婦人科医に聞く「生理・妊娠・閉経」のQ&A【働く女性の保健室ウィーク】

婦人科医に聞く「生理・妊娠・閉経」のQ&A【働く女性の保健室ウィーク】

女性同士だからこそ知人や友人には聞きづらい、生理や妊娠、閉経に関する疑問。自分の体に気になることがあっても、ついつい後回しにしてしまうことも。そこで今回は「はるねクリニック」で診察にあたる、婦人科・千村友香理先生に、月経やおりもの、妊娠に向けた体づくりや閉経までの道のりなど、オズモール読者の疑問に答えてもらった。

更新日:2021/03/09

Q.妊娠できるかが不安。どのような体づくりをしたらいいか知りたい

Q.妊娠できるかが不安。どのような体づくりをしたらいいか知りたい

将来の妊娠にそなえて、体づくりをしたいと考えているコスモスさん。体づくりの点では、「十分な睡眠と、適度な運動、健康的な食生活を心がけましょう」と、千村先生。適度な運動は妊娠率を上げると言われているそう。「ジャンクフードなどは妊娠するうえで必要な栄養素が不十分なため、控えるようにしましょう」(千村先生)

体づくりも大切だけれど、「将来妊娠を考えられている方はぜひ」と、千村先生が強くおすすめするのがブライダルチェック。ひとことで妊娠と言っても、妊娠が成立するまでには体の中でさまざまなことが順番に起こり、すべてが順調に進んだときにだけ妊娠が成立する。「妊娠にはたくさんの要因が影響するため、すべてを検査することは難しく、妊娠できるかどうかを検査結果から断言することはできません。しかし、妊娠に影響する可能性のある疾患の有無については検査することができます」と、千村先生。

ブライダルチェックは、「妊娠希望」という観点から子宮や卵巣の状態を診察し、何か問題があった場合にも「妊娠希望」という観点で治療法や手術の必要性を相談していくのが特徴。

Q.定期検診では異常はないけれど、経血の出方がおかしいみたい

Q.定期検診では異常はないけれど、経血の出方がおかしいみたい

読者のふゆさんは、月経のたびに血のかたまりがドバッと出ることで不安になっているそう。「血のかたまりが出る場合、月経時の出血が多いことが考えられ、原因として子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がん・頸がん、ホルモン異常などが挙げられます」と、千村先生。

では、定期健診で異常がないのはなぜなのか。千村先生によれば、それぞれに必要な検査が異なり、定期検診の検査項目に含まれていなかったり、症状の訴えが無い場合には検査が行われないことなどが理由だそう。例えば、ホルモン異常に関しては1回の定期検診では診断できない場合もあると言う。

ふゆさんには、「出血量が多いと貧血になることもあるため、症状を伝えたうえで再度診察を受けることをおすすめします」と、千村先生。原因がわかれば薬や手術で治療が可能な場合があるので、定期的な検診で異常がなくても、経血の出方が気になるときは病院へ。

Q.おりものが多いときと、まったく出ないときがあるのはなぜ?

Q.おりものが多いときと、まったく出ないときがあるのはなぜ?

「おりものはホルモン周期によって量が変化します」と、千村先生。排卵期は量が多くなり、月経直後や排卵後には少なくなるそう。

ただし注意したいのは、おりものの増え方に違和感があったり、においや色がいつもと違う、またはデリケートゾーンに痒みを伴うようなとき。おりものは、膣の中の雑菌を殺菌する役割をになっており、雑菌に対抗するためにおりものの量が増えることがある。

雑菌によっておりものの量が増えている場合は病院での治療が必要なので、おりものの様子も普段からチェックしておこう。

Q.閉経前の予兆を知りたい。また、早く閉経するために何かできることは?

Q.閉経前の予兆を知りたい。また、早く閉経するために何かできることは?

閉経前の症状のひとつとして挙げられるのが月経周期の変化。それまで毎月排卵が起こり順調に月経が来ていたものが、排卵の間隔が変わり、周期が短くなったり長くなったりする。また、月経量もそれに合わせて少なくなったり逆にすごく多くなったりと、不安定な状態に。そして徐々に排卵が起こらない周期が多くなり、やがて閉経へと至る。

閉経周辺期ではホルモンバランスが不安定になり、イライラやほてり、のぼせなどの症状も現れるので、心身の変化が気がかりという人も多いはず。質問を寄せてくれたゆっちさんも「年齢的にもそろそろ閉経してもいい」とのことで、気になっているみたい。今後妊娠の予定がなければ、わずらわしい生理からは早めに解放されたいものだけれど・・・。

「早めに閉経するように促すことはできませんが、閉経前の症状について理解し、適切な対応を行うことで無理なく症状と付き合うことができると思います」と、千村先生。症状によってはホルモン剤による治療が可能な場合もあるそう。「不安な症状がある場合には、かかりつけの婦人科ですることをおすすめします」(千村先生)

教えてくれた人

千村 友香理さん

愛知医科大学医学部卒業。はるねクリニック銀座 医師。1人ひとりに合った治療、希望する治療を、一緒に相談しながら提案している。日本産科婦人科学会専門医。

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WRITING/ATSUKO HABU

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