目のクマを治したい!美容皮膚科医に聞いた、疲れやたるみ、色素沈着によるクマの治療法&セルフケア
なんだか最近鏡に映る自分の顔がお疲れ気味だったり、老けたように感じられたり。そんなお悩みの原因のひとつである目のクマ。その種類や原因、治療法にセルフケア方法、予防方法までを、美容皮膚科「銀座小町クリニック」の萩島恭子院長に聞きました。メイクでは隠し切れない目のクマを根本からケアして、お疲れ顔にさよならを!
更新日:2023/03/29
目次
1.目のクマとは?原因と見分け方をチェック
1-1.目のクマは青・黒・茶の3種類!原因と見分け方
2.青クマの対策・ケア・治療法
2-1.マッサージ、ホットタオルでセルフケアをする
2-2.フェイシャルエステを受ける
2-3.ヘッドスパを受ける
3.黒クマの対策・ケア・治療法
3-1.スキンケアでハリを与える&リフトアップをする
3-2.下眼瞼脱脂術を受ける
3-3.HIFU(高密度焦点式超音波)を受ける
3-4.フェイシャルエステを受ける
4.茶クマの対策・ケア・治療法
4-1.スキンケアで保湿・美白・UV対策をする
4-2.塗り薬を使う
4-3.美容レーザーを受ける
5.目のクマの予防
6.目のクマのQ&A
目のクマとは?原因と見分け方をチェック
目のクマは青・黒・茶の3種類!原因と見分け方
■青クマ
血行不良や目の疲れ、寝不足などが原因であることが多い。目の周りの皮膚は薄いため、毛細血管内に血液が滞り、酸素不足でどす黒くなった血液が目の下に青く透けて見えることでできる。下に引っ張ると薄くなる。 青クマを詳しく見る
■黒クマ
目の下に影ができて黒く見えるクマのこと。加齢による皮膚のたるみや、目の下に脂肪がついていることが原因として考えられる。上を向くと改善し、下を向くとより濃く見える。 黒クマを詳しく見る
■茶クマ
目をこするなど皮膚を刺激してできる色素沈着や、古い角質が肌表面に溜まって厚くなること、小さなシミが集まることで茶色く見えてしまうクマ。下に引っ張っても上を向いても薄くならない。 茶クマを詳しく見る
青クマの対策・ケア・治療法
マッサージ、ホットタオルでセルフケアをする
青クマは血行不良や目の疲れ、寝不足などが原因のため、血流を改善させることが重要なポイント! 優しく目の下をマッサージしたり、ホットタオルで保温したりして日頃のケアをしよう。具体的には、ホットタオルを目の上にのせ、2分ほど温める。その後、摩擦が起きないようアイクリームや美容液を使い、上まぶたも下まぶたも目頭側からこめかみに向かって流して。また、睡眠の質を上げて、寝不足を解消することも大切に。
フェイシャルエステを受ける
セラピストによる手技で血行をよくしたり、リンパを流したり、明るい顔色へと導くエステサロンのフェイシャルエステ。目の疲れのケアにも繋がり、リラックスすることによって寝つきがよくなることもあるから、日頃のメンテナンスに取り入れるのがおすすめ。お疲れ気味のときは、仕事帰りや休日にフェイシャルエステを受けよう。
ヘッドスパを受ける
ヘッドスパは、体をリラックスさせた状態で頭皮マッサージとクレンジングを行う施術のこと。頭皮マッサージでは、ツボを刺激して血行促進し、リンパを通じて老廃物を流すことで、こり固まった頭皮や肩をほぐして疲れをオフする。マッサージにより頭皮はもちろん、顔の血行がよくなったり目の疲れも取れやすくなったりするので、リラクゼーションをかねてケアを。
黒クマの対策・ケア・治療法
スキンケアでハリを与える&リフトアップをする
加齢による皮膚のたるみや、目の下の脂肪によって影ができてしまう黒クマ。たるみ用の美容液などを日頃のスキンケアに取り入れ、目の下の保温をしっかりしてハリをもたせて。アイテムを選ぶときは、美白作用のあるビタミンC誘導体や、しわの改善・肌の水分量を増やすレチノール、血行を促進させるナイアシンアミドなどの成分が入っているものをセレクトするのがおすすめ。
下眼瞼脱脂術(目の下のふくらみ取り)を受ける
目の下の皮膚のたるみが強くない場合におすすめなのが、下まぶたの裏側から穴を開け、黒クマの原因となる眼窩脂肪を取り出す、脱脂術。皮膚そのものは切らずに根本的治療ができるため、満足度も高い。30~40代以降などでたるみが強い場合は、皮膚の切開が必要となる場合もあるので、早期治療がおすすめ。
HIFU(高密度焦点式超音波)を受ける
HIFU(ハイフ)とは、High-Intensity Focused Ultrasoundの略で「高密度焦点式超音波」のこと。超音波をあてることでコラーゲンやエラスチンが生成されてしわやたるみが改善されるので、黒クマの対策として効果的。1回の施術で効果を感じられることが多いのも嬉しいポイント。通う頻度の目安は、半年に一度となる。
Special Pickup
秋葉原駅徒歩1分夜19時まで診療のクリニック
Special Pickup
皮膚科ならではの安心サポート さまざまな肌悩みに対応
Special Pickup
駅直結で良心価格が通いやすい 幅広いサポートで素肌力アップ
フェイシャルエステを受ける
肌のハリやリフトアップをめざすフェイシャルエステは、小顔調整やリンパ流しでたるみをケアする。目の下の黒クマにピンポイントにアプローチはしないけれど、一時的に顔全体のハリをアップしたり、フェイスラインがすっきりしたりして気分もアップ。お疲れ顔が気になったときやリラックスしたいときに利用を。
茶クマの対策・ケア・治療法
スキンケアで保湿・美白・UV対策をする
茶クマで大切なのは、1に保湿、2に美白、3にUV対策。とくに保湿は皮膚のターンオーバーを促すケアなので、とっても重要だと心得て。化粧品を選ぶときは、高い抗酸化作用がありメラニンの生成を抑制する、ビタミンC誘導体を含むものがおすすめ。また、紫外線は茶クマに直結する原因のため、毎日UVケアを欠かさないようにしよう。
塗り薬を使う
茶クマ対策では、トレチノイン・ハイドロキノンの外用療法が用いられることもある。肌再生作用のあるトレチノインと、漂白作用のあるハイドロキノンを1日2回塗ることで、茶クマの改善をめざす。塗り始めてから2カ月程度で効果を感じられるので、毎日続けることが大切に。
美容レーザーを受ける
色素沈着や、古い角質が肌表面に溜まって厚くなること、小さなシミが集まることで茶色く見えてしまう茶クマ。そこで効果的なのが、ピコトーニングやQスイッチNd(YAGレーザー)などの美容レーザー。レーザーを照射してメラニンを徐々に破壊することで、茶クマの改善を図れる。効果を感じられるようになるのは、平均6回程度。
Special Pickup
秋葉原駅徒歩1分夜19時まで診療のクリニック
Special Pickup
皮膚科ならではの安心サポート さまざまな肌悩みに対応
Special Pickup
駅直結で良心価格が通いやすい 幅広いサポートで素肌力アップ
目のクマの予防
日頃、目のクマ予防のために気を付けること
ストレスや眼精疲労をためないことが、青クマの予防に。血行促進のためのマッサージはいいけれど、やりすぎないように注意を。
黒クマはバセドウ病など、眼球突出の病状で出現することもあるので、気になったら病院を受診して。
また、目の下は皮脂腺や汗腺がなく乾燥しやすいところなので、茶クマ予防に保湿を心がけよう。そのほか、アイメイクや洗顔時にこすることでの負担、誤ったスキンケアによる慢性的な刺激は避けること。
目のクマのQ&A
目のクマの種類の見分け方は?
目のクマは3つに分けられます。
血行不良や目の疲れ、寝不足などが主な原因の青クマは、下に引っ張ると薄くなります。
加齢による皮膚のたるみや脂肪がつくことで影ができる黒クマは、上を向くと改善し、下を向くとより濃く見えます。
一方、色素沈着や角質の肥厚、小さなシミが集まることが原因の茶クマは、下に引っ張っても上を向いても薄くなりません。
一度の治療で効果を感じられますか?
クマの種類と治療法で回数は異なります。
黒クマにお悩みで目の下の皮膚のたるみが強くない場合におすすめする、下まぶたの裏から脂肪を取り出す脱脂術は、根本的治療なので1回での満足度も高いです。同じく黒クマ対策にHIFUを行うと1回で効果を感じやすいです。
また、茶クマを美容レーザーで治療すると、平均6回程度で改善を図れます。そのほか、1日2回の塗り薬では2カ月程度で効果を感じられます。
目のクマのケアは自分でできますか?
ある程度のケアや予防は可能です。
青クマは原因のひとつである血行不良を改善するべくホットタオルで保温したり、マッサージをしたりするのがおすすめです。
黒クマはたるみ用の美容液などを日頃のスキンケアに取り入れ、目の下の保温をしっかりしてハリをもたせましょう。
茶クマは保湿と美白、UV対策を心がけて。化粧品は、高い抗酸化作用がありメラニンの生成を抑制する、ビタミンC誘導体を含むものを選んでください。
WRITING/NOZOMI SUZUKI、ILLUSTRATION/HARUKA OSHIMA