オイスターバー専門店が増え、今では1年中おいしく食べられるようになった牡蠣。それでも"旬は秋冬"のイメージが強いのは、日本の一大産地である広島県の「生食用牡蠣」の出荷が11月頃からスタートするからだそう。この頃から、濃厚なうまみ=栄養をたっぷり蓄えた「真牡蠣」が多く流通し始める。ちなみに、夏が旬なのは「岩牡蠣」。天然ものや養殖でもクオリティの高いものがあり、ほとんどの旬が夏のみと短いことから希少とされている。
牡蠣は海によって味が違うと言われ、同じ「真牡蠣」であっても大きさや味のバリエーションはさまざま。四季とともに産地も変わるから、食べ比べてこそ本当の魅力に気が付けるはず。
牡蠣と白ワインに含まれるリンゴ酸、添えられたレモンのクエン酸の相性がよく、それぞれが冷たいときに、さらにおいしさが倍増。より奥深さを感じるマリアージュを楽しもう。
生食と加工用の牡蠣の違いや、食べる際の注意点。
おいしい牡蠣を好きでいられるように、正しい知識を得てから食べよう
生食用は、決められた海域で育った牡蠣に限られ、それぞれの地域で厚生労働省が定めた基準をクリアしたもののみ「生牡蠣」として出荷され食べることができる。そのため、時期によっては同じ海域であっても生食用として出荷されない事もある。採れたてで新鮮だから生食で大丈夫、なんて勝手な思い込みはしないように。
一方で、加熱牡蠣(加工牡蠣)に関しては、特に基準はないが、加熱時間をきちんと守って食べることが大切。
牡蠣は、栄養価が高く、内臓も含めてまるごと味わうのが特徴。疲労回復、美肌をはじめ、動脈硬化・肝臓病・心臓病などの生活習慣病の予防効果も期待できるともいわれている。そんなエナジーフードであるため、一度にたくさんを摂りすぎると体がびっくりすることも。
取材協力/株式会社ヒューマンウェブ