フケの原因とは?皮膚科の先生に聞いた家庭でもできるフケ対策と予防法

ちゃんとシャンプーしているのに、パラパラとフケが落ちてくると悩んでいる人も多いのでは。そこで今回は、フケが出る原因は何なのかを「はなふさ皮膚科」の理事長・花房火月先生に教えていただきました。家庭でもできるフケの予防方法やQ&Aなども紹介するので、悩んでいる人はチェックしてみて。

更新日:2021/02/12

今回お話を聞いたのは・・・はなふさ皮膚科 花房火月さん

医療法人社団 清優会 理事長 東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院皮膚科、NTT東日本関東病院皮膚科を経てはなふさ皮膚科を開設。The Japan Times紙の『アジアの次世代を担うリーダー100人(100 Next-Era Leaders in Asia 2015-2016)』に選出。
はなふさ皮膚科 三鷹院、新座院、国分寺院、久我山院、志木院の5院を開設し、皮膚腫瘍を中心に皮膚疾患を幅広く受け入れているクリニック。皮膚腫瘍の治療のため全国から患者が訪れており、保険診療だけでなく美容診療も行っている。

1.フケが出る原因や仕組みについて解説!

1-1.フケが出る仕組み

フケとは、古くなってはがれ落ちた頭皮の角質のこと。頭皮で新しい角質細胞ができることにより、古くなった角質がはがれ落ちるため、フケは誰でも自然に出てくる。

例えば一定期間シャンプーをしなければ、洗い落とせていないフケが目立つようになるが、一般的には洗髪時に流れ落ちるため、目立つことはあまりない。きちんとシャンプーをしているものの目立つようになったら、病的な状態が考えられることも。

また、ベタベタ湿っぽい・サラサラ乾燥しているなどフケにも種類があるが、医学的には大きな違いはない。皮脂や汗が多いと湿ったフケになり、頭皮が乾燥した状態なら乾いたフケになることが多い。

1-2.フケが出る原因

フケが増えてしまう原因として、以下のような例があげられる。

■適切にシャンプーできていない
一定期間シャンプーをしていなかったり間違った洗い方をしていると、フケがたまって目立つようになることも。自分に合ったペースでの洗髪や、頭皮に負担をかけない洗い方が大切。

■皮膚に炎症がある
皮膚の炎症は湿疹群の場合が多く、アトピーなどでガサガサ・肌がフケっぽいのと同じ状態。男性ホルモンが活発になると皮脂分泌が多くなるため、若い男性がニキビができやすいのと同じ原理で、皮脂分泌が頭皮トラブルへとつながる可能性が考えられる。これらの炎症があると角質のターンオーバーが乱れ、フケが出やすくなる。

■角質を作る細胞のターンオーバーが早くなっている
尋常性乾癬では、角質のターンオーバーが早くなるが、はっきりとした原因はわかっていない。

「ストレスや食事、ホルモンバランスの乱れが原因で頭皮トラブルにつながり、フケが出てしまう可能性も考えられます」と、花房先生。

1-3.フケが伴う病気

一般的にフケが伴う可能性があると考えられているのは、以下のような病気。

■脂漏性皮膚炎:頭皮や顔面など、皮脂分泌が多い箇所に出やすい湿疹
■湿疹・かぶれ:皮膚に炎症がおこり、赤みや腫れ、かゆみを伴う症状
■アトピー:かゆみや湿疹を伴う病気、肌のバリア機能が弱い人に多い
■尋常性乾癬:赤い斑点ができてかさぶたのようなものに覆われる症状

フケを伴う場合に特に多いのが、脂漏性皮膚炎や湿疹・かぶれといった病気。この病気は、かゆみや赤みを伴うため、肌を掻いてしまいフケっぽくなってしまう可能性が高い。

また尋常性乾癬は、赤い斑点が頭や体にたくさん出る病気。ガサガサしたかさぶたに覆われて、はがれ落ちるとフケのようになるのが特徴。もし生活習慣を見直しても、かゆみやフケが治らない場合には、早めに医師に診てもらって。

2.1000人以上の読者にアンケート。フケの実態は?

読者のリアルなお悩み事情を大調査。フケについてどんな悩みを抱えている?取り入れている対策方法は?みんなのフケ悩みの実態をチェックしよう。(n=1261 2021/1/26~2021/2/16 オズモール調べ)

Q.フケに悩んだことはある?

半数以上がフケの経験あり!

今回のアンケートでは、半数以上がフケを経験したことがあるという結果に。乾燥や体質など、身近なところに原因が潜んでいるからこそ、誰にでも起こりえるトラブルと言えるかもしれない。

Q.フケ対策でどんなことを行っている?

「シャンプーを変える」がNo.1

アンケート結果を見ると、頭皮の表面に浮き出たフケをケアするためには、まずしっかり洗い流すことを重視している人が多いことがうかがえる。ただし同時に特別な対策をしていないという意見もあり、人によって意識の違いがあるよう。

3.家庭でもできるフケ対策や予防法を紹介

3-1.フケ対策に使いやすいシャンプーを使う

頭皮に合わない成分が含まれているシャンプーを使うことで、かぶれや湿疹などのトラブルを招き、結果的にフケが発生することも考えられる。なお、洗浄成分の違いでシャンプーを分けると、以下のような分類に分けられることが多い。

■シャンプーの種類の例
・アミノ酸系:洗浄力が弱め、頭皮への負担が少ない
・高級アルコール系:洗浄力が高め
・石けん系:洗浄力が高め

シャンプーの種類に関しては、一概にどれがいいとは言えないため、自身の頭皮の状態に合わせて選んでもらうことがいちばん大切。そもそも洗浄力が強ければ、当然皮膚へのストレスも強くなるため、シャンプーの洗浄力と頭皮への負担は、必ずトレードオフの関係になっている。

皮脂分泌が多い人や汗をかく機会が多いなら石けん系や高級アルコール系、皮膚がデリケートならアミノ酸系がおすすめ。

なおフケ対策にいいのは「抗真菌薬」が含まれているもの。特にミコナゾール系の成分が入ったものは、フケ対策にはぴったり。一方で殺菌系の成分については、細菌感染でフケが出るという症例が少ないので、殺菌系の成分が入っていても効果を期待しにくい。頭皮の状態を考慮しつつ実際に試して、自分に合ったシャンプーを探してみて。

3-2.正しく洗髪する

洗髪方法で特に大切なのは、しっかりシャンプーを泡立ててから、頭皮を丁寧に洗い上げること。洗い残しやすすぎ残しが原因で頭皮のトラブルを招き、結果的にフケが出てしまうことは考えられる。

特に生え際や後頭部のあたりは、洗い残し、すすぎ残しが出やすい部分なので、しっかり洗ってしっかりすすぐのが大切。シャンプーの頻度については、頭皮の状態が健康に保たれているなら多少回数が多くても問題はなく、特に決まった答えがあるわけではないそう。

なお、爪を立てて洗っている人は今すぐやめよう。皮膚を傷めて雑菌が入って繁殖した場合、頭皮のトラブルにつながる可能性もある。ゴシゴシと強く洗ってしまう雑な洗髪も、頭皮によくないので注意しよう。

レコメンドアイテム

頭皮が気になる男性へ。「サクセス薬用シャンプー」でフケ、かゆみ、汗臭をケア

サクセス独自の「直(ジカ)シャン」ノズルを採用し、洗浄液を直接頭皮につけて洗い上げ、毛穴につまったアブラやベタつくワックス、汗臭もスッキリ落とす。新開発のミクロ分解テクノロジーによって、3秒での泡立ちも実現ちも実現。30代以降の頭皮が気になる男性にぴったりなアイテム。

3-3.ドライヤーで頭皮や髪を乾かす

シャンプーをした後に、髪の毛や頭皮を生乾きのまま放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすい状態となってしまう。生乾きだと肌も傷みやすいため、それが習慣になると頭皮のトラブルを招く可能性も。

また、頭皮や髪の毛のアフターケアについて、乾燥が気になる人は頭皮用のローションを使うのもおすすめ。乾燥を防ぐ効果が期待できるので、乾燥肌の人も使ってもOK。

3-4.食生活を見直す

ビタミンB群が皮脂の分泌を調整してくれるので、意識的に摂取するのがベスト。なおビタミンB群が多く含まれている食材は、以下の通り。

■ビタミンBを含む食材例
・ほうれん草、枝豆、にんにく
・豚肉、レバー類
・かつお、まぐろ、さんま、いわし
・かき、しじみ、あさり

ただし、いくらビタミンB群がいいとはいえ、偏った食事は要注意。例えばレバーや魚介など、取りすぎてしまうと健康に悪影響が考えられるので、バランスよく摂取するのが大切になる。

もちろん脂の多い食事が多ければ、皮脂分泌が過剰になりやすく、頭皮トラブルにつながる可能性も考えられる。バランスのよい食事を心がけて、健やかな頭皮をキープしよう。

3-5.良質な睡眠をとる

適切な睡眠量を取ることが大切。睡眠不足がストレスとなって過剰な皮脂分泌を招き、頭皮トラブルにつながることも。結果的にフケにつながることが考えられるので、極端に睡眠量が少ない場合などは、改善したほうがよい。

睡眠の量は、一般的には7時間程度が目安とされているが、体質によって睡眠の適正量は違うので、自分に最適な睡眠量を探すのがおすすめ。

特に湿疹や尋常性乾癬など、すでに頭皮にトラブルがある場合、睡眠不足はダイレクトに悪影響を与えてしまうので注意しよう。

3-6.腸内環境を整える

フケの伴う病気である尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎は、腸内細菌層の乱れが原因となる可能性も考えられるそう。腸内細菌層のバランスが乱れると免疫が低下して、アトピーなどになりやすい。つまり、その結果としてフケっぽくなる可能性がある。

腸内環境は、生活習慣と関連性が高いため、腸内環境を健やかに保つには、適切な運動や食事などが大切になる。

また、アルコールやたばこも腸内環境を健やかに保つ上では悪影響。特に炎症性疾患については直接的に悪化の原因になるので、フケっぽい人は控えて。

4.編集部おすすめアイテム

花王

サクセス 薬用シャンプーレギュラー

400ml 712(Amazon)円

おすすめポイント

・頭皮に直接塗布する“直シャン”タイプ
・有効成分がフケやかゆみを防ぐ
・臭いまですっきり落として健やかな頭皮環境へ

フケやかゆみなどの頭皮トラブルを予防するシャンプー。有効成分「ピロクトン オラミン」が、汗臭を防ぐ。

地肌にノズルを直接あてて使う“直シャン”タイプ。さらさらな液体が頭皮全体に行き渡ったら、指の腹で優しくマッサージするようにして泡立てるのがポイント。

濃密な泡が毛穴の奥の皮脂汚れや、ワックスまでしっかりと洗い落とす。天然ユーカリエキス(保湿剤)を配合しているのも嬉しい。

アンファー

スカルプD ボーテ モイストタイプ

350ml 3973円

おすすめポイント

・頭皮に潤いを与える「ソイセラム」や「コラーゲン」などを配合
・「トリプルホールド成分」が頭皮を整える
・有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」「酢酸DL-α-トコフェロール」を配合

髪だけでなく頭皮までケアできるモイストタイプのスカルプシャンプー。

「ソイセラム」「コラーゲン」などの成分が、頭皮に潤いを与える。また、「ゲットウ葉エキス」「メリッサエキス」などの「トリプルホールド成分」を配合し、うるおった頭皮を整え、美しい髪に導く。

「カッコンエキス」や「クロレラエキス」などの頭皮をケアする成分は天然由来。有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」と「酢酸DL-α-トコフェロール」を配合していて、臭いやフケなどを感じにくいすこやかな髪に導く。

ノンシリコンやパラベンフリーなど6種類の無添加で、デリケートな肌の人も使いやすいシャンプー。

第一三共ヘルスケア株式会社

ミノン 薬用ヘアシャンプー

450ml 1391(Amazon)円

おすすめポイント

・植物由来のアミノ酸洗浄成分でソフトに洗い上げる
・有効成分「グリチルリチン酸2K」が、フケやかゆみを防ぐ
・デリケートな肌の人でも使いやすい弱酸性のシャンプー

年齢や性別問わず、使いやすい洗い心地が特徴のシャンプー。

洗浄成分には「ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液」や「ラウロイルメチル-β-アラニンNa液」など、植物由来のアミノ酸洗浄成分を配合し、マイルドな洗い上がり。

また、サルフェートフリー処方だから、洗髪後の潤いをキープできる。

ほか、有効成分「グリチルリチン酸2K」を配合し、フケやかゆみを防いで、すこやかな頭皮環境に導く。デリケートな肌の人でも使いやすい弱酸性のシャンプー。

5.フケにまつわるQ&A

整髪剤が関係することもあるの?

整髪料をつけて頭皮がかぶれてしまう人は、使わないほうがよいでしょう。というのも整髪料には、アルコールなど、頭皮への負担になりやすいものが含まれていることも多いからです。

なので頭皮への負担になりやすい成分が、直接的に頭皮にストレスを与えてしまう場合があります。また、整髪料に含まれる特定の成分に対してアレルギーがあって、皮膚が荒れてしまうというパターンも考えられます。

すでにフケや湿疹などがある場合には、なるべく整髪料は使わないことをおすすめします。

フケは年齢や性別と関係があるの?

フケを伴う病気で、特に多いのが脂漏性皮膚炎です。この病気については、おそらく皮脂の分泌量が多いことが原因で、女性よりも男性の方が2倍ほど多いとされています。そのため、フケに悩んでいる人も男性の方が多いといえます。

また、皮脂分泌がいちばん増加するのが10代の後半ですが、脂漏性皮膚炎の発祥のピークは、30代ともいわれています。

今回お話を聞いたのは・・・はなふさ皮膚科 花房火月さん

医療法人社団 清優会 理事長 東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院皮膚科、NTT東日本関東病院皮膚科を経てはなふさ皮膚科を開設。The Japan Times紙の『アジアの次世代を担うリーダー100人(100 Next-Era Leaders in Asia 2015-2016)』に選出。
はなふさ皮膚科 三鷹院、新座院、国分寺院、久我山院、志木院の5院を開設し、皮膚腫瘍を中心に皮膚疾患を幅広く受け入れているクリニック。皮膚腫瘍の治療のため全国から患者が訪れており、保険診療だけでなく美容診療も行っている。

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