ほうれい線を消したい!原因や予防法、セルフケア方法【皮膚科医監修】

ほうれい線を消したい!原因や予防法、セルフケア方法【皮膚科医監修】

たった1本あるだけで老けた印象をもたらすほうれい線。年齢とともに気になってくる人も多いはず。そこで、ほうれい線ができる原因やセルフケア方法、治療法を「やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院」の院長・宇井千穂先生に聞きました。きちんとケアして、自信の持てる素顔へ。

更新日:2020/10/29

ほうれい線とは?

ほうれい線の状態

ほうれい線とは、鼻の両側から口もとの両端にかけて伸びるラインのこと。しわには小じわ、中じわ、陥凹じわ、表情じわ、垂れじわと5つの種類があり、ほうれい線は陥凹じわの1種。陥凹じわは小じわや中じわよりも深い構造的くぼみが認められるものを指す。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織に分類され、ほうれい線は加齢によって真皮のコラーゲンが劣化し、減っていくことから始まる。そして、さらに下層にある表情筋の委縮と脂肪組織の構造の劣化により、進んでいってしまう。最初の原因である真皮の衰えを予防するために、まずは日頃のUVケアや保湿が大切に。

ほうれい線のができる原因

■真皮のコラーゲンの劣化、減少
真皮が衰えると肌表面のたるみとなって現れ、ほうれい線に。これは、肌の弾力やハリを保つ役割を持つコラーゲンとエラスチンが、年齢を重ねるにつれ減少し、真皮内が緩んでしまうことが原因。真皮の衰えを促す紫外線や肌の乾燥が大敵で、UVケアや保湿を日頃からしっかり行うことを心がけよう。

■表情筋の委縮
年齢を重ねると、同じような表情筋の形を作っていることが原因で、皮膚にもその影響が出てくる。表情筋の衰えによってたるみが発生したり、知らない間にクセになっている表情が長年に渡ってしわを作ったり、どちらもほうれい線に繋がる。唇を前に突き出して運動する、硬く歯ごたえのあるものを食べるなどして口周りを鍛えて。

■脂肪組織の構造の劣化
ほうれい線には、脂肪組織の構造の劣化によるものも。一般的に、太ったり痩せたりを繰り返すほど、しわやたるみが多くなると言われている。体重に変化のないほうがしわやたるみに影響を与えにくいため、過度のダイエットで急激に体重が変化することは避けよう。

ほうれい線の対策・ケア・治療院

セルフケアをする

紫外線を受ける、肌が乾燥するなどにより、コラーゲンやエラスチンが減少したり変性したりすると肌の弾力やハリが失われてしまうため、日頃のUVケアと保湿がポイント! 化粧水だけでなく乳液を重ね塗りして。また、ほうれい線対策にクリームや美容液を使うなら、筋肉のたるみにアプローチする肌の引き締め成分のDMAEや、コラーゲンの劣化を防ぐカルノシンが入っていると効果的。まだほうれい線は気になっていないという人は、予防として美顔器でマッサージをしても。

ヒアルロン酸注射を受ける

的確に注入することでヒアルロン酸が皮膚の内側から肌を持ち上げ、ほうれい線を改善する方法。ヒアルロン酸は柔軟性や弾力性を支えてくれる保湿・保水成分で、もともと体内にあり、分子や水分を取り込む力が大きいため、皮膚内に長く留まるメリットがある。気になる部位にダイレクトに注入するので1回目から即効性があり、注入後すぐに効果を実感できるのもポイント。半年に1回程度の注入を繰り返しすることで効果も持続しやすくなる。注入部位に内出血、赤みや腫れなどが残る場合もあるけれど、数日で消えるので安心して受けられる。

プラセンタ注射を受ける

プラセンタをダイレクトに注入することでほうれい線を目立たなくする方法。プラセンタには代謝を高め、健康な肌の育成をする効果があり、注入することで細胞が再生されて若々しい肌が作られる。ヒアルロン酸注入と同じく、1回目から効果を実感する人がほとんど。今すぐほうれい線をどうにかしたい、イベントの予定があるといった人におすすめ。数日で消えるものの、注入部位に内出血や赤み、腫れなどが残る場合があるので、大切な日の直前の施術は控えて。

光フェイシャルを受ける

幅の広い波長の光を顔全体に照射することで、維芽細胞や真皮層に熱作用をかけてコラーゲンの生成を促す方法。ほうれい線を改善するほか、肌に弾力を与えて毛穴を引き締める効果が期待できる。また、シミ・そばかす・くすみ・赤ら顔・ニキビ跡の赤みといった肌の色調トラブルや、小じわ・毛穴の開き・ごわつきなど質感のトラブルも同時に改善。さまざまな症状がよくなることで肌の印象が向上し、ハリのある若々しい肌へと導く。治療回数は2~4週間間隔で5回を1クールが基本。照射後は火照りや、一時的に治療部位とその周辺が腫れることも。また、かさぶたになった部分は約1週間で自然にはがれる。

美容鍼を受ける

東洋医学における「不調の根本原因へアプローチすることによって美しさへとつながる」という考え方のもと行われる美容鍼。0.10mm~0.18mmの細い鍼を使用している場合が一般的で、顔のリフトアップや小顔ケアを目的とする人にぴったり。個人差はあるけれど、初めて施術を受けた人が効果を感じ続ける期間は3日~1週間程度が平均的で、施術回数を重ねるごとに効果の持続時間も長くなる傾向に。内出血の可能性があるので、イベント直前の場合は、担当の先生と施術箇所などを相談しよう。

ほうれい線の予防

スキンケアで保湿をする

皮膚の乾燥は肌のバリア機能を低下させるため、保湿はとても大事。乾燥が気になる部分は、乳液や美容クリームなどの重ね塗りをしよう。そうすることで水分の蒸発を防ぐと同時に、摩擦抵抗を減らし、表面が滑らかになる。基礎化粧品やファンデーションなども保湿効果のあるものを選んで。化粧水は多めにコットンにふくませてから肌に付ける、ファンデーションはグッと引きのばすのではなく軽くスポンジを肌に当てるような感じでつけるなど、摩擦にも注意して。皮膚の大事なバリア機能を破壊しないようにしよう。

食事に気を付ける、サプリメントを摂る

肌にいい効果の期待できる食事を積極的に取るのも予防のひとつ。ハリと弾力に欠かせないコラーゲンは、鶏の皮や牛すじ、うなぎやゼリーにも含まれており、コラーゲン生成を助けるビタミンCを同時に取るとなおよし。そのほか、アーモンドなどのナッツ類や植物油に含まれるビタミンE、緑黄色野菜やレバー、うなぎ、チーズ、卵などにも含まれるビタミンAは、どちらも抗酸化作用を持っているのでぜひ食事に取り入れて。食事で十分に摂取しにくい場合は、サプリメントで補う、美容皮膚科クリニックで点滴を受けるなどもひとつの手。

セルフマッサージをする

自分でできるマッサージを3つご紹介。
まず、蒸しタオルを顏に当てて血流をよくする。その後、ほうれい線に沿って指や手のひらを当ててプッシュする。これにより、ほうれい線の真下にある顔面動脈全体を刺激して血流を促し、くすみが取れる。
また、ほうれい線と密接に関わっている表情筋・口輪筋を鍛えるのもおすすめ。まず、口いっぱいに空気を含む。そして、その空気を上や下、左右にコロコロと動かしてみる。鏡を見ながら、空気によってきちんとほうれい線がなくなっているかを確認しながら体操するのがポイント。
このほか、口を“お”の形にして前に出して尖らせる運動も試してみて。

フェイシャルエステを受ける

リラクゼーションサロンやエステサロンのフェイシャルエステは、リラクゼーション目的や未然に防ぐための保湿ケアにおすすめ。セラピストの手技で固まった筋肉をほぐしたり、肌をたっぷり潤したり。きちんとケアして、肌のベースを底上げしておくことが大切。

ほうれい線のQ&A

ほうれい線とはどの部分ですか?

ほうれい線とは、鼻の両側から口もとの両端にかけて伸びるラインのことを指します。小じわや中じわよりも深い構造的くぼみが認められる陥凹じわの1種です。加齢によって真皮のコラーゲンが劣化し、減っていくことに始まり、さらに下層にある表情筋の委縮と脂肪組織の構造の劣化により進んでいきます。

ほうれい線の治療はどのようにすればいいですか?

美容クリニックでの治療は、ヒアルロン酸注入とプラセンタ注入、光フェイシャルの3つが効果的です。ヒアルロン酸注入とプラセンタ注入はほうれい線にダイレクトに注入することで凹みを改善し、光フェイシャルはコラーゲンの生成を促して徐々にほうれい線をケアしていく方法となります。
◆ほうれい線の治療法を詳しく見る

一度の美容クリニックでの施術で、どれくらい効果が持続しますか?

直接注入することで皮膚の内側から肌を持ち上げ、ほうれい線を改善するヒアルロン酸注入とプラセンタ注入は、1回の施術で効果を感じられ、半年程度持続します。光フェイシャルは複数回の治療を繰り返すことで効果が持続しやすくなります。治療回数は2~4週間間隔で5回を1クールが基本です。
◆ほうれい線の治療法を詳しく見る

20代でもほうれい線はできますか?

できます。真皮のコラーゲンが劣化・減少や表情筋の委縮など、ほうれい線の原因が加齢によるものが大きいですが、1人ひとりの状態は異なるため、20代でもできる可能性はあります。早いうちからUVケアや保湿対策をしっかりとしておき、気になりはじめたら医師に相談してみてください。
◆ほうれい線の予防法を詳しく見る

お話をお伺いしたのは、医師 宇井千穂さん

準ミス日本受賞・全日空客室乗務員・医学部卒業を経て、2019年に「やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院」を開院。アトピー性皮膚炎などの基礎疾患を持っていても、美容皮膚科の施術を受けられるようにと考え、悩みを持つすべての人に“やさしい”美容医療の提供をめざす。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

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