「中央線さんぽ」特集のサイドストーリーその2

このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はクリヤマがお届けします。

更新日:2017/07/26

オズマガジンの撮影裏話をお届け

今月号「中央線さんぽ」特集で表紙になった写真。「井の頭恩賜公園」での撮影から1日が始まりました。チーム・オズマガジンは晴れ女、晴れ男が多いのか、たいていの天気予報を覆し、晴天になることが多いです

現在発売中の「中央線さんぽ」と次号「アートな旅」特集の間の今日は、毎月のオズマガジンの撮影について少しお話しようと思います。
オズマガジンはよりみち案内帳になるべく、町のニュースなスポットや、あたたかい気持ちになれるお店、おいしいお店を紹介しています。もちろんたくさんのお店の情報をぎゅっと詰め込んでお届けするのが使命で、ぜひ使っていただきたいのですが、今日はその誌面の写真をもっと楽しんでいただけたら、と思い取材現場のことをお届けします。今度もしオズマガジンを見かけた際は、こだわりが詰まったオズマガジンらしい写真にも、ぜひ注目してみてください。

わたしたちは、そのお店をどう紹介したいか、そしてその先にある伝えたい気持ちはどんなことかというのを、毎号デザイナーさんと相談した上で取材に移っています。「あのお店なら光をきれいに見せてくれるAさんにお願いしよう」だとか、「今回はちょっと懐かしい町の雰囲気を伝えたいからBさんならぴったりだね」というように、ただひとつ料理を撮ることにしても、できるだけそこに流れるお店の雰囲気をにおわせられるような写真をめざして、日々の取材に挑んでいます。

そこで今回は、表紙も含め誌面の中でもひときわ大きく目を引くモデル・Kanocoさんの撮影に出かけた、初夏の1日のことをお届けしようと思います。本を作る編集部や支えてくれるチーム・オズマガジンの和やかな雰囲気が写真越しに伝わったら幸いです。

頼れる撮影部隊、今月の表紙チーム

ドリンクを飲みながら自然な表情のKanocoさんを、川島小鳥さんはいつものフィルムカメラでテンポよくとらえます。ふたりだけのタイミングがあって、息もぴったり。

撮影はほぼいつも早朝から。ロケバスにスタッフみんなが乗り込み、撮影場所へと向かいます。今回の「中央線さんぽ」特集では、スタイリストの轟木節子さん、ヘアとメイクを担当してくださる吉川陽子さん(今回初登場)、そしてカメラマンはおなじみ、川島小鳥さんという布陣でした。そのほかに編集部メンバーとデザイナーさんも加わります。
ちなみに各撮影場所への移動中、ロケバスでの過ごしかたは各々ですが、ほぼ毎回、車内でKanocoさんの最近の白くま事情を伺う気がします。(笑) というのも、オズマガジンのカバーガールKanocoさんは、大の白くま好き。毎月、新しく仲間入りした白くま雑貨や白くまTシャツなど、Kanoco的ニュースな白くまの写真を見せてくれます。Kanocoさんのことは、こちらをご覧ください

 そんな和気あいあいとした雰囲気ながら、ひとたび撮影が始まるとみんな一瞬でプロの顔に。シャッター音が響く中、Kanocoさんは本当に豊かな表情を見せてくれ、フィルムを替える数秒間には、吉川さんがサッと髪を整えリップを塗ったり、轟木さんが服のしわやカバンの向きを直したり。細部まで微調整をしつつ、みんなが見守る中、撮影が進みます。

みんなの力が集結したベストショット

Kanocoさんもおいしい~と感激していた、国立にある「Unicorn Bakery」のマフィン。家族経営のあったかい雰囲気も魅力のひとつ

1日に3~5軒ほどのお店やスポットを駆け抜ける表紙の撮影は、本当に多くの人のご協力あってこそ。スタッフ以外にも、ロケバスを運転してくれる運転手さん、取材先の各お店のスタッフのみなさんにいつも支えられています。例えば写真の「Unicorn Bakery」では当日、撮影のお手伝いにと店主のご家族がみなさんで迎えてくれました。蔦が絡んだかわいらしい外観を撮影中、前の通りを車が通るたび、お父さんが「車が通るよ~」と声をかけてくれ、編集部員の役割を一緒に手伝ってくださいました。和ませ上手のお父さんの協力もあって、国立のページのKanocoさんは、満面のにっこり笑顔。

スタッフもみんなよりみちが大好き

胡桃堂喫茶店で本に夢中になっている小鳥さん。頭上まで本がいっぱいに揃う本棚から、あっという間にお気に入りを見つけ出していました

ほかにも今回撮影で伺った国分寺にできた喫茶店「胡桃堂喫茶店」では、撮影の合間にいつのまにかほぼ全員が自分の欲しい本を買っていたり、「Unicorn Bakery」の甘い香りに誘われて、マフィンを帰り道用に調達したり・・・。ちょっと空いた数分のあいだに、みんな各々勝手によりみちを楽しんでいます。
 そして案外、そんなよりみち中に撮ったオフショットがとてもいい表情だったりして、実際の誌面に使われることも。「あれを買って、あそこで撮って、何時に帰る」そう決めて行動するのももちろん大事ですが、合間にある余白のようなものも楽しみたい。そんなオズマガジンが大切にしたい思いが、ちょっとずつカタチになっているのかもしれないな、なんて思います。

そんなオフショットも含めた写真展をします!

今回の表紙にならなかった通称「ボツ表紙」たち。ボツなんて呼びたくない捨てがたいいい写真ばかりです

長くなりましたが、日頃の編集部員やオズに関わるスタッフさんたちの雰囲気が滲み出た写真たちにも注目していただけたら嬉しいなと思い、裏話をつづってみました。そして毎月こんな調子で進む撮影では、想定外のいいカットもたくさんで、泣く泣くボツになる写真だらけ。そこで今週末30日(日)に行うオズマガジン30周年の記念イベント「よりみちブックウォーク」では、今まで撮影したKanocoさんの写真を誌面未掲載分も含め公開することにしました。
当日は編集部員全員とその仲間たち、そして白くま大好きなKanocoさんも一緒にお迎えします。素敵な1日になるよう、みんなで力を合わせてお待ちしています。ぜひ、足をお運びいただけたら嬉しいです。
<<イベントの詳細はこちら>>

それでは今週も折り返しですね。今日も1日、機嫌よく、どうぞ素敵な1日をお過ごしください。また来週もこのページでは、ちょっとした息抜きになるような裏話や本の見どころを編集部員がご紹介します。お楽しみに。

OZmagazine 8月号「中央線さんぽ」特集

OZmagazine 8月号「中央線さんぽ」特集

発売日/2017年7月12日(水)
価格/593円+税
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売中

雑誌OZmagazineは、日々の小さなよりみち推奨中。今日を少し楽しくする、よりみちのきっかけを配信していきます。

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※記事は2017年7月26日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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