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本のプロが「本当におもしろかった」とおすすめ! 最旬ミステリー小説ベスト3を発表

2015年1月3日(土)時計アイコン17:00コメント 073

本のプロが「本当におもしろかった」とおすすめ! 最旬ミステリー小説ベスト3を発表

お正月気分が抜け切らないで、だらだらしてしまう・・・。なんてときは頭脳プレイでトリックを読み解く、ドキドキハラハラのミステリー作品を読んで、ゆるんだ心やカラダを引きしめてみるのもいいかも。そこで編集部がリサーチしたのは、2014年に発売され、大いに話題になったミステリー作品。

「Book Museum」をコンセプトにした、和書約100万冊・洋書約12万冊の在庫数を持つ日本最大級の総合書店「丸善 丸の内本店」のブックアドバイザー・横山さん、石川さん、大熊さんに、最新ミステリー小説のなかから本当におもしろかったベスト3を教えてもらった。

ミステリーの禁じ手を使った究極のトリックにハマる!

スランプ中の作家に、謎の男が「命と引き換えにしても惜しくない」と提案したのは、アイデア料2億円のトリック。高額を支払っても後悔しない、究極のトリックとは!?

「文庫本になったとき『読者全員が犯人』という帯の文句興味が惹かれて購入するお客様が多く、今でも丸善丸の内店でよく売れているミステリー小説です。私もこのコピーに惹かれて手に取ったそのひとりです(笑)。なぜ“最後のトリック”と言われたのか?はラストになってみないとわからない。読後にこのミステリーのすごさがじわじわくる感じです。究極のトリックは、ミステリー好きでなくても楽しめると思いますよ」(横山)

『最後のトリック』深水黎一郎著/河出書房新社/734円

1冊で3冊分のおもしろさ! 満足度の高いミステリー

男は女・アレックスを監禁する。アレックスは脱出を図るが・・・。アレックスには壮絶な秘密があり、明かされると同時に、物語は驚愕の真実へと展開する。

「脱出するまでが1部、まさかの展開が2部、ひねりのあるラストと、3部構成になっている物語で、1冊で3冊の小説を読んだような満足感が高い作品です。残酷な描写が多いのに、読後感は爽やか。一気に読んでしまう作品です」(大熊)

「週刊文春2014年ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい! 」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」などで1位に輝いた話題作。最後まで結末がわからない大逆転サスペンスは読み応え充分。

『その女アレックス』ピエール・ルメートル著、橘明美翻訳/文春文庫/929円

謎が謎を呼ぶ展開にのめり込むこと必至なミステリー長編

かつての賞作家であり、主人公である40代の津田伸一は、数々の不祥事で世捨て人のような生活をしている。ある夜、家族が行方不明になった事件をきっかけに、再び小説を書き始める。そしてさまざまな出来事を経て、事件の核心へと迫っていく。

「作家の私小説とも言えそうなミステリー小説は、主人公の目線で物語が進んでいく、モニュメンタリーのような形式なので、思わず、その世界観にのめり込んでしまうはずです。謎が謎を呼ぶドキドキの展開にも惹きつけられるだけではく、著者ならではのユーモアやコミカルな会話のやりとりなども楽しめる、ミステリー小説です」(石川)
              
『鳩の撃退法 上』佐藤正午著/小学館/1998円

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