ニキビ跡を治したい!赤み、色素沈着、クレーター肌etc.美容皮膚科医に聞いた治療法&セルフケア

ニキビ跡を治したい!赤み、色素沈着、クレーター肌etc.美容皮膚科医に聞いた治療法&セルフケア

赤みのあるニキビ跡や色素沈着による茶色っぽいニキビ跡、クレーター肌など、ニキビ跡に長年悩まされている人も多いのでは? そこで、美容皮膚科こじまクリニックの小島清登先生に聞いた、ニキビ跡ができる原因や種類、美容クリニックでの治療方法、正しいセルフケア方法などをご紹介。実際に美容クリニックで施術を体験した人の口コミも。正しくケアすることで憂鬱なニキビ跡にさよならして、自信が持てる美肌を手に入れよう。

更新日:2020/09/18

ニキビ跡とは?

ニキビの炎症を放置すると、治りづらいニキビ跡に

赤みや茶色いシミのような状態、凸凹としたクレーター肌。このようなニキビ跡ができるのは、いずれも数週間以上続くニキビの炎症を放置してしまっていることが主な原因!
強い炎症によって傷ついた肌を治そうとする働きによって、毛細血管が広がったり、メラニンが過剰に生成されたり、肌を治癒するための組織が異常に作られたり。その結果、ニキビが治っても後遺症としてニキビ跡が残ってしまうことに。

種類によっては自然に少しずつよくなることもあるけれど、すでにできてしまったニキビ跡が気になる場合は、専門医による治療を早めに受けるのがおすすめ。また、そもそもニキビ自体を作らない努力をしたり、悪化させずに早期に治したりすることがニキビ跡の予防に繋がる。

あなたはどのタイプ?ニキビ跡の種類

■赤みのニキビ跡
強い炎症が長引くと、アクネ菌を殺菌しダメージを受けた組織を修復するために毛細血管が広がり、血液が患部に集中する。そのため、赤い色素(ヘモグロビン)が濃く見え、赤い斑点や肌全体が赤くなる場合が。治った後もこの赤みだけが残った状態を指す。自然経過でも徐々によくなるけれど、強い赤みが数カ月持続することも。

■茶色みのニキビ跡
茶色いシミのように見える状態のこと。炎症性ニキビが数週以上続くと、治った後も茶色みが数カ月以上持続する場合がある。ニキビによるダメージで、血管から肌内部へ漏れ出た血液がターンオーバーで排出されず赤黒く色素沈着することや、炎症による刺激で過剰に生成されたメラニン色素が肌内部に蓄積して起こる色素沈着が原因のひとつ。

■凹んだニキビ跡(クレーター)
炎症性ニキビを不適切につぶしたり、治療せず数週以上放置したりして炎症が続いた場合、毛包組織が破壊されて真皮内に炎症が広がってしまう。その結果、自然には元通りにならない、肌が凹んだ傷跡の状態に。体質的に凹んだニキビ跡ができやすい人もおり、眉間や鼻、頬、こめかみなど凹みになりやすい部位もある。

■隆起したニキビ跡(ケロイド・肥厚性瘢痕)
凹みと同様の理由で真皮内に炎症が広がると、傷を治そうとする力が異常に働くことで瘢痕組織と呼ばれる皮下組織が過剰に作られ、隆起した傷跡になる場合がある。傷が赤く盛り上がる肥厚性瘢痕や、痛みやかゆみを伴うことの多いケロイドはこの一種。とくにフェイスライン・頸部や口の下などに生じやすい。また、体質的にできやすい人も。

ニキビ跡の対策、治療方法

ケミカルピーリング

肌の表面に固まった角質をはがすことで、毛穴詰まりの改善やターンオーバーの促進をめざす治療法。その結果ニキビができにくくなったり、ニキビの後に生じる赤みや色素沈着が改善したりする。

ニキビ跡の治療に使う成分はグリコール酸、サリチル酸マクロゴールなどが代表的で、肌質や炎症の深さ、部位に応じて医師が濃度や種類を使い分ける。角質剝離や淡い赤みが1~数日生じる場合もあるけれど、ダウンタイムが比較的少なく気軽に受けやすい。

光フェイシャル

赤みの元であるヘモグロビンや色素沈着の原因のメラニンに吸収される光を照射し、肌の色調を改善する。また、光熱作用によるアクネ菌の殺菌やコラーゲン増生、美白作用などもあり、美肌効果も期待できるのが嬉しい。

「ライムライト」や「M22」など、光フェイシャルの機器は数多く存在する。ダウンタイムは淡い赤みが1~数日、細かいかさぶたが1週間ほど生じる場合が。治療中は痛みも少なく、施術後からメイク可能な場合がほとんど。

美容レーザー

色調改善と凹凸改善の2種類がある美容レーザー。ヘモグロビンに吸収される「ロングパルスYAGレーザー」はダウンタイムも痛みも軽く、繰り返すことで徐々に赤みが改善していく。「フラクショナルレーザー」なら、凹みや隆起の周囲に無数に穴をあけることでコラーゲンの再構築を促し、凹凸のサイズを縮小したり浅くしたり、角をなだらかにして目立ちにくくする効果が。ダウンタイムは、種類により赤みや点状のかさぶたが数日~1週間ほど生じることも。

ニキビ跡の予防

ニキビ用スキンケア(洗顔、化粧水)

初期ニキビを誘発しにくいノンコメドジェニックテスト済で低刺激の製品がおすすめ。さらに、化粧水はビタミンC誘導体や保湿成分を含んでいるかをチェックしよう。メイクもなるべく油分が少なく、簡単に落とせるものを選んで。クレンジングは十分な量をメイクによくなじませて30秒ほどで洗い流し、洗顔料はネットで泡立てて洗い、ぬるま湯で摩擦が起きすぎないように流す。洗顔後、清潔な手またはコットンですぐに保湿しよう。その際に肌をたたきつけたり、こすりすぎたりしないよう注意!

ニキビ治療薬

軽いピーリング作用のあるものや、軽度の抗炎症作用のあるものなどがニキビ治療薬として販売されているけれど、これらが有効なのは軽症のニキビのみ。毛穴の詰まりやホルモンバランスの乱れ、アクネ菌による感染兆候など、ニキビにはさまざまな原因と状態があるため、市販薬で改善しない場合はすみやかに皮膚科を受診して。

ニキビパッチ

化膿した際に貼って消炎・殺菌する貼布剤と、化膿したニキビが破れた場合にニキビ跡を防止する貼布剤の2種類がある。消炎・殺菌効果がある方には、イソプロピルメチルフェノールやサリチル酸、グリチルリチン酸などが含まれている。一方で、ニキビ跡を防止するパッチはハイドロコロイドという成分でできており、破れた傷を湿潤することで治癒を促す。

どちらも使用時期を誤ると感染症状が増悪する恐れがあるので、悪化する場合は使用を中止して皮膚科の受診を。

美容クリニックの美容点滴

高濃度ビタミンCの美容点滴には抗酸化作用、美白作用があり、体の内側から美肌へとアプローチする。ダウンタイムはほとんどなし。ただ、ケミカルピーリングや光フェイシャルなどと比べると皮膚への直接的な効果に劣るため、ニキビの治療としては行っていないクリニックも。

長期的な視点で肌の調子を整えて、ニキビのできにくい肌をめざすことを目的に、体の内側からのスペシャルケアとして月1回を目安に取り入れるのがおすすめ。

エステサロンの保湿フェイシャル

エステサロンのフェイシャルケアは、毛穴に詰まった皮脂や黒ずみを取り除く吸引マシンや、ワントーン明るい透明感のある肌をめざすヒアルロン酸やビタミンを含んだパックなど、内容もさまざま。ニキビの治療というよりも肌の調子を整えるケアとして取り入れて。

ニキビ跡のQ&A

凹んだニキビ跡(クレーター)はセルフケアで治せる?

【治りにくい】赤みや茶色みなど自然経過で改善する色調とは違い、凹みの変形は決して元に戻らないもの。セルフケアでは治せないので、クリニックに頼って。
凹みを伴うニキビ跡は形状や深さがさまざまで、状態に応じてフラクショナルレーザーやマイクロニードルRF、マイクロニードルセラピー、そのほかの治療を使い分ける必要がある。そのため、複数の治療選択肢を持つ専門クリニックでの治療がおすすめ。

隆起したニキビ跡(ケロイド・肥厚性瘢痕)はセルフケアで治せる?

【治りにくい】隆起したニキビ跡はニキビの後に生じる傷跡のため、自然経過で改善する色調とは違って、隆起の変形は決して元に戻らない。
クリニックでの美容レーザーのほかに、保険診療でも治療可能な場合も。自宅でのトラニラストという内服薬やステロイド貼付剤、クリニックでのステロイド局所注射などを行うことである程度、隆起を改善させることができる。

治療にはどれくらいの期間がかかる?

【最短で約3カ月】ニキビ跡の種類や重症度、治療内容、使用する機種にもよって期間には違いが。
赤みや茶色みにアプローチするケミカルピーリングなら、ピーリング剤によって1~2週おき、あるいは4週おきに行い、ある程度改善するまで5回以上、つまり最短で約3カ月が目安に。光フェイシャルは3~4週おきで5回以上。また、美容レーザーは1~3カ月おきに5、6回以上。ニキビ跡の中でも重症度の高い凹みや隆起に関しては、特に回数が必要になる。

背中やデコルテのニキビ跡も治せる?

【治すことが可能】背中やデコルテなど、顔以外にできてしまったニキビ跡も治すことは可能。
美容クリニックで受けられるケミカルピーリング、光フェイシャル、美容レーザーといった施術すべてが背中やデコルテのニキビ跡に対応している。部位や状態によって最適な治療方法は変わってくるので、まずはクリニックでの診察を受けてみて。

お話をお伺いしたのは、小島清登 先生

旭川医科大学医学部卒業後、金沢医科大学病院、クリニックビザリア銀座などを経て、2017年4月こじまクリニック東京開院。エイジングケア・毛穴・ニキビ・ニキビ跡など、お悩みやコンプレックスを解消するため最適なプランを提案する。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

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