ツボ4選も!手首の疲れや痛みを感じたとき、試したいセルフケア法とは
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ツボ4選も!手首の疲れや痛みを感じたとき、試したいセルフケア法とは

更新日:2020/09/03

テレワークや自宅での作業が増え、自宅で長時間動かずにPC作業やスマホ操作を続けることで、手首の疲れや痛みを感じている人が増えているそう。ずっと細かく動かし続ける手を支える手首は、こんなときこそ大切にしたい部位。そんな手首の不調を感じたら、どうすればいいの? 自宅でもできる簡単なケアを、柳谷素霊記念 東洋鍼灸治療院の鍼灸師・毛塚巳恵さんに伺った。

自宅ではパソコン作業の環境が整っていないケースも。キーボードの角度や姿勢などに気を付けよう

自宅ではパソコン作業の環境が整っていないケースも。キーボードの角度や姿勢などに気を付けよう

そもそも、なぜPC作業が続いたり、長時間スマホをいじったりしていると手首が痛くなったりするの?
「在宅で作業する場合は、PCの仕様や机、イスなどが、長時間作業するのに向いていない場合が多いですね。ちゃんとしたデスクがなくて、リビングで横座りでパソコンをいじるなど、姿勢も乱れがちになっている人も多いようです」と毛塚さん。

そもそもパソコンの作業では、マウスに手を置いてクリックする、キーボードで文字を打つ、といった作業を長時間繰り返すもの。その結果、指や手首の関節付近がこわばったり、指を伸ばしにくくなったり、物をつかもうとしたときに痛みが走るといった症状が起こりやすくなる。猫背になるなど姿勢が悪いことも、手首への負担をかけやすくするので気を付けたい。
「特にノートパソコンだとキーボードが平面なため、長時間作業すると手首に無理がかかって痛みが生じる原因になります。疲れを感じたら、ノートパソコンの下に物をはさんで、キーボードが斜めになるようにするといいでしょう。手首用の枕も可愛いのがありますね。こういった工夫をすることで、手首への負担が軽減されます」(毛塚さん)

疲れたときにすぐにできる!自分でできるツボ押しケア4選

疲れたときにすぐにできる!自分でできるツボ押しケア4選

実際に自分でできる効果的なケアってある?
「手首の痛みや疲れに効果的なツボを押してみるのもおすすめです。いくつか、効果的なツボと押し方を紹介しますので、疲れや痛みを感じたとき、試してみてください」(毛塚さん)。

【手首の疲れ・痛みに効果的なツボ押しケア】
共通する押し方:
1:「痛い」と「痛くない」の中間くらいの強さで2秒かけて押す
2:2秒かけてもとに戻す。これを5~10回繰り返す(痛みがひどくなるようであれば中止してください)

「陽谿(ようけい)」
場所:手の甲側の親指の付け根あたりで、親指を反らしたときにできる凹みの部分にあるツボ

「内関(ないかん)」
場所:手首の内側のシワから、指3本分ひじのほうへいったところにあるツボ

「手三里(てさんり)」
場所:ひじの内側のシワから、指3本分手首のほうへいったところのツボ。腕の骨の横に位置する

「手五里(てごり)」
場所:ひじの内側のシワから指4本分、肩のほうへ上がったところにあるツボ。押すと痛みを感じるはず。このツボは押すほか、ホットタオルなどで温めるのも効果的

ホットタオルで手首を温めるのもおすすめ。同時に目もケアして効果アップ!

ホットタオルで手首を温めるのもおすすめ。同時に目の疲れも癒そう

ツボ押し以外にも、自宅でできることってある?
「ツボ押しの前に、手首を温めるという方法もおすすめです。ホットタオルを、痛みのある部分に巻きつけて、タオルが冷めるまでそのまま温めてみましょう。そのときに、同時に上を向き、タオルを巻きつけた手を目の上に置いてみてください。同時に目の疲れも癒すことができて一石二鳥です」と毛塚さん。

タオルを水で濡らしてラップでくるみ、レンジでチンすれば簡単にホットタオルができる。疲れを感じたときに誰でもできる方法なので、自宅でこそ試してほしい。ただ、手首に痛みだけでなく、熱をもっているときは温めてはいけないそう。熱をもっているときは、炎症が起きているので、温めることで悪化する可能性も。手首の様子をよく見ながら、上手にケアしよう。

教えてくれた人

毛塚巳恵さん

国家資格を持つプロの技術者のみが施術する治療医として人気の、柳谷素霊記念 東洋鍼灸治療院の院長。鍼灸師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を持つ。東洋医学をベースに、日本独自に受け継がれた施術で心と体の両方へアプローチ。完全個室制の広々したサロンときめ細やかな治療に定評がある。鍼灸あんま指圧師を目指す人のための専門学校も経営。

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WRITING/HIROKO KUROKI

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります