人生これから！オンナが一発逆転したいときに読みたい本をブックコンシェルジュが指南
2014年11月29日(土)
10:00コメント 065
今年も残すところ1か月弱。一年を振り返って反省をしたり、新しい年をハッピーに迎えたりするための準備を始めるのにベストな時期。そこで、悩める女子の味方になってくれそうな3冊を、本を通じてさまざまなライフスタイルを提案している、天狼院書店のブックコンシェルジュ・山中菜摘さんに教えてもらった。
誰もが憧れる人生を自分の手で切り開いていった先輩たちの経験談や、新しい人選を踏み出すときに読むと勇気がでる言葉などから、今後の人生を輝かせるためのヒントを見つけよう。
新しい世界に踏み出す前におすすめ
東京・吉祥寺の商店街に店舗を構える、羊羹と最中だけを扱う和菓子屋さん「小ざさ」。わずか1坪の店ながら、年商はなんと3億円！ そんな店を切り盛りする女社長であり、著者である稲垣篤子の成功秘話や生き様を学べる１冊。
「早朝から並ばないと手に入らないことでも有名な羊羹、つまり、“本物”を作る人の仕事振りや仕事に対する心構えを学べるビジネス書です。小ざさを継ぐ前は、カメラマンだったという稲垣さん。小ざさを継ぐことは、好きな仕事ではなかったそう。そんななかでも、与えられた仕事のやりがいを見つけ、楽しみながら仕事をする姿勢は勉強になります。新しい世界に踏み出す前に、今の仕事の意義ややりがいについて考えてみると、新たな発見があるかもしれませんね」
『1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない吉祥寺「小ざさ」味と仕事』稲垣篤子著／ダイヤモンド社／1543円
仕事でくじけそうになったときにおすすめ
20代でジュエリーブランド「HASUNA」を立ち上げ、チーフデザイナー兼社長である白木夏子。人や社会、自然環境に配慮したエシカルジュエリービジネスの第一人者でもある、若き企業家の姿勢や志を学べる１冊。
「白木さんが会社を立ち上げるまでの軌跡がわかるだけでなく、彼女の熱い志が伝わってくる１冊です。自分の心の声に耳を傾けて、それを信じ、人生を切り開いて行く様にほれぼれしてしまいますよ。読んだ後に、自分を信じてがんばろう！と力が湧いてくるはずです。デザイナーだけあって、装丁も美しい。くじそうになったときに読むと勇気をもらえるので、すぐ目につくよう、本棚に飾っておくのもいいですね」
『世界と、いっしょに輝く―エシカルジュエリーブランドHASUNAの仕事』白木夏子著／ナナロク社／1728円
進む道が正しいのかわからなくなったときに
「フロイト、ユングに並ぶ、心理学者のひとり、アルフレッド・アドラー。彼の心理学を引用し、わかりやすい解説付きで紹介している１冊です。例えば、『「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ』。新しいことに挑戦したいと思ったときに、この言葉を思い出せば、気持ちが楽になるはずです」。
「人生は、きわめてシンプルである」と唱えたアドラー。本書を読み解いていくうちに、人生が複雑にこんがらがってしまったときに読めば、自分の進むべき道が見えてくるかも。
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広著／ダイヤモンド社／1728円
