予定のない休日の午後、あるいは仕事が早く終わった日。このまま家で過ごすのがもったいないように感じたら、この連載の出番です。どこへ行くか迷ったときにぴったりなスポットをお届けする、夕方からの街歩き案内です。
昔からこの街にあったかのように
しっくりなじむ静かなカフェ
池袋を代表するような行列のできるカフェが、淡路町にお引越ししてリオープン。池袋時代のテーブルや家具などを活かした空間は、新店とは思えないこなれた風情と抜群のセンスのよさが感じられます。
グレイビーボートに盛られたノスタルジックなハヤシライスは、淡路町に来てからの新メニュー。たっぷりの牛肉にマッシュルーム、シャリッとした玉ねぎの食感やトマトの酸味を残したさっぱり系のソースで、バターライスとからめれば至福の時間が口いっぱいに訪れます。
ほか、終日提供のフードメニューはキッシュ、ラザニア、メンチカツサンドなど、おしゃれなのに食べ応えがあって、丁寧に仕込まれた手作りの味。甘さ控えめのケーキも自家製で、ブランデーを効かせたガトーショコラやマンゴーのサヴァランなど、お酒の風味が豊かに香ります。店の目の前は都心には珍しい緑の小路、暑さの落ち着く夕暮れどきはテラス席で過ごしてもよさそう。
リクエストもウェルカム
ワインの魅力に会える場所
ワインバーとしては珍しく開けた感じが気持ちのいい空間で、1人で軽くつまむのにもいい小皿つまみは300円~。ナチュラルワインが中心の品揃えだが「いい意味でこだわり過ぎず、いろんな出会いを楽しんで」と店主。蒸し暑かった今日のおすすめは柑橘ジュースみたいにライトな飲み心地のワイン、そんなふうに飲み手の気分にぴたりと合う味を勧めてくれるのも嬉しい限り。
aux FaceTTes
オ ファセット
TEL.070-1246-2164
住所/千代田区神田司町2-16-4 佐一第2 ビル1F
営業時間/15:00~23:00
定休日/日、ほか不定休あり
日常を忘れ、
「小さくて善いもの」に
没入できるミニシアター
支配人はなんと会社員から一念発起してシアター開業を決意。映画業界とは無縁の職場だったが「ミニシアターで映画を観る楽しみを知ってほしい!」という思いがあふれ、ギンレイホールの元スタッフとタッグを組んだと言います。客席は閉館してしまった映画館や上映室の椅子を譲り受け、クリーニングして再利用。サステナブルであり、古きよきシアターカルチャーを継承する空間に仕上がりそうです。
PHOTO/TARO OTA TEXT/KAORI MINETSUKI
※メトロミニッツ2025年8月号「TOKYO EVENING HOPPING」を再編集して転載






