医療脱毛で使われているレーザー機器。種類や照射方式によってどんな違いがあるの?気になる疑問を医師が解説!

医療脱毛 機械

医療脱毛を受ける時に確認しておきたいのが、クリニックが扱っている機器。機械によって効果や痛みの出方が異なるほか、肌質や毛質によっても適切な機器は変わるので、契約前に必ずチェックしておこう。この記事では、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーなど種類別の特徴や、照射方式の違いについて、虎ノ門中村クリニック院長 中村康宏先生が解説。クリニック選びに役立てて。

更新日:2024/12/10

お話を聞いたのは・・・

虎ノ門中村クリニック院長 中村康宏先生

虎ノ門中村クリニック院長 中村康宏先生

<Profile>
関西医科大学卒業後、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院に入職。その後、米国医師免許試験を突破しアメリカ・ニューヨークへ留学。帰国後、「中村康宏内科クリニック」を京都で開業する。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業し、予防に特化した医療サービスを提供している。2020年の12月より「虎ノ門中村クリニック」に移転。また、専門家タレントとして、WEBメディアを中心に医療、予防医療についての啓蒙活動も行う。

<クリニック>
虎の門中村康宏クリニック

1.医療脱毛で使う機械の種類や特徴は?

美容クリニックで行う医療脱毛では、医療用のレーザーが使用される。エステ脱毛で使用している光脱毛に比べて威力が強いため効果が高く、希望の毛量になるまでの期間が早い。さらに、クリニックで施術を行うため、万が一肌トラブルが起きた際にも適切な処置を行ってもらえるので安心。

医療脱毛に用いられるレーザーには、主に以下の3種類がある。

アレキサンドライトレーザー













































































自己処理がほとんどいらなくなる目安

アレキサンドライトレーザーとは、アレキサンドライトという宝石を使用したレーザーのことで、日本人の毛質に合うといわれている。濃い毛が生えやすい部位にも効果があり、毛穴の引き締めなど美容効果も期待できる。

ただし、メラニン色素に反応して効果を発揮するため、色黒肌の人や日焼け肌の人には合わない。また、色素が薄い産毛に効果が出づらいのもデメリット。

アレキサンドライトレーザーの効果、メリット・デメリットとは?おすすめの医療脱毛クリニックも紹介

ダイオードレーザー

術が短時間でできるもの。比較的どんな肌質や毛質でも使いやすいと言われている。熱破壊式と蓄熱式の2種類があり、前者は毛根に一瞬でダメージを与えることで高い効果を発揮し、後者は肌への負担が少なくゆるやかに効果を出してくれるのが特徴。

短期間で効果が出したい場合は熱破壊式、痛みに弱い人や産毛により効果を出したい人には蓄熱式がおすすめ。

ダイオードレーザーの効果とは?メリットやデメリット、おすすめの医療脱毛クリニックも紹介

ヤグレーザー

ヤグレーザーは、3つのなかで最も皮膚の奥まで届ける方式で、硬毛化した毛やほかのレーザーでは効果が出なかった毛にもアプローチしてくれる。硬毛化とは、レーザー脱毛治療中に起こりえる症状で、脱毛する前よりも毛が太くなってしまうこと。

一方で、肌への負担が強く照射範囲が狭いため、脱毛に時間がかかるのはデメリット。

なかなか効果が出ない毛にだけヤグレーザーを使用し、それ以外はほかのレーザーを使用するというケースもある。

2.医療用レーザーには照射方式の違いもある

医療脱毛では、レーザーの種類の違いだけでなく、照射方式にも違いがある。それぞれ特徴を紹介するので、チェックしてみて。

バルジ領域にアプローチする蓄熱式(SHR)

蓄熱式は、低出力のレーザーを連続照射し、毛母細胞にアプローチするもの。毛を生やす司令を出すバルジ領域という場所を熱で破壊することで、脱毛効果を発揮する。産毛にも効果があることや、肌への負担が少ないこと、色黒肌や日焼け肌にも照射できるのがメリット。照射スピードが早いため、施術時間を短縮できるのも嬉しい。

一方で効果が出るまでのスピードが比較的ゆるやかで、即効性が感じづらいのはデメリットでもある。

毛母細胞にアプローチする熱破壊式(HR)

熱破壊式は、強い一撃を毛母細胞に与えて破壊する方式のこと。高出力のレーザーで毛根を破壊するため、即効性が高い。剛毛にも高い効果を発揮し、照射して1~2週間程度ですぐに毛が抜け落ちる。

産毛にはあまり効果を発揮しない点や、色黒肌の人は照射できない点がデメリット。また、高い効果は期待できるが痛みが強いため、部位によっては耐えられないという人も少なくない。

3.医療脱毛で実際に使用されている機械の特徴を紹介!

それぞれの特徴を抑えたところで、実際にクリニックで脱毛に使用されているレーザー機器の特徴をそれぞれ紹介。自分の毛質や肌質に合ったものを見つけて、効果的な脱毛に役立ててみて。

ライトシェアデュエット

◆レーザー種類:ダイオードレーザー
◆照射方式:熱破壊式

ライトシェアデュエットは、ダイオードレーザーのなかでも代表的な機種のひとつ。ダイオードレーザーを取り入れている多くのクリニックが導入している。剛毛にも産毛にも効果が高く、肌への負担もゆるやか。細かい部位まで的確に照射できる。

医療脱毛のライトシェアデュエットとは?硬毛化するって本当?メリットやデメリットも解説

ソプラノアイスプラチナム

◆レーザー種類:アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーを同時に照射
◆照射方式:蓄熱式(熱破壊式に切り替えも可)

ソプラノアイスプラチナムは、蓄熱式脱毛器を取り入れているクリニックのほとんどが導入しているといっても過言ではない代表的な機種。3種類のレーザーを同時に照射できるため、毛質や肌質を問わず照射できるのが嬉しいポイント。とくに産毛への効果が高く、色黒肌でも使える。

ソプラノアイスプラチナムの効果を解説。メリットやデメリット、おすすめの医療脱毛クリニックも

メディオスターネクストプロ

◆レーザー種類:ダイオードレーザー
◆照射方式:蓄熱式(熱破壊式に切り替えも可)

メディオスターネクストプロは、肌への負担が少なくあらゆる毛質・肌質に照射できることで人気の高い機種。2種類のダイオードレーザーが照射でき、より長い波長でしつこい剛毛にもしっかりアプローチしてくれる。メンズ脱毛に使われることも多い。頑固な毛に効果的にも関わらず、肌への負担が少ないのがメリット。

医療脱毛のメディオスターとは?特徴やシリーズの違いをご紹介。毛が抜けないという噂も検証

医療脱毛のメディオスターとは?特徴やシリーズの違いをご紹介。毛が抜けないという噂も検証

ジェントルレーズプロ

◆レーザー種類:アレキサンドライトレーザー
◆照射方式:熱破壊式

ジェントルレーズプロは、日本でいちばんに薬事承認を受けたアレキサンドライトレーザーの代表機種。日本人の毛質と相性がいいと言われており、クリニックでのシェア率も高い。剛毛への効果が高いものの、毛が濃い部分への照射は痛みが強い。

色黒肌や日焼け肌の人は照射ができないので注意が必要。

医療脱毛に使うジェントルレーズの特徴とは?メリットやデメリット、機種による違いも解説!

ジェントルマックスプロ

◆レーザー種類:アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーを切替照射
◆照射方式:熱破壊式

ジェントルマックスプロは、剛毛への効果が非常に高いと言われている機種。産毛にも効果を発揮してくれるため、あらゆる部位に対応できる。色黒肌や日焼け肌にも照射が可能だが、やや肌への負担は強い。

ジェントルヤグプロ

◆レーザー種類:ヤグレーザー
◆照射方式:熱破壊式

剛毛への効果も産毛への効果も高いジェントルヤグプロ。レーザーの波長が長いため、さまざまな毛質や肌質に対応している。男性のVIOやヒゲなど、頑固な毛にも対応可能。肌への負担はやや強い。

クラリティツイン

◆レーザー種類:アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーを切替照射
◆照射方式:熱破壊式

毛質や肌質に応じてアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを切替照射できるクラリティツイン。剛毛にも産毛にも対応でき、色黒肌や日焼け肌にも照射できる。

短時間で広範囲に照射できるため、施術時間が短いのも嬉しい。

ラシャ

◆レーザー種類:ダイオードレーザー
◆照射方式:熱破壊式・蓄熱式

剛毛にも産毛にも効果を発揮し、全肌質に照射可能にも関わらず肌への負担が少ないバランスのよいラシャ。蓄熱式と熱破壊式のメリットがかけ合わさっているのが嬉しい。施術もスピーディに終わり、デメリットが少ない機種と言える。

スプレンダーX

◆レーザー種類:アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーを同時に照射
◆照射方式:熱破壊式

根深い毛にしっかり効果を出すスプレンダーX。肌への負担は強いが、産毛にも効果を発揮するため全身におすすめできる機種。2種類のレーザーを同時に照射するため、効率よくさまざまな毛に効果を発揮してくれる。

メディオスターモノリス

◆レーザー種類:ダイオードレーザー
◆照射方式:蓄熱式

医療脱毛のなかでは上位を争うレベルで肌への負担が弱い機種。剛毛にも効果を発揮するが、とくに産毛に高い効果を発揮してくれる。肌質も問わないため、デメリットが少ない。

4.編集部おすすめの医療脱毛クリニック2選

レジーナクリニック

全身の照射がたったの約90分で完了。1カ所1回1485円の低価格

レジーナクリニックでは、レーザーを照射しながら肌を冷やせるアレキサンドライトレーザー脱毛器を使用。全身丸ごと照射をしても約90分で終わるから、疲れも少なく時間を取りにくい人でも大丈夫。

部位に応じて月々4700円から始められて、1カ所1回換算だとなんと1485円という安さ。回数も5回〜8回で終わるから、何回も通うのはめんどうという人も満足できるはず。

シェービング代や予約キャンセル代、万が一の時の治療薬代など、オプションがすべて無料なところも魅力。追加料金が不安な人も安心して始めてみては。

プラン内容全身脱毛プラン(5回)総額205000円、全身脱毛+VIO(5回)総額280250円
最安値プランワキ脱毛(5回)総額34900円
オプション内容なし
予約方法-
店舗数22店舗
来店頻度2カ月に1回
1回の施術時間全身最短90分
キャンセル2営業日前の20時まで
返金あり
無料カウンセリングあり
店舗移動
最短期間1年〜
メンズ系店舗
都度払い
通い放題プラン

【レジーナクリニックの特徴】
・厚生労働省が認めた脱毛機で、肌質や毛質に合わせて施術
・年中無休+駅近の立地で通いやすい
・細部までこだわった、非日常感のある空間も魅力

エミナルクリニック

全身丸ごと49部位が5回で完了。月々2120円からお得に通える

全身49部位がたったの5回で完了するエミナルクリニック。全身+VIOプランなら月々2120円(地域Aの場合)から通えるので、お財布を気にしなくても大丈夫。希望に応じて顔をセットにすることもできるので、やり残しのない納得のいく脱毛プランを相談してみて。

うぶ毛に効果的な蓄熱式と、濃い毛に効果的な熱破壊式の2つが使い分けられる脱毛器を使用しているから、時間がかかる部位のムダ毛にも効率よくアプローチ。照射スポットを強力冷却することにより、肌へのストレスを最小限にとどめてもらえる。

スマホから24時間予約できるので、予定が決まったら即座に予約。計画的に通いやすいので、忙しい人もチャレンジしてみて。

プラン内容全身+VIO脱毛 全5回コース 総額93350円(一括68000円)、顔+VIO+全身脱毛プラン 全5回コース 総額173460円(一括129000円)
最安値プランVIO脱毛デビュープラン(5回)40800円(一括払)
オプション内容シェービング代(1部位)1000円、保湿代 0円、麻酔代 3300円、キャンセル代 10000円
予約方法WEB、電話
店舗数50店舗
来店頻度1カ月に1回
1回の施術時間全身60分
キャンセル予約日前日18時まで
返金あり
無料カウンセリングあり
店舗移動
最短期間5カ月〜
メンズ系店舗
都度払い
通い放題プラン

【エミナルクリニックの特徴】
・うぶ毛と濃い毛で脱毛器を使い分け。細かい部分にも対応
・照射部分を冷却することで、肌への負担に配慮
・全身5回の脱毛が終了後、医療ハイフの選択も可能

おすすめの医療脱毛クリニックをもっと見る

【医療脱毛クリニックおすすめ14選を比較】専門家に聞いたクリニックの選び方やチェックポイントを紹介!

・脱毛経験者1000人にアンケートしてわかったおすすめクリニック
・口コミや体験談も紹介
・いまだけお得なキャンペーン情報も

お話を聞いたのは・・・

虎ノ門中村クリニック院長 中村康宏先生

虎ノ門中村クリニック院長 中村康宏先生

<Profile>
関西医科大学卒業後、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院に入職。その後、米国医師免許試験を突破しアメリカ・ニューヨークへ留学。帰国後、「中村康宏内科クリニック」を京都で開業する。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業し、予防に特化した医療サービスを提供している。2020年の12月より「虎ノ門中村クリニック」に移転。また、専門家タレントとして、WEBメディアを中心に医療、予防医療についての啓蒙活動も行う。

<クリニック>
虎の門中村康宏クリニック

  • LINEで送る
※記事は2024年12月10日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP