マニアが教えてくれた銀座のパンの奥深さとオススメパン

「はまの屋パーラー」で創業から人気のサンドゥイッチ620円。池田さんは、注文ごとにフライパンで焼かれる玉子焼きをサンドした玉子サンドゥイッチがお気に入り

このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はクマダが銀座のパンについてお届けします。

更新日:2018/09/18

こんにちは、オズマガジン編集部のクマダです。
だんだん涼しくなってきましたね。毎年秋に発売している、オズマガジン恒例の「銀座」特集が今年も発売となりました。

「東京ミッドタウン日比谷」や「GINZA SONY PARK」がオープンしたりと、銀座界隈はどんどん進化中。いろんな注目トピックスをぎゅっと詰め込んだ1冊なので、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。

そんな銀座特集で私もたくさんのスポットを取材したのですが、個人的に印象に残っているのが銀座のパン企画の取材。

銀座でパンと言えば、真っ先に思い浮かぶ“木村家”のあんぱん。社内の女子に「銀座のパンと言えば?」と聞いてみても、みんな口を揃えて「木村家」と言います。
私自身そう思っていたのですが、銀座特集を昨年・今年と作りながら銀座の街を歩いていると、銀座にあるパンの数の多さにびっくり。
パン屋はもちろん、老舗喫茶のサンドイッチやデパ地下、レストランなどでとにかくパンにたくさん出会うのです。

さらに今春には、リニューアルした「日比谷シャンテ」に、あの「le petitmec HIBIYA(ル プチメック日比谷)」が新宿から移転オープンしたではありませんか。

もしかしなくても、銀座ってパンの激戦区なのでは? そうしたら、本当においしいパンって結局どれなの?
そんな気持ちでパン企画をスタートしたのでした。

「Pain d‘ ESQUISSE for WAKO(パン ド エスキス フォーワコウ)」のプラリネ ルージュ350円(左)、「PHILIPPE CONTICINI」のクイニー・タタン486円(右)

パンマニアのふたりが決めたベストオブ「銀座パン」

数ある銀座のパンの中から、銀座を代表する「銀座パン」を決めたい・・・そう思い半分助けを求めるようにオファーをしたのが、パンマニアの池田浩明さんとひのようこさんでした。
おふたりは国内最大のパンの祭典「世田谷パン祭り」で審査員を務めるほど、パンに詳しいのです。

銀座を代表する「銀座パン」にふさわしい要素って何だろう、というところから話をはじめ、約2時間みっちりパン談義。思い浮かぶたくさんのパンの中から、ベストオブ「銀座パン」を決めていきました。

学生時代にアルバイトをしていたり、今でもパン講座を銀座で開かれているひのさんにとっては、銀座はすっかりおなじみの街。昔の銀座のパン事情を知っているので、近年銀座の街にパン屋が急増しているのがとても嬉しいとのこと。

一方池田さんにとっては、銀座はやっぱりよそゆきの街で緊張するそう。銀座に来ると“銀座に来たからには”と、はりきってパンを買うそうです。


ふたりが話し合った結果、銀座パンには「よそゆき感」や「特別感」、「ごちそう感」、「大人っぽさ」、「個性的かどうか」などの要素が必要だという結論に至りました。
ふたりにとっては、それぞれの思い描く銀座の街らしさ=銀座パンに必要な要素だったようです。

たくさんのパンが話題に挙がりましたが、対談の最初から最後まで何度も「PHILIPPE CONTICINI」という名前を口にしていた池田さん。初めて「PHILIPPE CONTICINI」のクイニー・タタンを食べたときに、あまりのおいしさに衝撃を受けたそうです。まさに「よそゆき感」の象徴であり、GINZA SIXなど施設の中で食べられるパンが充実しているのも銀座ならではということで、池田さんのベストオブ「銀座パン」はクイニー・タタンに決定。

ひのさんのベストオブ「銀座パン」は、銀座に来ると必ず買うという「Pain d‘ ESQUISSE for WAKO」のプラリネ ルージュに。ピンクの中身など見た目もかわいいので、よく手みやげにもするそうです。しかも和光の手提げ袋に入れてもらえるのもテンションがあがるのだそう。

どちらもおいしいですが、クイニー・タタンは、GINZA SIXでイートインすると上に綿あめが乗って(しかも中にアイスも入って)くるので、テイクアウトと全くちがう印象になります。イートインもテイクアウトも、ぜひ一度食べてほしい逸品です。

「ROCK FISH」のきゅうりとコンビーフのサンド1080円(左)、「THE CITY BAKERY」のスパイシーサバサンド734円(右)

銀座らしさを感じる各賞も作ってみました

対談が進むにつれ、銀座らしさを感じられるパン屋がたくさん挙がりました。
近年増えている「le petitmec HIBIYA」のようなイートインできるパン屋や、おみやげにぴったりのビジュアルが素敵なパンなど・・・。
そこで、ベストオブ「銀座パン」のほかにも銀座らしさを感じる各賞を作ることに。

ふたりの話が特に盛り上がったのが、「夜の銀座賞」。
夜もにぎやかな銀座では、お酒と合わせるとおいしさ倍増のパンがたくさんあるんです(と言いながら、私は一滴も飲めないのですが・・・)。おふたりはお酒が大好きなので、「あそこのパンとお酒の組み合わせが最高!」と対談がヒートアップ。

池田さんはバーをよく訪ねるそうで、バーで食べられるパンを教えてくれました。
オススメはハイボールが有名なバー「ROCK FISH」。こちらのハイボールと合わせて頼みたいのがきゅうりとコンビーフのサンド。
このお店はサンドイッチの種類が豊富なので、ぜひいろんなサンドイッチを味わいに訪れてみてください。

ひのさんのオススメは、東急プラザにある「THE CITY BAKERY」。こちらは行ったことがある人もいらっしゃると思いますが、なんとお酒も飲めるんです。お酒に合うパンやおつまみも揃っているので、夜に訪れるとついビールを頼んでしまうのだとか。
ひのさんが特にお気に入りのスパイシーサバサンドは、イカスミを使った真っ黒の見た目とビビッドな紫キャベツが印象的。もちろん、味もお墨付きです。ほかにも、「AUX BACCHANALES(オーバカナル)」のサンドイッチ&ビールもよく食べるとおっしゃっていました。

パンと言えば朝のイメージですが、夜にイートインで楽しめるパンがたくさんあるのは、バーなどが多い銀座の街ならではでしょうか。お酒が飲めないのでなかなかバーなどに足を運ばない私ですが、パンを求めて夜の銀座へ出かけてみたいと思います。

「BOULANGERIE L‘ ecrin(ブーランジェリーレカン)」のシトロンチャバタ280円(左)、「le petitmec HIBIYA」のフロムダンベールとセロリのサンドイッチ388円(右)

ほかにもおいしい「銀座パン」がいっぱい

夜の銀座パン話の後も、「銀座といえば・・・」と、パン熱が止まらないふたり。「BOULANGERIE L‘ ecrin」のように、レストランから生まれた名物的なパンがあったり、100年以上続く老舗があったり。歌舞伎座の裏にあり、昭和2年から営業している揚げ物店「チョウシ屋」は、ラードでコロッケなどをあげていて病みつきの味だと池田さん。コッペパンか食パンを選べるうえ、パンと揚げ物の食感のバランスもよく、なにより包みのインクの匂いがたまらないのだそうです。

「帝国ホテル 東京」のホテルショップ「ガルガンチュワ」など、銀座にはホテルベーカリーも豊富なので楽しいとお二人は口をそろえて仰っていました。

また、銀座・有楽町に20軒以上集まるアンテナショップではあんパンが盛り上がっているのだそうです。池田さんのお気に入りは北海道のアンテナショップで手に入る「美瑛産しゅまりのあんぱん」で、しゅまりという小豆で作られた餡が絶品とのこと。栃木のアンテナショップで売っている佐野名物「ナカダの桜あんぱん」もオススメされていたので、ぜひチェックしてみてください。

パンを求めて銀座の街へ

今回、お二人に話を聞くほど、銀座はパン天国だと実感しました。(同時に、時間が経つほどふたりのマニア熱が爆発して、会話に入れませんでした・・・笑)

銀座には、「木村家」のような老舗の町のパン屋から最新のパン屋まで、多種多様に揃っています。

銀座の街に馴染みがある方はもちろん、あまり銀座へ行かない方も、「銀座パン」を目的にいちど銀座へ訪れてみてください。普段はあまり気に留めていない“銀座らしさ”を、パンから感じられるかもしれません。

来年銀座特集を作る際には、また新しいパン屋がオープンしているのかな・・・なんて少し期待もしつつ、「銀座パン」を引き続きチェックしていきたいと思います。

それでは、銀座パンのお話はこのへんで。
みなさん、今日もいい1日を。

OZmagazine10月号「素敵な銀座」特集

昔から多くの人に愛され、新しいカルチャーも集う銀座。今年の銀座特集は、あなたのあれ知りたい!や、これがほしい!に応えます。ニューフェイスの東京ミッドタウン日比谷やSONY PARKの巡り方、新店から定番まで揃えたモーニング、ランチ、おやつにディナー・・・。今日の気分やニーズに合わせて、ぴったりのトピックスを選んでみてください。それだけで自分だけの銀ブラができるはずです。銀ブラを楽しんで、いい1日を。

発売
2018年9月12日(水)
定価
593円+税
販売場所
全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売
購入はこちらから

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