【年金の基本を見直し】自分の年金ってどれくらいもらえるの?増やす方法って?初心者向けにFPが解説

毎月支払っている年金保険料。実はどんな仕組みになっていて、将来いくらもらえるのか知らない人も多いのでは? 年金の基本や将来の年金額の調べ方について、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに聞いてみました。

更新日:2020/04/27

厚生年金と国民年金、あなたはどっち?

厚生年金と国民年金、あなたはどっち?

氏家さんによると、まず確認するべきなのは加入している年金制度について。年金制度は厚生年金と国民年金の2つに分けられる。
「会社勤めをしている人や公務員の人は、多くの場合『厚生年金』に加入しています。厚生年金加入者の場合、毎月の給与に応じて厚生年金保険料が差し引かれます。天引きの額と同額を会社が上乗せして国に納めています。知っていましたか?
厚生年金の加入者は、65歳以降になると老齢厚生年金と老齢基礎年金をもらえます。将来もらう老齢厚生年金の金額は、納めた厚生年金保険料の金額と、納めた年数に応じて決まります」(氏家さん)

一方、フリーランスや自営業者、アルバイト、専業主婦などは「国民年金」に加入する。国民年金保険料は、ひと月当たり16540円(令和2年度)で、会社員や公務員の妻で専業主婦であれば、国民年金保険料は不要なんだそう。

「国民年金に20歳から60歳まで40年間加入すると、65歳から毎年781700円の老齢基礎年金を受け取れます。加入年数が短い場合は減額されます。
厚生年金加入者は、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方もらえますが、国民年金加入者は、老齢基礎年金だけをもらうことになります」と氏家さん。

自分の年金ってどれくらいもらえるの?
ねんきん定期便イメージ

自分の年金ってどれくらいもらえるの?

自分の年金を確認するにはどうすればいいの?
「毎年誕生月に届く『ねんきん定期便』には、年金の加入記録が載っています。ただし、50歳未満の人の場合、将来もらえる予定の金額がここにズバリと書かれているわけではありません。将来の年金額を知りたいと思ったら『ねんきんネット』で試算してみましょう」と氏家さん。

では、ねんきんネットはどうやって利用すればいいの?
「ねんきんネットの利用は、ねんきん定期便に書かれた『アクセスキー』があるとスムーズにいきます。アクセスキーの有効期限は、誕生月にねんきん定期便が届いてから3カ月です。アクセスキーの有効期限が切れた場合には、別の方法でも利用できるので、ねんきんネットのトップページを見てください」(氏家さん)

ねんきんネットを使うことで、自分の年金記録にアクセスできるように。今のまま60歳まで働いた場合の年金額や、今後転職などをして働き方を変えた場合の年金額についても試算できるので、確認してみよう。

年金額が増える「繰り下げ受給」も検討してみよう

年金額が増える「繰り下げ受給」も検討してみよう

ほかに年金に関して知っておきたいことはある?
「老齢年金の受け取りは、原則65歳からとなっていますが、その受け取り開始年齢を早めたり、遅くしたりもできます。
年金の受け取り開始を早めることを『繰り上げ受給』と言い、1カ月単位で、最大5年間早められます。ただし、1カ月早めるごとに0.5%年金額が減少するため、最大5年間(60カ月)早めて60歳から年金を受け取り始めると、毎年受け取る年金額が30%減ることに」(氏家さん)

では逆に受取りを遅くすれば年金額は増えるの?
「受け取り開始年齢を遅くする『繰り下げ受給』は、1カ月単位で、最大5年間遅くでき、1カ月遅くするごとに0.7%年金額が増加します。最大5年間(60か月)遅くして70歳から受け取り始めると、年金額は42%増額する計算に。実はこの繰り下げ受給、現在国会で75歳まで遅くすることも検討されているので、今後に注目です」と氏家さん。

もちろん、何歳でもらい始めるのが得かは、何歳まで生きるかにかかってくる。人生100年時代、長生きをしたい人は、繰下げ受給も考えてみては。

教えてくれた人

氏家祥美(うじいえよしみ)さん

ハートマネー代表。
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の見直し相談や講演活動を通じて、お金の基礎知識を伝えている。お金だけじゃない『幸福度の高い家計づくり』を総合的にサポートしている。zoomなどを使ったオンラインでの家計相談も受付中。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

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