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【投資信託を始める前に知っておくこと】メリットや選び方について投資初心者向けにFPが解説

更新日:2020/02/17

お金の運用を考えたときに、投資先としてよく聞く「投資信託」という言葉。この投資信託、実は投資が初めての人にも向いている金融商品なんだとか。株や債券とはどう違うの? 初心者におすすめの投資信託って? ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに聞いてみました。

投資信託ってなに?投資先に注目して選ぼう

投資信託はそもそもどんなものなの?
「投資信託とは、大勢の投資家から集めたお金を、投資のプロがまとめて運用して、利益や損失をその投資した割合に応じて投資家で分け合う金融商品です。少額から投資でき、投資したお金がさまざまな投資先に分散投資されることから、1つの企業の株にお金を投じる株式投資に比べると、価格変動のリスクが低く、初心者にも始めやすくなっています」(氏家さん)

では投資信託はどのように選べばいいの?
「投資信託に集まったお金は、国内や海外の株や債券などに投資されます。その組み合わせ方や、それぞれの資産への配分は、投資信託ごとに異なり、債券だけに投資する投資信託、株式だけに投資をする投資信託、それぞれを組み合わせた投資信託など、いろんなタイプから選べます。
一般的に、株への投資が多めだと値上がり益への期待が持てますが、値下がりする可能性もその分大きくなります。債券への投資を大目にすると、株に比べて安定的な値動きが期待できますが、値上がり益への期待は少なくなる傾向があります」と氏家さん。
自分の資産運用の目的に沿って選びたい。

指標に連動する「インデックスファンド」

指標に連動する「インデックスファンド」

ほかに投資信託で知っていたほうがいいことは?
「ニュースで『今日の日経平均株価は・・・』なんて聞いたことはありませんか? 日経平均株価とは、東京証券取引所に上場されている中から225銘柄を選んで、その株価の平均をとった経済指標です。このほか、TOPIX(トピックス)や、ダウ工業指数といった指標もあります。

こうした代表的な経済指標の値動きに連動する「インデックスファンド」は、投資信託を持っているあいだにかかる手数料が低めで、価格の値動きがわかりやすいことから、初心者にも始めやすい投資信託と言われています」と氏家さん。

氏家さんによると、国内株・国内債券・外国株・外国債券の4タイプのインデックスファンドを、4分の1ずつ組み合わせて積み立て購入していくのが、わかりやすい王道の投資方法とされているんだそう。
「価格変動によって、4分の1ずつのバランスが崩れたら、値上がりしたものを一部売却して、値下がりしたものを買い足す『リバランス』をするとよりいいでしょう」(氏家さん)

お手軽派にお勧めのバランスファンド

お手軽派にお勧めのバランスファンド

4タイプを持つなんてなんだか大変そう。もっとお手軽に始められる方法はないの?
「そんな人には、バランスファンドが始めやすいでしょう。
バランスファンドとは、国内株・国内債券・外国株・外国債券というように、さまざまな種類の投資信託が、あらかじめ決めた配分でセットされた投資信託です。このバランスファンドを毎月積立で買っていくと、分散投資が手軽にできます。

お手軽な分、インデックスファンドを組み合わせて持つのに比べると、保有期間中にかかる手数料が少し割高な傾向があります。お手軽に始めたい人は、複数のバランスファンドを手数料面などからも比較して選ぶといいでしょう」と氏家さん。

教えてくれた人

氏家祥美(うじいえよしみ)さん

ハートマネー代表。
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の見直し相談や講演活動を通じて、お金の基礎知識を伝えている。お金だけじゃない『幸福度の高い家計づくり』を総合的にサポートしている。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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※記事は2020年2月17日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります