャンプーを選びたいけど、成分表示だけで判断するのはなかなか難しい。そんな場合の大まかな目安として、シャンプーをした後、寝る前までに頭皮がかゆくならないか、突っ張った感じがしないかをチェックし、このような症状が出たシャンプーは使い続けないようにしよう。突っ張り感が気になる場合は、洗浄効果が高いものより低刺激のシャンプーを選ぶとよい。

正しくシャンプーする

シャンプーをするときは髪の毛ではなく頭皮を洗うことが大切。日中に頭皮についた汚れやスタイリング剤はその日のうちに洗い流すようにしよう。1日2回シャンプーをすると皮脂を余分に落としてしまうことになるので、頭皮が乾燥したり、逆に皮脂がより多く分泌されるようになったりすることも。シャンプーは1日1回にとどめ、朝どうしてもベタつきが気になるときはお湯で軽く流す程度にして。

【正しいシャンプーの仕方】
1、ブラッシングで汚れを落とす
2、お湯だけで予洗い。頭皮の汚れを指の腹で優しくなでるようにして落とす
3、泡立てたシャンプーをつけて、頭皮全体を指の腹で優しくマッサージ
4、シャンプーをしっかり洗い流す
5、ドライヤーでよく乾かす。自然乾燥はNG

自宅でセルフヘッドスパをする

シャンプーで髪や頭皮の汚れを落としても、オイリー肌だったり落ちにくいワックスを使っていると頭皮に汚れや余分な皮脂が残ってかゆみの原因になりやすい。そこで効果的なのが頭皮クレンジング。最近は、自宅で手軽にできるアイテムがいろいろとある。しっとりを求めるならオイルタイプ、すっきりを求めるなら炭酸タイプなど自分の頭皮に合ったアイテムを選び、皮脂汚れをしっかり落として健やかな頭皮を保ちたい。

【セルフヘッドスパの仕方】
1、ブラッシングで汚れを落とす
2、炭酸水入りのペットボトルにシャンプーを2~3プッシュ入れて振って混ぜた炭酸シャンプーを作る。もしくは頭皮用オイルを用意
3、お湯だけで予洗い。頭皮の汚れを指の腹で優しくなでるようにして落とす
4、炭酸シャンプーもしくは頭皮用オイルをつける。頭皮全体を指の腹で優しくマッサージ
5、洗い流す

ヘアサロンでヘッドスパをする

ヘッドスパで最も期待できる効果は、マッサージによる頭皮の血流促進。血流が良くなることで頭皮の代謝が良くなり、皮膚のバリア機能も整えられる。また、頭皮の毛穴に詰まった汚れが落ちやすくなることで皮脂の分泌のバランスも整えることができる。さらに、リラクゼーション効果もあるため自律神経を整えることも。

ヘッドスパがおすすめのヘアサロン

頭皮のかゆみ・フケのQ&A

へアカラー翌日に頭皮がかゆくなる原因はなんですか?

ヘアカラー後、数時間から数日の間、頭皮に刺激感やかゆみを感じる場合は、カラー剤に含まれるジアミンによるアレルギーを起こしている可能性があります。アレルギー性接触皮膚炎の正確な診断にはパッチテストが必要ですので、症状が出たときは医療機関を受診し、対応を相談してください。

毎日シャンプーしているのにフケが出るのはなぜですか?

フケのタイプによって理由は異なります。乾燥フケの場合はシャンプーのやり過ぎ、脂性フケの場合は皮脂汚れやシャンプーの洗い残しが原因かもしれません。フケが続く場合はシャンプーの仕方を見直してしてみるとよいでしょう。
■正しいシャンプーの仕方

フケが出るのを放置しても問題ないのでしょうか?

フケの原因はさまざまです。代謝や頭皮の環境の変化とは関係なしに、例えば、接触皮膚炎やアタマジラミなどといった疾患でフケが出てくることもあります。改善しなければ必ず皮膚科を受診してください。

フケを一気に落とす方法はありますか?

フケは頭皮から剥がれ落ちる角質なので、頭皮に強い刺激を加えて角質を無理やり取り除けば、一旦はフケを落としきることができるかもしれません。しかしそれでは頭皮のバリアが傷んでしまうので、外からの刺激を受けやすくなって炎症を起こしたり、代謝が必要以上に速まって、結果的にフケが逆に増えることになります。頭皮に優しいスキンケアを心がけましょう。

教えてくれたのは「天下茶屋あみ皮フ科クリニック」山田貴博先生

天下茶屋あみ皮フ科クリニック・院長。阪南中央病院皮膚科にて外用薬に頼らないスキンケアのいろはなどについて学んだのち、2017年に天下茶屋あみ皮フ科クリニックを開業。皮膚疾患だけでなく、シミやニキビ跡などに対する美容治療も幅広く行っている。親身な対応に定評があり、さまざまな肌トラブルについて相談をしにくる患者が後をたたない。

WRITING/KANO NUMATA

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