シートマスクは乾くまで使うのがいい? 保湿にはスチーマーが効果てきめん? スマホやPCの使いすぎでしわが増える? など、保湿に関してささやかれる、さまざまな都市伝説。あなたはどれが正解かわかる? あなたがしわや乾燥対策の都市伝説にだまされていないか、検定でチェックしてみて。
第1問 水分をしっかり補っておけば、保湿対策はバッチリ
答え:×
保湿は、水分を補うだけでは不十分。補った水分が蒸発して逃げないようにすることが大切。すなわち、
(1)水分を補って、肌をうるおす
(2)乳液やクリームなどの油分でふたをして、水分の蒸発を防ぐ
この2つを行ってはじめて、正しい保湿になるという。ちなみに水分補給は、化粧水で肌の外側から補う以外に、飲み物で体の内側からもしっかり摂取するのが◎。
第2問 シートマスクは、マスクが乾くまでしっかり肌に成分を浸透させるのがよい
答え:×
化粧水や美容液がたっぷりと染み込んだシートで肌を覆い、保湿成分や美容成分を浸透させるシートマスク。長時間使っていたほうが、肌に成分が浸透すると思いがちだけれど、使うときにはパッケージにかかれた使用目安時間を守ることが大切。使い過ぎると、どんどん水分が蒸発してしまい、かえって肌の乾燥が進んでしまうことも。マスクが乾くまで使うのは絶対にNG。もったいないと感じても、目安時間を過ぎる前に肌からはがしておこう。
第3問 肌用のスチーマーを使うと、肌の乾燥を進めてしまうことがある
答え:○
美容家電のひとつ、スチーマー。温かい霧状の水分が出てくるので、それを浴びると肌がしっとりうるおうような感覚になる人も多いはず。しかし、スチーマーに保湿の役目はほとんどなく、むしろ乾燥を進めてしまうことは、あまり知られていないかも。表面の水分が蒸発するときに、肌のうるおい維持に大切な角質層の水分も一緒に蒸発してしまうため、乾燥しがちな肌になってしまいがち。クレンジングの前に使って汚れを浮かすなどの使い方は有効だけれど、保湿目的でスチーマーを使うことは避けるのがおすすめ。
第4問 目元用の保湿クリームには、眉間のしわの予防効果も期待できる
答え:○
目元用の保湿クリーム(アイクリーム)は、目元以外の肌の保湿にも、もちろん有効。眉間のしわは、眉間周辺の筋肉が緊張してこわばった状態が長く続くのが主な原因だけれど、そのほか、加齢、紫外線のダメージ、乾燥なども関係する。肌が乾燥すると、さらにしわが増えたり、深くなったりすることも。できてしまったしわの改善はできないけれど、保湿成分がしっかり含まれていることの多いアイクリームでうるおいを足すことは、眉間のしわがこれ以上深くなるのを防ぐのにおすすめ。
第5問 スマホやPCの見すぎで、しわが増えることがある
答え:○
長時間スマートフォンやパソコン作業を続けることで目もとの血行が悪くなると、十分な栄養や水分が肌に行き届かず、乾燥やしわ、たるみの原因になることが。「疲れて目がショボショボするから」と、こすって強い刺激を与えるのも、しわにはNG。
また、スマホやパソコン作業をする際に同じ姿勢をとり続けると、無意識のうちに、首の前面に広がる広頚筋(こうけいきん)に力が入って、首に深いしわが形成されてしまうことも。日常的に姿勢に気を配ったり、目立つしわを見つけたら、力をゆるめてリラックスしたりすることも予防対策に。
第6問 メイククレンジングは、とにかくクレンジング力の高さで選ぶのが◎
答え:×
メイククレンジングは、クレンジング力よりもメイクの濃さで選ぶのがおすすめ。軽いメイクしかしないのに、レンジング力の強いアイテムを使ってしまうと、必要な肌のうるおいまで落としてしまうことも。反対に、ウォータープルーフの下地やファンデを使っているのに、やさしいクレンジング力のアイテムを使うと、メイク汚れが落としきれず、肌荒れなどの原因になりやすい。メイク落としを流した後につっぱる感じがあれば、洗いすぎのサインかも。
第7問 コラーゲンは化粧品で摂取するよりもサプリで飲んだほうが、肌がうるおう
答え:×
たんぱく質の一種であるコラーゲンは、真皮と呼ばれる肌の深い部分に存在して、弾力を保ったり、構造を維持したり、細胞同士をつなぎ止めたりする役割を果たしている。鶏の手羽先やフカヒレ、魚の皮、ウロコなどに食品に含まれていて、それらを食べると肌がうるおうといわれることも。けれども、消化・吸収されたコラーゲンが、体内で再び肌の成分になるかどうかは定かでないそう。摂取する人の体質や、製品に含まれるコラーゲンの特性などによって異なるのだとか。そのため、化粧品で摂取するのとサプリで飲むのと、どちらのほうが、効果が高いかはわからない。
第8問 しわができるのは肌のたるみが原因なので、マッサージをして、しわを改善するのがよい
答え:×
適度なマッサージやツボ押しには、血行を促して、しわを目立たなくする効果が期待できる。ただし、肌に強い刺激を与えることでかえってしわが増えたり、深くなる原因にもなったりするので注意が必要。しわができるのは、肌のたるみだけでなく、乾燥が原因であることも。マッサージだけでなく、保湿もしっかり行っておくのが◎。
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