頭皮ニキビはなぜできるの?皮膚科の先生に聞いた頭皮ニキビの原因と対策

頭皮ニキビはなぜできるの?皮膚科の先生に聞いた頭皮ニキビの原因と対策

きちんとシャンプーしているのにできてしまう、頭皮ニキビに悩んでいる人も多いのでは。そこで今回は、頭皮ニキビの原因や対策を「はなふさ皮膚科」理事長・花房火月先生に教えていただきました。意外な知識やQ&Aなども紹介するので、悩んでいる人はチェックしてみて。

更新日:2021/03/12

今回お話を聞いたのは・・・はなふさ皮膚科 花房火月先生

医療法人社団 清優会 理事長 東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院皮膚科、NTT東日本関東病院皮膚科を経てはなふさ皮膚科を開設。The Japan Times紙の『アジアの次世代を担うリーダー100人(100 Next-Era Leaders in Asia 2015-2016)』に選出。
はなふさ皮膚科 三鷹院、新座院、国分寺院、久我山院、志木院の5院を開設し、皮膚腫瘍を中心に皮膚疾患を幅広く受け入れているクリニック。皮膚腫瘍の治療のため全国から患者が訪れており、保険診療だけでなく美容診療も行っている。

1.頭皮ニキビができる原因について解説!

1-1.頭皮ニキビができる原因

ニキビは一般的に、毛穴に皮脂がつまり、そこにニキビ菌や黄色ブドウ球菌が感染することでできる。頭皮ニキビができてしまう原因としては、以下のような例が考えられる。

■使っているヘアケアアイテムが合っていない
シャンプーやリンス、トリートメントなどのヘアケアアイテムが頭皮に合っていないと、頭皮の環境が悪化してニキビができやすくなると考えられている。また、脂っぽいワックスやグリースを使っていると、成分そのものが毛穴につまってしまうことも。

■適切にシャンプーができていない
シャンプーの仕方や頻度が適切でないと、頭皮が清潔に洗浄されず、毛穴つまりや雑菌の繁殖に繋がってしまう。また、頭皮への負担によって炎症が起き、ニキビができやすくなることもある。自分の頭皮に合った洗浄力のシャンプーを選び、適切な頻度で丁寧に洗髪することが大切。

■食事の栄養バランスが悪い
動物性の脂質を多く摂りすぎていると、ホルモンバランスの乱れや腸内フローラ(腸内細菌叢)の乱れ、過剰な皮脂の分泌などが起こり、ニキビができやすくなる。食品添加物や甘いものを摂りすぎている場合も注意が必要。

■寝具の衛生状態が悪い
寝具が不衛生だと雑菌が繁殖する可能性も。頭部が接触する枕カバーやシーツから菌が移り、ニキビを発生させてしまう。

■ヘルメットや帽子を長時間被っている
ヘルメットや帽子を長い時間着用すると、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなってしまう。また、被っているものによる頭皮への負担で炎症が起こり、毛穴がつまりやすくなることも。

1-2.頭皮ニキビができやすい体質

基本的に、ニキビは男性の方ができやすい。その理由は、男性ホルモンが皮脂の分泌を増やすことで、毛包漏斗部と呼ばれる毛穴の出口のあたりにつまりを引き起こしやすくするから。頭皮ニキビも、男性ホルモンの分泌が活発な20歳前後から中年の男性に多く見られる。

また、ケロイド体質の人はニキビがひどくなりやすい。ニキビの炎症が長引きやすく、ニキビ跡もできやすいので注意が必要。

さらに、ニキビができやすいという遺伝的な体質を持つ場合も。食生活や生活習慣などを改めてもニキビができてしまうという可能性が考えられる。毛包の男性ホルモンに対する受容体の強さに影響しているという説があるが、まずはできるケアから始めて、原因を探ってみよう。

1-3.ニキビ以外に考えられる頭皮の病気

頭皮の環境が悪化すると、ニキビだけでなくほかの病気や症状が発生する場合も考えられる。よくある頭皮の病気としては、以下のようなものがある。

■脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
頭皮や顔面などの皮脂分泌が多い箇所にでやすい湿疹
■湿疹・かぶれ
皮膚に炎症がおこり、赤みや腫れ、かゆみを伴う症状
■尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
赤い斑点ができてかさぶたのようなものに覆われる症状

また、頭皮ニキビに似ている病気として以下のような症状が現れることもある。

■毛嚢炎(もうのうえん)
毛根を包む毛嚢に細菌が入り込んでできる炎症
■化膿性汗腺炎
毛穴のつまり、損傷により炎症を起こし、化膿した症状

例えば化膿性汗腺炎は、毛穴のつまり・損傷が炎症を起こす症状で、痛みを伴う場合も多い。頭皮ニキビができやすい人は、まずは本当にニキビなのかどうか確認しよう。かゆみなどがある場合も、早めのケアを検討してみて。

2.頭皮ニキビができたときの対策や予防策を解説

2-1.処方されたニキビ用の塗り薬を使う

ニキビに使用する薬は、基本的に病院で処方されるものがよい。一般的なニキビ治療では、抗菌作用のある塗り薬を使うのが大半。また、細菌に働きかける抗生物質の飲み薬を処方されることもある。

ニキビの量が多い・痛むなど、症状が悪化した場合は、なるべく早めのケアを検討するのがおすすめ。

2-2.頭皮や肌質に合ったシャンプーを使う

シャンプー選びは、頭皮ニキビ対策の大切なポイント。ニキビ対策では殺菌と余分な脂を落とすことが重要なため、ある程度洗浄力の強いシャンプーを選ぶのがいい。

なおシャンプーの洗浄成分には、アミノ酸系や高級アルコール系、石けん系などの種類がある。

・アミノ酸系:洗浄力がマイルド、頭皮への負担を抑える
・高級アルコール系:洗浄力が高い、泡立ちがいい
・石けん系:洗浄力が高い

洗浄成分は、一概にどれがいいというものではない。しかし汗や皮脂の分泌量が多い頭皮は、髪の毛が邪魔してきれいに保つのが難しく、結果的に汚れがたまりやすい。そのためニキビ対策においては、洗浄力が高い石けん系のシャンプーが使いやすい。

感染を抑えるには、抗菌作用のある成分を配合したシャンプーがおすすめ。自分の頭皮に合うかどうか確かめながら、まずは洗浄力と抗菌作用を意識してシャンプーを選んでみて。

レコメンドアイテム

頭皮が気になる男性へ。「サクセス薬用シャンプー」でフケ、かゆみ、汗臭をケア

サクセス独自の「直(ジカ)シャン」ノズルを採用し、洗浄液を直接頭皮につけて洗い上げ、毛穴につまったアブラやベタつくワックス、汗臭もスッキリ落とす。新開発のミクロ分解テクノロジーによって、3秒での泡立ちも実現ちも実現。30代以降の頭皮が気になる男性にぴったりなアイテム。

2-3.正しいシャンプーのやり方を覚える

シャンプーのやり方も見直してみよう。指の腹で髪をこするだけの洗髪では、毛穴まできれいに洗いづらい。反対に、爪を立ててしまうと頭皮が傷つき、雑菌が繁殖する可能性も。

特に大切なのは、髪の毛よりも頭皮の毛穴を意識してきれいに洗うこと。毛穴の汚れを絞り出すようなイメージで、頭皮をマッサージして洗い上げる方法がおすすめ。

また、ニキビの場合はシャンプーをするタイミングも大切。頭皮が汚れた状態が長く続くとニキビができやすい。例えばヘルメットや帽子を被って仕事をする人や、部活などで汗をかく若い男性は、家に帰ってすぐにシャンプーをしよう。夜シャンプーをせずに寝て、翌朝に持ち越してしまうのもよくないので注意して。

2-4.入浴後はドライヤーで乾かす

洗髪後に濡れた髪をそのまま放置すると、湿った環境を好む雑菌が繁殖しやすい。普段タオルドライしかしない人は、きちんとドライヤーで乾かすようにしよう。

また、生乾きの状態の頭皮は傷みやすい。それが習慣になってしまうと、かゆみや赤みなどの頭皮のトラブルにつながる可能性があるため、根元までしっかり乾かすことも大切。

2-5.栄養バランスに気をつける

健やかな頭皮をキープするためには、栄養バランスのよい食事を心がけることが大切。特に頭皮の皮脂バランスを保つ上で重要な栄養素は、ほうれん草や豚肉、まぐろなどに豊富に含まれるビタミンB群だと言われている。

■ビタミンBを含む食材例
・ほうれん草、枝豆、にんにく
・豚肉、レバー類
・かつお、まぐろ、さんま、いわし
・かき、しじみ、あさり

ただし、特定の栄養に偏りすぎず、バランスよく取ることが重要。ビタミンやミネラル、タンパク質など、バランスのよい栄養摂取を心がけて、偏らないように気をつけよう。

2-6.寝具の衛生状態を保つ

頭皮の皮脂分泌のペースから考えると、枕カバーを最低でも週に2回は変えるのがおすすめ。不衛生な寝具を使用するのをやめ、こまめに取り替えて清潔な状態をキープしよう。

また、ストレスを抱えると皮脂分泌が過剰になる傾向があることがわかっている。睡眠不足や睡眠の質の低さはストレスに直結するため、ニキビを悪化させてしまう原因に。

一般的に睡眠は1日7時間程度とるといいと言われているが、適切な時間は人によって異なる。自分にあった睡眠量を見つけて、ぐっすり眠れるように寝室の環境を整えることが大切。

2-7.腸内環境を整える

一見すると関係のないように思える腸内環境とニキビ。しかし、このふたつには関連性があると言われている。

腸内細菌のバランスが乱れると体内に腐敗物が蓄積し、肌のターンオーバーに乱れが生じる。それにより古い角質が頭皮に蓄積し、毛穴つまりが発生しやすくなる可能性が考えられる。

生活習慣と関連性が高い腸内環境を健やかに保つには、適切な運動や食事などが大切。アルコールや喫煙も腸内環境と肌には悪影響なので、できるだけ控えよう。

3.編集部おすすめアイテム

花王

サクセス 薬用シャンプーレギュラー

400ml 712(Amazon)円

おすすめポイント

・ノズルを地肌に直接当てて使う“直シャン”
・有効成分がフケやかゆみを防ぐ
・天然ユーカリエキス(保湿剤)配合

ノズルを地肌に直接当てて使い、毛穴汚れを落としてくれるシャンプー。サラサラのシャンプー液が頭皮全体にいきわたり、すみずみまですっきり洗い上げる。

有効成分ピロクトン オラミンが汗臭、フケ・かゆみを防ぐ。また、天然ユーカリエキス(保湿剤)を配合しているのも嬉しい。毛穴につまったアブラをすっきり落とすため、その後の育毛剤や育毛トニックの浸透もサポートしてくれる。

メントール配合で適度な冷感(清涼剤)が心地よい。コスパがいいので毎日使いやすいところも嬉しいポイント。

持田ヘルスケア

コラージュフルフルスカルプシャンプー

360ml 2970円

おすすめポイント

・アミノ酸系シャンプー
・有効成分がフケやかゆみを防ぐ
・10種の植物エキスが潤いを与える

アミノ酸系の洗浄成分で余分な皮脂を洗い落とし、頭皮を清浄にするシャンプー。ノンシリコン、無着色なので使いやすい。

抗真菌(抗カビ)成分であるミコナゾール硝酸塩を配合し、フケの原因菌の増殖するのを抑える。また、有効成分ピロクトンオラミンが頭皮の臭いを防ぎ、清潔感を保つ。

ほか、センブリやアルニカなど、10種類の植物エキスを配合し、頭皮に潤いを補い、頭皮環境を整える。

オルビス

スカルプイズム シャンプー

250ml 1100円

おすすめポイント

・豊かな泡立ちで汚れを絡めとる
・フケやかゆみを防ぐ
・頭皮の柔軟性を保つ

ボリュームのある弱酸性の泡が、皮脂や老廃物などの汚れを絡めとり、すっきり落として頭皮を健やかに整えるシャンプー。

有効成分のピロクトンオラミン、グリチルリチン酸ジカリウムがフケやかゆみを防ぐ。さらに、チョウジエキスやメリッサエキスなどのハーブエキスが、乾燥を防いで、健やかな状態を保つ。

ほか、保湿成分マシュマロスカルプコンプレックスが地肌の柔軟性を保つ。シリコン、香料、着色料などが不使用なので使いやすい。

4.頭皮ニキビにまつわるQ&A

頭皮ニキビが治った後は髪の毛が生えてくるの?

基本的には生えてくる場合が多いでしょう。しかし、慢性的に何度も繰り返すようなひどいニキビを放置してしまうと、その部分の毛が生えなくなる可能性はあります。またケロイド体質の人は、傷跡やニキビ跡に毛が生えなくなってしまう「瘢痕性脱毛症(はんこんせいだつもうしょう)」という症状になることも考えられます。ひどくなる前にケアするようにしましょう。

頭皮ニキビのかさぶたは、はがしてもいい?

無理にはがすとトラブルになりやすいため、はがさないようにしてください。はがすことで再び傷ができ、繰り返しかさぶたができるという、慢性的な傷になることがあります。無意識に掻いてしまうのもよくないため、触らないように注意しましょう。

頭皮ニキビの膿は自分で潰しても大丈夫?

頭皮ニキビを潰すのはやめましょう。潰す際にニキビの内容物が破裂し、膿などが皮膚の中に飛び散ってしまうからです。その結果、炎症がひどくなる可能性が高いといえます。

髪の長さと頭皮ニキビには関係があるの?

髪の長さは、頭皮ニキビに関係があると言えます。というのも、髪の毛が長いと頭皮が蒸れやすかったり、手入れが行き届かなかったりする可能性が高いためです。長髪の人は、その分、丁寧に頭皮ケアをしましょう。

頭皮ニキビとタバコは関係あるの?

関係がありそうではあるものの、論文上ではないと言われています。ただ、ニキビに似ている炎症の強い病気の「膿皮症」には、タバコも関係していると知られています。軽症のものに関してはタバコとの関係ははっきりしていないのが実情です。

今回お話を聞いたのは・・・はなふさ皮膚科 花房火月さん

医療法人社団 清優会 理事長 東京大学医学部卒業後、癌研究会有明病院、東京大学医学部附属病院皮膚科、NTT東日本関東病院皮膚科を経てはなふさ皮膚科を開設。The Japan Times紙の『アジアの次世代を担うリーダー100人(100 Next-Era Leaders in Asia 2015-2016)』に選出。
はなふさ皮膚科 三鷹院、新座院、国分寺院、久我山院、志木院の5院を開設し、皮膚腫瘍を中心に皮膚疾患を幅広く受け入れているクリニック。皮膚腫瘍の治療のため全国から患者が訪れており、保険診療だけでなく美容診療も行っている。

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