メトロミニッツ、長野、信濃町

あの人の“推し町歩き” 長野県・信濃町

更新日:2025/10/20

長野県の北部に位置し、野尻湖や黒姫高原など自然も豊かな信濃町。全国を旅する編集者、徳谷柿次郎さんが厳選した、注目の名店たちをご案内します

メトロミニッツ、長野、信濃町

本当の“ととのう”がわかる
バランスのいい田舎町

全国を旅する編集者、柿次郎さんが住まいを買うほど惚れ込んだのが長野県信濃町。野尻湖と黒姫高原と聞けば、アウトドア好きならピンと来るかもしれません。

湖と山に囲まれた、どこか北欧のような幻想的な自然に包まれた町。夏は涼しく快適ですが、冬は2m以上の雪が積もるそこは、自然の美しさも厳しさも味わえる、長野県の中でも指折りの“サバイブ”力が問われる町です。だからこそ、あえてこの町を選び住む人は「クセが強くおもしろい人が多い」と柿次郎さん。編集者の言うそれは、最上級の褒め言葉でしょう。

メトロミニッツ、長野、信濃町

そんな美しい自然を存分に楽しめるのが「Butty Cafe」。野尻湖を目の前にした迫力ある眺めは「まるでリゾート。ここで仕事ができるならもう、オフィスは要らない」と柿次郎さん。ここ数年で新店が増え、活気づいた野尻湖エリアは要注目です。

メトロミニッツ、長野、信濃町

対して昭和から91年続く町の酒屋「萬屋酒店」は信濃町の元祖。名前の通りよろずの酒が集います。

「店主は生粋の酒マニア。この田舎に全国から酒好きが集う境地」と言う通り、店主高橋さんの熱い語りを聴けば、重さも厭わずついあれこれ買って帰りたくなります。

メトロミニッツ、長野、信濃町

情熱とこだわりを感じるお店と言えば「温石」も欠かせません。料理の水を山で汲み、山菜を採る。信濃町の自然の恵みを店主自ら調達して料理に活かす、ストイックなものづくりへの思いが、反してふわりとやわらか、もちもちしたうどんに込められています。

「こだわり切った引き算の美学が伝わります。温石さんの存在が、信濃町の新しい刺激になっている」と柿次郎さんも一目置く、特別な料理店です。

メトロミニッツ、長野、信濃町

締めはフィンランド式サウナの聖地、「LAMP / The Sauna」。柿次郎さんが移住を決めたきっかけの場所で、「信濃町を語るならはずせません。昨日の夜も、今日の昼も来ました。LAMPまみれです」と話すほど、地元の人にも全国のサウナ好きにも愛される場所。

薪火の熱を浴び、ほてった体を川の水風呂で冷やし、森林の空気をいっぱいに吸い込む。360度を自然に包まれ、しだいに心も体もゆるみます。

メトロミニッツ、長野、信濃町

「都市にいると、人には自然の力でリセットする時間が必要だと感じます。ここは冬の除雪が大変で、でもそれをすると強制的に頭がオフになる。結果自分にとっての心地いいバランスを保てている気がします」と柿次郎さん。

ほどよい田舎でありながら、東京から電車で約3時間と遠すぎないのもまたいいバランス。自然と都市を行き来して、集中と解放を繰り返し、心地よい生き方を探っていく。サウナのように “ととのう”要素がこの町には詰まっているのかもしれません。

\今回教えてもらった4つの“推しスポット”はこちら/

夏の緑に冬の雪。四季の眺めを楽しめる空間。湖の向こうには南アルプスの山々も望めます。絶景を眺めながらのコーヒーは、ひときわ格別。そば粉ワッフルと地場野菜のサンド1,350円、コーヒー400円

Butty Cafe

今年5月にオープンしたばかりの、野尻湖のほとりにあるカフェ。開け放されたドアの向こうには一面の野尻湖ビュー! 自社栽培のそば粉で作るワッフルなどの軽食にドリンク、雄大な景色をお供にゆったりした時間が過ごせます。Wi-Fi完備で、リモートワーク利用も歓迎。

ブティカフェ

電話/なし
住所/長野県上水内郡信濃町野尻258-1
 

多いときには週に4度、造り手の蔵や畑へ手伝いに行くという、酒にも人にも熱い店主の高橋さん。県内のお酒ならこの店に行けば間違いなし!というほど圧巻の品揃え

萬屋酒店

創業91年を迎える町の酒屋。店主であり3代目の高橋憲さんが足を運び大切に関係を築いた、県内中心の造り手によるワインやビール、日本酒などの幅広い酒が並びます。酒への深い愛と知識を持った店主夫妻との会話を楽しみに、全国から酒好きが集う、知る人ぞ知る名店。

よろづやさけてん

電話/026-255-2078 
住所/長野県上水内郡信濃町柏原2711-23 

酒粕と白味噌ベースの粕味噌うどん。昼はうどんと信濃町の自然栽培の野菜で作る季節の料理、菓子の3品で2,500円~。夜は季節のおまかせ料理、約10品で11,000円

温石

長野県・松本市で日本料理の店を営んできた店主夫妻が、雪深い信濃町に移り住み開いたうどんと季節料理の店。昼夜とも予約制のコースで、地元産の野菜を用いた、信濃町の四季を映すようなみずみずしい料理を提供。隠れ家のように落ち着く店内で、特別な食体験が味わえます。

おんじゃく

電話/026-217-2422 
住所/長野県上水内郡信濃町柏原423-1 

クレヨンアートのカラフルなのれんがゆらめくエントランス。昼は木漏れ日を浴び、夜は星空を眺めながらの屋外サウナで、心もととのう

LAMP/The Sauna

サウナの本場フィンランドさながらのアウトドアサウナが体験できるスポット。森の空気を吸い、夏場は野尻湖へダイブ。信濃町の自然を満喫できる特別な時間を求め、全国からサウナ好きが集います。併設のレストランで食べられる、地産食材のサウナ飯も人気。宿泊もできます。

ランプ/ザ サウナ 

電話/026-258-2978 
住所/長野県上水内郡信濃町野尻379-2  

“推し町”案内人
編集者 徳谷柿次郎さん

PROFILE

長野に拠点を置く編集チーム「Huuuu」代表。地方の暮らしを発信するメディア「ジモコロ」の創刊編集長を務めた後、6年前に長野市へ移住し、のちに信濃町へ。今年、信濃町初のガイドブック『A GUIDETO SHINANO-MACHI』を出版

徳谷柿次郎さんのInstagram

PHOTO/TARO OTA WRITING/KAORUKO SEYA
※メトロミニッツ2025年11月号より転載 

※記事は2025年10月20日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります