鼻ニキビはどうしたらなくなる?できやすく、治りにくい鼻のニキビの原因と対処法

鼻ニキビはどうしたらなくなる?できやすく、治りにくい鼻のニキビの原因と対処法

皮脂の分泌量が多くて、ニキビができやすい「鼻」。治りにくく、皮脂や角質がたまりやすいのですぐに悪化してしまうところでもある。ついプチっと潰したい衝動にかられるけれど、鼻や小鼻はニキビ跡になってしまうと確実に目立つので丁寧なケアをしたいところ。そこで「品川駅前皮膚科」の院長 増岡宏昭先生に聞いた、鼻ニキビの原因や対策をご紹介。

更新日:2021/05/11

鼻ニキビとは?

鼻ニキビってどんな状態?

ニキビとは、いわゆる「毛穴の病気」のことで、メカニズムとしてはどこの部位も同様。

なんらかの原因で毛穴の周りの角質が分厚く硬くなってきて、毛穴に皮脂や古い角質がつまり始めると次第にポツポツとニキビの症状が出始め、それが「白ニキビ」「黒ニキビ」と呼ばれている。

たまった皮脂が固まって出口を塞ぐようになると、外に出られなくなった皮脂がますます毛穴の中に溜まる一方に。つまった皮脂を栄養にアクネ菌や細菌が増殖し、それに抵抗しようとして炎症が起こっていくのが「赤ニキビ」。重症化すると、膿んで痛みが伴う「黄ニキビ」へと進行してしまう。

鼻ニキビができる原因

顔の中でも最も皮脂腺が発達している鼻は、毛穴の中に皮脂やアクネ菌がたまりやすく、炎症を起こしてしまう確率が高いところ。もともとオイリー肌の人はもちろん、栄養バランスが偏った食生活、肌の乾燥などからも皮脂分泌が増加し、ニキビにつながってしまう。

また、皮脂の分泌はホルモンの影響も大きく、排卵後から月経にかけての期間や、ダイエット、不規則な生活、ストレスなども皮脂分泌を促す原因に。ただし、気にしすぎて洗顔をしすぎると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって皮脂分泌の働きが強くなってしまうので注意しよう。

鼻ニキビ・吹き出物の対策、ケア、治療法

飲み薬や塗り薬を使う

皮脂の分泌量が多い鼻は、非常にニキビができやすいところ。しかも凹凸があって皮脂や汚れが溜まりやすいので、進行が早く、小さかったニキビがすぐに炎症を起こして赤くなり、放っておくと膿がパンパンにつまった黄色ニキビへと悪化してしまう。しつこく繰り返すニキビはアクネ菌を抑える効果が期待できるテトラサイクリン系薬剤の内服(飲み薬)と、毛穴のつまりを改善させる塗り薬「アダパレン」のダブルアタックで確実に治したい。

ケミカルピーリングを受ける

鼻全体にザラつきがあって、細かいニキビができやすい人にはケミカルピーリングがおすすめ。肌に薬剤を塗り、肌表面にこびりついている古い角質を取り除いていく治療法で、クリニックで受けられる。古い角層が取り除かれた後に新しい角層の生成が促されるため、肌のザラつきや角栓のつまりがまとめてリセットできる。保険が効かないものの、トラブルが非常に少なく、顔全体広範囲にできて、くすみ、毛穴開き、小じわにアプローチできて美容面でもさまざまな効果を期待できるのがいい。定期的なケミカルピーリングでツルツルの鼻をめざして。

イオン導入を受ける

パッと見残念な印象を与えてしまう真っ赤な鼻ニキビやニキビ跡。色ムラのないキレイな鼻をめざしたいならイオン導入もおすすめ。皮膚に微弱な電流を流してビタミンCを肌の奥深くまで入れ込む治療法で、エステサロンやクリニックで受けられるほか、最近は家庭用イオン導入期も多い。ニキビの赤み、ニキビ跡などの色ムラの改善が期待できるほか、皮脂のコントロールや肌のターンオーバーの改善によりニキビそのものの撃退にも効果大。ケミカルピーリングと併せて行うと吸収率がグッとアップし、1回でも高い効果が期待できる。

ニキビ圧出を受ける

明らかに膿んでいる、鼻にポツッとできたニキビ・吹き出物。多少の痛みは我慢するから早く治したい・・・。そんな人はニキビ圧出もあり。細い針でニキビの頂点に穴を開けてから特殊な器具で内容物をぎゅーっと押し出す外科的な治療法。すぐに確実な効果が得られて、保険が適用されるのもいいところ。皮脂の詰まりや膿を直接取り除くので、素早く、キレイにニキビが改善できる。

ニキビ注射を受ける

仕事のプレゼン、結婚式など、とにかく大事な予定の前なのに、突然大きな吹き出物が鼻にできてしまった・・・! そんな時は、すぐに炎症を抑えて目立たなくしてくれるニキビ注射がおすすめ。ニキビの炎症を抑える薬を患部に直接注入し、短期間で腫れを鎮めてくれる。極細の注射針を使うので痛みが最小限なのも嬉しい。保険適用ではないけれど、いざという時の頼れるケアなので知っておきたい。

鼻ニキビ・吹き出物の予防

刺激を与えない

ニキビができてしまったら、とにかく触れないのが第一! 刺激すると炎症により赤みが増して細菌も増えてしまい、結果、進行が進んだり長引いたりしてしまうことになる。マスクが必須となっている今、出っ張っている鼻はどうしてもマスクとの接触で刺激されてしまいがちだけど、ワイヤーの曲げ方を工夫したり、クッションがわりに小さくおったコットンを忍ばせたりするなど工夫して患部を出来るだけ刺激から守ってあげて。

規則正しい生活リズムを意識する

10代の頃の「思春期ニキビ」が皮脂の分泌に起因するのに対して、「大人ニキビ」は生活習慣の乱れやストレスなどいろいろな影響を受けやすく原因が複数あることが多い。大人ニキビができやすい人は、まずは朝起きる時間や眠る時間を一定に整えたり、食事を同じ時間にしたり、体内時計を整えることを心がけて。その中でも、鼻ニキビは過剰な皮脂によって生じることが多いので、脂っこい食事を控えたり、十分な睡眠をとったりして、自律神経とホルモンバランスが乱れて皮脂分泌が増えるのを阻止したい。

洗顔を丁寧に行い清潔な状態を保つ

皮脂の分泌過多によるところが大きい鼻は、余分な皮脂を洗顔でしっかりと取り除くことがニキビ予防の肝。丁寧な朝晩2回の洗顔を習慣にしよう。ただし、皮脂を取りすぎると肌が乾燥していると勘違いして皮脂の分泌量が増えてしまうので、乾燥しがちだなと思ったら、朝はぬるま湯のみに切り替えて。洗顔後はたっぷりと保湿をしてあげよう。スキンケアは、角質ケアができるグルコール酸やビタミンCが入ったものがおすすめ。いろんな成分が入っていると逆にニキビを誘発してしまうため、できるだけ“シンプルなコスメ”を選ぶようにしよう。

サプリメントを摂る

ニキビ・吹き出物のケアには肌のターンオーバーを促すことが大事だけれど、その作用を持つビタミンB群はレバー、うなぎ、マグロ、カツオ、貝類などのタンパク質が中心で、日常的に十分に摂取するのがなかなか難しい場合はサプリメントで補うのも手。特にニキビができやすい人は、皮脂の分泌を抑制する働きのあるビタミンB2、ビタミンB6、抗酸化作用がありコラーゲンの生成を助けるビタミンCがおすすめ。薬局などでも手に入るけど、できればクリニックで診察を受けたうえで処方してもらうのが安心。自分の肌にあったものを出してもらえて、かつ保険も適用されるので一石二鳥!

フェイシャルエステを受ける

鼻にニキビができやすい人は、フェイシャルエステで定期的なケアをプロの手に委ねるのもあり。その人の肌質にあった的確なケアでニキビができにくい肌へと導いてくれるのが嬉しい。生活習慣などいろいろとアドバイスしてもらえたり、毛穴が目立たなくなったり、透明感がアップしたり、ハリツヤが出たりとメリットもいっぱい。日々のメンテナンスに定期的なフェイシャルエステを取り入れ、肌の健康状態を整えてニキビを予防しよう。

鼻ニキビにまつわるQ&A

鼻のニキビ跡はどうしたらいいですか?

赤みや茶色いシミのような状態、凸凹としたクレーター肌。このような鼻の頭や小鼻にできたニキビ跡は、将来のシミ予備軍。いずれも強い炎症によって傷ついた肌を治そうとする働きによって、毛細血管が広がったり、メラニンが過剰に生成されたり、肌を治癒するための組織が異常に作られたり。その結果、ニキビが治っても後遺症としてニキビ跡が残ってしまっている状態であり、時間が経つと自然に治る場合もあるけれど、ケミカルピーリングやイオン導入、光フェイシャル、美容レーザーなどを定期的に続けて目立たなくすることをめざして。

お話をお伺いしたのは、医師 増岡宏昭さん

品川駅前皮膚科院長、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院 皮膚科医として勤務したのち、2003年の日比谷ヒフ科クリニックを皮切りに、やえす日本橋ヒフ科、蒲田グランデュオ皮膚科、品川駅前皮膚科をオープン。美容メニューから保険診療までを幅広く対応。患者さんの要望を聞き、いっしょに治療法を決める丁寧な診療に定評がある。

WRITING/KANO NUMATA、ILLUSTRATION/HARUKA OSHIMA

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