“買う”で誰かの役に立つ!山口さんのサステナブル・ラベル生活【サステナブルチャレンジ】
【サステナブルチャレンジ】楽しく始めるSDGsアクション!エコな暮らしやフードロスレシピ、エシカルグッズや話題のスポットまで

“買う”で誰かの役に立つ!山口さんのサステナブル・ラベル生活【サステナブルチャレンジ】

更新日:2021/08/30

オズモール・オズマガジンとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? 今回は、一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会の代表理事、山口真奈美さんに、サステナブル・ラベル付きのアイテムを買うことで、楽しみながら持続可能な未来につながる暮らし方を教えてもらいました。

今回のサステナブルチャレンジは“「買う」で誰かの役に立つサステナブル・ラベル生活”

サステナブルチャレンジ サステナブル・ラベル生活
上/安全性や生産背景を知るため米作り体験にも参加 下/三重産FSC(R)ラベル付きわっぱ。国際認証プラス国産ものを意識し愛用

ラベル付きのアイテムを買うことで持続可能な未来につながる

Q.活動を始めたきっかけは?
「日々なにげなく買う商品は社会や環境、経済への影響、作り手の思いなどの背景がわかりにくいもの。そこでサステナブル・ラベルを知れば、商品を選ぶ基準になると思い、4年前に協会を立ち上げました。このラベルは地球や生産者に優しい方法で生産された持続可能な未来のための商品ですという証明になり、食品や日用品のパッケージに表示されています。手段のひとつですが、商品がどこからどうやって作られたのかの生産背景を知って買い物をすればサステナブルな生活につながります」

Q.この生活で変わったことは?
「毎朝飲むコーヒーを、例えば国際フェアトレード認証ラベル、つまり公正な価格で取引された商品を選ぶことで栽培する人の生活を支えているという安心感が持てるようになります。これは持続可能な社会にするためのアクション。野菜を有機にするなど興味ある商品のラベルに目を向けて、選択の基準を広げることも持続可能な社会作りの一歩です」

山口さんのSDGsマイルール

●似た商品ならラベル付きのモノを選ぶ
●買い物の選択基準に自分以外への配慮の視点を持つ
●ラベルはひとつの手段。製品背景などその物語に想いを馳せる

サステナブル・ラベルで始めるSDGs チャレンジ!買い物で気になるラベルを知ろう

OCS 認証ラベル

【CHALLENGE.1】オーガニック原料を含む布製品の生産・製造に信頼を与える

多数あるオーガニック布製品も証明があれば、自分にも生産地の環境やその仕事に従事する人にも優しい選択に。

【OCS 認証ラベル】原料から収穫までの追跡調査ができる仕組みが明確で、その製品がオーガニック原料を含んでいることを保証する

国際フェアトレード認証ラベル

【CHALLENGE.2】コーヒーやお菓子などに多い途上国と公正公平な貿易の証し

コーヒー、お菓子、香辛料などはこのラベルを。人と環境に配慮した生産と公正な取引で人権を守る手助けにも。

【国際フェアトレード認証ラベル】国際フェアトレード認証は、開発途上国の原料や製品が公平な条件で取引されていることなどを認証する

サステナブルチャレンジ MSC「海のエコラベル」・FSC(R)認証ラベル

【CHALLENGE.3】水産資源や環境に配慮した未来の海を守るラベル

日々の食材には刺身や切り身、冷凍フライや缶詰などのラベル付き水産物を選んで。海洋保全を間接的に応援。

【MSC「海のエコラベル」】水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物であることの証明

FSC(R)認証ラベル

【CHALLENGE.4】木材の生産・加工・流通でも確かな証明ラベルで森林を守ろう

ノートなど紙類や家具などは身近な木材が原料の製品。使うたびに森林伐採が加速していないか意識が持てる。

【FSC(R)認証ラベル】購入することで、適切な森林管理を応援することのできる商品(紙製品など)に付くマーク

有機JAS

【CHALLENGE.5】安全安心の食品と品質表示は農林水産省のお墨付き

調味料、ドリンク、青果物などなにを買うか迷ったときは化学物質に頼らず、自然界の力で生産された物を。

【有機JAS】農薬や化学肥料などの化学物質に極力頼らず、自然界の力で生産された農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられる

レインフォレスト・アライアンス認証マーク

【CHALLENGE.6】 紅茶やコーヒーで広がる農園環境、生態への配慮の証明

コーヒー、バナナなど熱帯雨林で育ったものが多い。生産背景を知って手みやげにすれば、環境問題の話題にも。

【レインフォレスト・アライアンス認証マーク】森林や生物多様性の保護、生活水準の向上や労働者の人権の推進など、より持続可能な農法に従う認証農園で生産された農産物を用いた製品であることを示すマーク

PROFILE/一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 代表理事 山口真奈美さん

PROFILE/一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 代表理事 山口真奈美さん

環境保全と国際認証の研究の傍ら、環境教育やCSRに関する活動に従事。研究所勤務などを経て2003年独立。2006年より認証機関日本法人立ち上げと代表に。2017年日本サステナブル・ラベル協会を設立。ラベルの普及活動やサステナビリティのコンサルティング・研修などを行う。秋からはラベルをテーマした講習会を開催予定。

OZのサステナブルチャレンジとは?【連載中】

オズマガジン2021年9月号は「カレーの町さんぽ」特集
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月に採択。国連加盟の193カ国が2030年までに持続可能なよりよい世界を実現すべく掲げた国際 社会共通の17の目標。

SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。

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PHOTO/AYA MORIMOTO、WRITING/MIE MINEZAWA

※オズマガジン2021年9月号「カレーの町さんぽ」の記事を一部転載 
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください

※記事は2021年8月30日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります