冬に多い憂うつ感や落ち込み。気分をスッキリさせる食材でココロを元気に!

冬に多い憂うつ感や落ち込み。気分をスッキリさせる食材でココロを元気に!

このところ気分が沈んで落ち込みやすい・・・そんな人は、「冬季うつ」の可能性があるかも。冬は日照時間が短いために“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンの分泌量が少なくなってうつになりやすいといわれているけれど、具体的にどう対処すればいいの? 漢方に詳しいカガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの成田かおるさんに、東洋医学の視点で冬季うつのメカニズムと対処法を解説してもらおう。

更新日:2021/01/20

冬は「陰」の力が強くなってうつになりやすい

冬は「陰」の力が強くなってうつになりやすい

気持ちが暗く沈んだ状態をさす「陰気」という言葉。実はこれ、東洋医学の考え方がもとになっている言葉で、冬季うつと深い関係にあるのだとか。

東洋医学には、あらゆるものを「陰(いん)」と「陽(よう)」に分ける考え方があり、明るく活気がある性質のものは「陽」、暗くて静かな性質のものは「陰」と分類される。例えば火は陽で水は陰、昼は陽で夜は陰となる。
同じように季節も陰と陽に分けられていて、春と夏は陽、秋と冬は陰に分類されるのだそう。

「陽の季節である春や夏は、生物が活動的になり、成長して繁殖します。そして、陰の季節である秋や冬になると、生物は休息して春や夏に消耗した生命力を補います。陽の季節と陰の季節が交互にバランスよく繰り返されることで自然は豊かに繁栄し、生物は健康を保つことができるのです」(成田さん)

秋や冬は陰の力が強くなるのが自然なこと。けれど、陰の力が最も強くなる12~1月は、陰の“暗くて静かな性質”もピークに達するため、気持ちが暗く沈みやすくなることが。これがまさに陰気の状態で、朝起きるのがつらくなる、出かけるのがおっくうになる、ため息が出るといった傾向もよく見られるという。

気分に合わせて食材を取り入れ、冬季うつをやわらげよう

気分に合わせて食材を取り入れ、冬季うつをやわらげよう

こうした陰気の影響で冬季うつが現れた場合、まずは朝日を浴びるのが効果的だと成田さん。

「冬季うつは、陰の力が強くなりすぎて陽の力が不足している状態です。太陽はその名の通り、陽の力の大元となる存在で、特に朝日の光を浴びると陽の力をよく取り入れることができ、うつの緩和につながります。朝起きたら窓を開けて体の正面を太陽に向け、朝日を浴びながら両手を上に上げて大きく伸びをしてください。このときに深呼吸をするとさらにいいでしょう」(成田さん)

また、冬季うつは気分に合わせて食事でケアすることもできるのだとか。例えば不眠や不安感、集中力の欠如などが気になる人は、卵、牛乳、カキ、ゆり根、ナツメなどの精神を安定させる食材をよく取るとケアにつながる。
イライラや強い緊張感、情緒不安定などの傾向が強い人は、チンゲンサイ、セロリ、シソ、パクチー、ピーマン、柑橘類といったイライラを解消する食材がおすすめ。
疲れが取れない、やる気が出ない、ものごとがおっくうになるといった気分なら、ヤマイモ、ニンジン、大豆、鶏肉、タチウオなどの元気を補う食材を積極的に食べよう。

金針菜(きんしんさい)で憂うつな気分をスッキリ

金針菜(きんしんさい)で憂うつな気分をスッキリ

そのほか、冬季うつには「金針菜(きんしんさい)」という薬膳食材もおすすめなのだそう。金針菜とは「本萱草(ほんかんぞう)」という植物の花のつぼみを乾燥させたもので、ネット上で手軽に購入することができる。

成田さんによれば、金針菜は別名「忘憂草(ぼうゆうそう)」とも呼ばれていて、その字のごとく憂うつな気持ちを忘れさせる食材として薬膳でもよく用いられるとか。

「金針菜はうつや不眠などに用いられる食材で、鉄分も豊富です。調理法はとても簡単で、ぬるま湯で戻してスープや和えもの、炒めものなどに加えるだけ。戻し汁も調理につかうといいでしょう」(成田さん)

シャキシャキとした歯ごたえで、苦味や臭みなどは一切ないので、いつもの料理にプラスしやすいはず。心の元気を取り戻す強い味方となるので、ぜひ取り入れてみて。

教えてくれた人

成田かおるさん

漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

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