両親に結婚の報告を済ませたら「両家の顔合わせ食事会」の準備を進めよう。人気が高いのは、料亭やホテルのレストラン、個室のある有名レストランなど。「顔合わせにおすすめのお店選び」はもちろん「顔合わせの準備・進行の流れ」までをわかりやすく紹介。両家が上手にお付き合いしていけるかどうかが決まるターニングポイントでもあるので、スマートな進行を心がけよう。
日時は両家の都合を考慮して決めよう。「顔合わせ」は相手のご両親のあいさつを終えてから1カ月後、「結納」は半年以内にするのが一般的。もしも、日程はこちらの都合に合わせますと言われた場合でも、単純に夫婦の都合だけで日程を決定するのはNG。いくつか候補日をあげて、都合のいい日を選択してもらうようにしよう。
会場は双方の実家の中間距離で、両親に負担が少ない場所がベスト。遠方から来る場合は駅や宿から近い場所を選んで。一般的に格式のある料亭やレストランの個室や半個室が人気。顔合わせの場が個室ではない場合、隣席がうるさいと会話が聞こえづらい、自己紹介などが恥ずかしいというデメリットもあるので、なるべく個室を予約しよう。
一般的には日本人の口に合う和食・日本料理やフレンチが人気。事前に相手の両親の苦手な食材や好きな料理をリサーチして決めると、後々の信頼感につながることに。
OZmallの会員向けに行ったアンケート結果によると「顔合わせのお店の予算」は5001円~8000円が32.5%、10001~15000円が22%、15001円~20000円と3001円~5000円が同列の13%という結果に。基本的にはひとり5000円~10000円程度が目安。出席者は、2人と両親の6人なので(家庭によっては兄弟も出席するケースもあり)、顔合わせ食事会の相場は6万円程度。また、費用は新郎新婦が負担するのが無難。両親が負担する場合には、両家の金額を揃え、新郎新婦が多めに支払うように心がけて。この他に家族が遠方から出向く場合は、交通費・宿泊費が必要に。
【アンケート調査】オズモール調べ(回答者数:会員200人)
ななにゃんさん 29歳(女)
maruさん 38歳(女)
なみへーさん 33歳(女)
顔合わせの服装は打ち合わせをし、両家の格式を合わせるよう調整しておくと安心。女性は清楚なワンピース、男性ならブラックスーツなどがベスト。また、父親・母親の顔合わせの服装は、新郎新婦より華やかになりすぎないようにするのが鉄則。
顔合わせの際に手土産を準備するかは、新郎新婦で事前に確認して決めておこう。用意する場合には相手のご両親が好きなものを彼からヒアリングしておくと、失敗しないはず。両家が異なる地域の出身の場合は、それぞれの地元の特産品を持参すると話題のタネにもなるので、おすすめ。
「顔合わせ食事会で何を話題にすればいいかわからない!」という人は、相手のご両親の仕事や趣味などをあらかじめ聞いておこう。彼と事前に共有したネタをもとに会話を展開していけば、進行がスムーズにいくはず。
それぞれの両親のアレルギーや苦手な食材が考慮されたメニューになっているのが理想。お店に相談すれば、変更がきくケースも多いので、事前に調整を。また、時間をかけて親睦が深められる、コース料理がおすすめ。
顔合わせは儀式なので、落ち着いて過ごせる場なのかは重要なポイント。周りの声や視線が気にならないように、個室か半個室で行うのがベスト。それはおもてなしする両親への礼儀ともいえる。
どの程度サービスが行き届いているのかは口コミなどを利用して調べ、リサーチするのがおすすめ。また、ある程度名の名の知れたところであれば、それだけで相手のご両親を思う気持ちやおもてなしの心が伝わるはず。
顔合わせ食事会の時間・場所設定は両家の都合をうまく調整することが必要。相手のご両親が遠方に住んでいる場合は、お店を駅の近くにして負担を軽減したり、観光もかねた場所を検討するなど気遣いが重要。
当日は予約時間の5分前くらいに到着するのがベスト。できれば新郎新婦2人が各々の両親をエスコートして会場へ向かって。先に親同士がはち合わせになり、気まずい思いをすることが防げるはず。また、顔合わせでは席次も大切。入り口から遠い場所が上座となり、はじめに両家の父親、続いて母親、一番手前に新郎新婦が着席。頭に入れておくと、到着後の立ち居振る舞いがスムーズに。
席に着いたら、2人を代表して新郎が開会の挨拶を。 続いて乾杯の音頭をとり、男性、女性の順番で両家の自己紹介を行って。名前を紹介するのはもちろん、仕事や趣味など顔合わせではプロフィールを詳しく紹介すると、お互いに親近感が深まり、その後の話題も広がるはず。
記念写真の撮影や婚約記念品の交換を行う場合は食事を始める前に済ませておこう。婚約指輪を贈る場合は、実際にその場で女性の指にはめてあげると婚約したことを両家で実感でき、よい雰囲気に。女性からの顔合わせのプレゼントは時計やカフス、スーツなどを男性が身につけやすいものを用意して。
両家の絆を深めるためにも、事前にお互いの家族の思い出、地元ネタなどを共有しておき、話題作りをしておくと安心。また、病気や財産の話、政治や宗教の話などカドが立ちやすい話題は避けるよう気をつけて。事前に共有し合った両家の情報をもとに、エピソードを聞き出すような会話をするように心がけると、自然と会話が盛り上がるはず。
食事会が終わりに近づいたら、挙式のスタイルや結婚式までの打ち合わせの確認など、今後の流れに関する確認を済ませて。最後は男性側、女性側の順番で両家の父親が順に挨拶をし、男性または2人でお礼の言葉を述べて、食事会は終了。
当日は進行の流れを再度チェック。大まかな流れが頭に入っていると、相手方のご両親にも余裕をもって対応することができるはず。顔合わせで最も大事なのは、マニュアル通りに進めることではなく、双方の両親に安心感を持ってもらうこと。きちんと信頼していただくためにも、笑顔と気配りだけは忘れないようにしよう。
これから毎年お祝いしていく、2人の大切な記念日となる日。縁起がよい日を選ぶのはもちろんのこと、覚えやすく、忘れにくい日を選ぶのがおすすめ。
結婚に最適と言われる大安・友引・先勝・先負などから選ぶ
付き合った日、プロポーズした日などから選ぶ
新郎の誕生日、新婦の誕生日などから選ぶ
いい夫婦の日、サンキューの日などから選ぶ
ひなまつり、七夕、クリスマスなどから選ぶ
「顔合わせ」は2人の婚約を公にするための婚礼行事、「結納」の代わりとなるもの。新郎新婦の両家が初めて顔を合わせて親睦を深めることを目的とした儀式で、レストランや料亭などで食事会を行うのが一般的。
「結納」は、結婚が決まった両家が正式に縁を組むための伝統的な儀式。基本的には新郎側から新婦側の家へ「結納金」と「結納品」(9品)を納め、新婦は結納金のお返しとして、現金や記念品などを贈り、 「結納返し」を行います。
一方、「顔合わせ」はこの「結納」を略式化した食事会のこと。最近では「顔合わせ」を婚約と考え、「結納」は省略するスタイルが主流に。顔合わせの方法は、地域や家庭によってさまざまだけれど、儀式は簡略化する分、婚約記念品として結婚指輪や時計などを交換するカップルが多いよう。ただし、どこまで省略するかは両家で相談すること。 例えば、自分と彼が「結納は省略したい」と考えていても、儀式を重視するタイプの両親からは「非常識」とみえる場合もあるので注意して。
※結納の平均相場=60~110万程度
※顔合わせの平均相場=6万円程度
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