頭皮の乾燥はなぜ起きる?原因や解消・予防法を徹底解説【美容皮膚科医監修】

頭皮の乾燥はなぜ起きる?原因や解消・予防法を徹底解説【美容皮膚科医監修】

パラパラとフケが肩に落ちたり、シャンプー後につっぱる感じがしたり・・・それって頭皮が乾燥しているサインかも。頭皮は顔や体の皮膚に比べて水分量が少ないため乾きやすく、放っておくとフケやにおい、抜け毛を引き起こすことに。そこで、美容皮膚科「天下茶屋あみ皮フ科クリニック」の山田貴博先生に聞いた、頭皮の乾燥の原因や予防法をご紹介。

更新日:2020/12/03

頭皮の乾燥とは?

※イメージ

頭皮の乾燥の特徴・症状

白く粉をふいたりカサカサになる肌と違って、髪の毛に隠れて一見わかりにくい頭皮の乾燥。頭皮は肌と同様に、常に細胞が生まれ変わって潤った皮膚がキープされている。また皮脂腺が多く、表皮を覆う皮脂膜が外からの刺激から皮膚を守ってくれている。
ところが、頭皮がなんらかの理由で乾燥すると、角質の脱落が早まって皮膚の構造がもろくなり、バリア機能も低下して外からの刺激を受けやすい状態に。刺激を受けた肌はさらに代謝が乱れ崩れるという悪循環に陥り、次第にフケやかゆみが出たり、炎症を起こしてしまう。

頭皮の乾燥の原因

■乾燥肌
顔や体がもともと乾燥肌タイプの人は、頭皮も乾燥しがち。空気が乾燥する季節は特に注意が必要で、夏と同様の洗髪をしていると乾燥が進んでしまうことがある。

■洗浄力の強いシャンプーの使用
洗浄力が強いシャンプーは、頭皮に残しておきたい皮脂まで落としてしまうことも。乾燥が気になる人は、洗浄力が高い製品の使用を避けよう。なかなか洗い流せないシャンプーもお湯に長時間触れることで皮脂を落としすぎてしまうため注意。

■間違ったドライヤーの使い方
距離が近かったり、一カ所に集中したり、長く熱を当てすぎたり、ドライヤーの使い方によっては、熱風で頭皮を乾燥させてしまうことに。自然乾燥も水分が蒸発するときに肌の中の水分を奪ってしまうのでNG。

■食生活の乱れ
偏食やダイエットによって栄養不足になると、肌の細胞の代謝が乱れてバリア機能が低下。敏感肌となり頭皮が傷つきやすくなる。さらに、傷つけた頭皮を回復させるために必要なタンパク質やビタミンが足りず、ダメージが進行するという悪循環に陥ってしまう。

■ストレス
日々のストレスも肌を乾燥させる原因に。心身の疲れで自律神経が乱れると、血行不良やホルモンバランスの崩れなどさまざまな変調を引き起こす。肌の細胞の代謝や皮脂の分泌の乱れに繋がり、バリア機能が低下し皮膚表面の乾燥が進んでしまう。

頭皮の乾燥を解消・予防する方法

生活習慣を見直す

■食生活を見直す
肌によい栄養素を摂るのが健康肌の基本。1日3食、バランスのよい食事を心掛けて。皮膚の健康を保つには、タンパク質のほかに、ビタミンA、B、C、E、亜鉛などを意識して摂りたい。インスタント食品やファーストフードなどの加工品はビタミンやミネラルが少ない一方で、塩分や油分が多いため、食べ過ぎないように。

■ストレスケアする
いつも決まった時間に就寝し、十分な睡眠時間を確保するのも大事。体のリズムが整うと皮脂の分泌が安定し、バリア機能も高まる。また、適度な運動はストレス発散になるだけでなく、全身の血行不良を改善して肌の調子を整えてくれるので、意識的に体を動かそう。

正しくドライヤーで乾かす

頭皮を乾燥から守るために、ドライヤーはなるべく短時間ですませて。事前にタオルドライで髪の毛や頭皮の余分な水分を拭きとったら、タオルを頭全体を覆うようにかぶせ、指の腹で優しくマッサージして血行を促進。ドライヤーは頭から10cm以上離して、同じ部分に風が集中しないように注意しながら髪の根もとから頭皮を乾かして。乾きにくいときは、頭からタオルをかぶってその上からドライヤーの風を当てると、髪の毛だけでなく頭皮も傷まないのでおすすめ。

頭皮の状態にあったシャンプーを選ぶ

頭皮の乾燥が気になるときは、肌に合った低刺激なシャンプーを選ぼう。自分の肌に合っているかの大まかな目安として、シャンプーをした後から寝る前までに、頭皮がかゆくならないか、つっぱりを感じないかをチェック。かゆみがあったら違うものに変えたほうが安心。つっぱり感が気になるときは、シャンプーを1日おきにして様子を見てみよう。

頭皮の保湿をする

乾燥肌タイプの人は頭皮に潤いを与える保湿剤を使うのもおすすめ。洗髪後、タオルドライしてからすぐに塗布することで皮脂膜のなくなった肌の中から水分が蒸発するのを防げる。優しくマッサージしながら保湿剤をなじませることで頭皮の血流が良くなり、肌の代謝や皮脂の分泌が改善するなどの効果も期待できる。

自宅でセルフヘッドスパをする

頭皮の乾燥が気になるときにおすすめなのが、頭皮の不要な角質などを取り除き、肌に潤いを与えるヘッドスパ。最近は自宅で手軽に行えるアイテムがいろいろとある。潤い重視ならオイルタイプ、すっきりとした使い心地を求めるなら炭酸タイプなど自分の頭皮に合ったものを選び、皮脂汚れをしっかり落として健やかな頭皮を保ちたい。

【セルフヘッドスパの仕方】
1、ブラッシングで汚れを落とす
2、炭酸水入りのペットボトルにシャンプーを2~3プッシュ入れて振って混ぜた炭酸シャンプーを作る。もしくは頭皮用オイルを用意
3、お湯だけで予洗い。頭皮の汚れを指の腹で優しくなでるようにして落とす
4、炭酸シャンプーもしくは頭皮用オイルをつける。頭皮全体を指の腹で優しくマッサージ
5、洗い流す

ヘアサロンでヘッドスパをする

ヘッドスパで最も期待できる効果は、マッサージによる頭皮の血流促進。血流が良くなることで頭皮の代謝が良くなり、皮膚のバリア機能も整えられる。また、頭皮の毛穴につまった汚れが落ちやすくなることで皮脂の分泌のバランスも整えることができる。さらに、リラクゼーション効果もあるため自律神経を整えることも。

ヘッドスパがおすすめのヘアサロン

頭皮の乾燥のQ&A

頭皮も保湿ケアが必要ですか?

乾燥肌タイプで入浴後に体への保湿が欠かせない人は、頭皮にも同様の保湿ケアをするほうがいいでしょう。フケやかゆみがある人も洗髪やドライヤーの仕方を工夫するだけでなく、頭皮用の保湿剤を使ってみましょう。

頭皮を保湿するシャンプーはありますか?

皮脂を落としすぎないシャンプーとして、アミノ酸系がよく知られています。低刺激なので乾燥肌タイプの頭皮には一石二鳥です。そのほかに、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分入りのシャンプーもいいでしょう。
■シャンプーの選び方をチェック

頭皮の乾燥肌・オイリー肌の見分け方を教えてください

いつも通りの洗髪・ドライヤー後に、頭皮になにもつけずに静かに過ごして、寝る前に指の腹で頭皮を触ってみてください。指がベタついていればオイリー肌、ガサガサしていたり細かなフケが落ちてきたら乾燥肌です。枕カバーについたフケが湿っているか、乾いているかでも判断できます。

頭皮の乾燥によるフケはどうしたら治りますか?

乾燥フケは、頭皮の表面が乾燥してしまい潤っていれば落ちることのない若い角質まで剥がれ落ちることで起こります。保湿ケアをすることで目立たなくできますが、根本的には、頭皮に十分な皮脂が残るような洗髪の仕方や生活習慣を見つけることが大切です。

教えてくれたのは「天下茶屋あみ皮フ科クリニック」山田貴博先生

天下茶屋あみ皮フ科クリニック・院長。阪南中央病院皮膚科にて外用薬に頼らないスキンケアのいろはなどについて学んだのち、2017年に天下茶屋あみ皮フ科クリニックを開業。皮膚疾患だけでなく、シミやニキビ跡などに対する美容治療も幅広く行っている。親身な対応に定評があり、さまざまな肌トラブルについて相談をしにくる患者が後をたたない。

WRITING/KANO NUMATA

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