そこは、心ゆるむ場所。 はじめての 京都・町家ごはん

そこは、心ゆるむ場所。 はじめての 京都・町家ごはん

写真:祇をん豆寅(祇園四条/和食)膳處漢ぽっちり(烏丸/中華料理)

せわしない日々、心を少し軽くして、おいしいごはんで安らぎたい。そんな人には京都の町家がぴったり。築100年を超える空間で、靴を脱いでお庭を眺め、和食や京野菜など旬を味わうひととき・・・。初めてでもどこか懐かしく、心地よい体験が待っているはず。そこで、町家宿を営む山内マヤコさんによる楽しみ方提案と、OZmallのおすすめプランを一挙紹介。おひとりさま、一見さんでもOK。京都で心ゆるむ町家ごはん、気軽に訪れて。

更新日:2020/12/25

町家ってどんな場所?

木と土で造られた空間だから
心もカラダも自然とゆるむ

「町家」とは、日本の町なかに建てられた家や商家。なかでも京都市では、「昭和25年以前に建築された木造建築物で、伝統的な構造及び都市生活の中から生み出された形態又は意匠を有するもの」を「京町家」として定義している。京都の町家には平安時代からの長い歴史があり、年月をかけて改良を重ね、夏は暑く、冬は底冷えする京都の環境に適応するようデザインされてきた。「現代のコンクリート造りの家との大きな違いは、木と土という自然の材質でつくられていること。機密性はあまりないけれど、そのぶん通気性がいい。森の木々が呼吸するように、家が呼吸をしているから、息が詰まることなく過ごしやすいのです」と山内さん。どこまでも静かな時間に、ゆっくり身を浸してみよう。

山内マヤコさん PROFILE

ゲストハウス&サロン「京都 月と」亭主。東京でWEBメディアの編集や金融会社でのWEBマーケティングを経験した後、京都にIターン。2017年、実家である築100年の京町家を改装してゲストハウス&サロンをオープン。不定期で「みのり菓子」とのコラボレーションカフェ、イベント等も主宰。

ゲストハウス&サロン「京都 月と」

町家ごはんの「心ゆるむ」ポイントとは?

自然をすぐそばに感じられる坪庭

町家は「鰻の寝床」ともいわれるように、間口が狭くて奥行きが長い造りのため、採光・通風用の空間として坪庭という庭が設けられている。「草花が植えられた坪庭は、食事をしながらすぐそばに緑や紅葉が感じられる場所。窓辺を眺めつつ、水や風の音に耳を傾けていると、心がすっと癒されますよ」

【編集部のおすすめ】イタリア料理 マメトラ(祇園四条/イタリアン)

季節感のある設えや料理を五感で楽しむ

「中秋の名月に月見団子を食べたり、紅葉を愛でたり。京都人はその時しか感じられない『季節のもの』が大好きなんです」。町家のレストランでは、器や掛け軸、お香の香りなどさまざまな部分で季節を表現しているから、食べ物の味はもちろん、五感を使って食事の時間を楽しむことができる。

【編集部のおすすめ】CAMERON(京都河原町/肉料理)

ほのかな自然光が料理を美しく照らす

蛍光灯がまだなかった頃に形づくられた町家は、自然の光を家のなかにうまく取り込めるようにできている。「町家のレストランでは、限られた光の中でも料理が映えるように彩りや盛り付けを工夫されているところが多い。自然光は目に優しく、料理を美しく照らしてくれるし、写真もきれいに撮れますよ」

【編集部のおすすめ】大傳梅梅(祇園四条/中華料理)

親しくゆっくり語り合える空間

長い歴史が刻まれた町家では、1人でも時を忘れて過ごすことができる。「靴を脱いでついつい、ぼーっとして。せわしない日常とは違う時間の流れが、町家にはあるようです」。お店の人とのコミュニケーションを楽しんだり、時には自分自身の気持ちと向き合ったり、思い思いの時間に身を浸してみよう。

【編集部のおすすめ】Restaurant 信(神宮丸太町/フレンチ)

ランチ、アフタヌーンティー、ディナー。町家ごはん、それぞれの楽しみ方とは?

邸宅を活かした空間で京野菜尽くしのフレンチを

かしこまった印象のフレンチレストランでも、町家の一軒家をリノベーションしたお店なら、親しみやすく、ほっこりとした心地よさが待っている。ホテルレストランなどで確かな技術を身につけたシェフの料理には、京都・園部の契約農家から届く、朝採り無農薬野菜をたっぷり。おいしさはもちろん彩り豊かな盛り付けと、思わず笑顔になるシェフのプレゼンテーションで、記憶に残るランチタイムが過ごせる。

Restaurant 信(神宮丸太町/フレンチ)

お庭を眺めながら一服。和スイーツの午後

歩き疲れた午後には、しっとりとした和の空間で、抹茶と和スイーツを味わうのが気分。築100年以上の町家空間には床の間や坪庭が残り、ドラマの撮影に使われるほど京情緒たっぷり。いただける香り高い抹茶は、京都府和束町の上質なものを使用。さらにレトロな姿のぜんざいやあんみつは、旅気分をいっそう盛り上げてくれる。窓の外の自然を眺めながら、一服のくつろぎを堪能しよう。

満月の花(四条烏丸/和食・スイーツ)

小路の中にたたずむ和空間で伝統の日本料理を

石畳のなかに茶屋や料理屋が建ち並ぶ祇園花見小路通。そこに佇む町家なら、伝統的な日本料理を味わえる「豆皿懐石」はいかが? コース料理は、一口大の豆すし他、おばんざいなど充実の内容。「豆皿」で提供されるから、おいしいものを少しずつ、たくさんの種類を味わえるのが嬉しい。季節の花や舞妓さんの絵画が飾られた、おもてなしの心を感じる店内で、熟練の和食料理人達の丁寧な仕事に酔いしれて。

祇をん 豆寅(祇園四条/和食)

心ゆるむ京都・町家ごはん 編集部おすすめ8選

よくある質問

町家にはドレスコードがある?

町家としてのドレスコードはないので、気負わずに。通常のレストランと同じく、お店の雰囲気や利用シーンに合わせて、装いを楽しんで。和空間のため、靴を脱ぐお店もあるので、事前に写真などで確認を。

おすすめの季節はいつ?

一年を通して、違う表情を見せるのが町家の魅力。坪庭から眺められる緑や紅葉、テーブルの上に供される旬のおばんざい・・・まるで京都旅を凝縮したような体験に。「今ここだけ」の出会いを存分に味わって。

編集部のおすすめは?

祇園の風情を感じられる町家で一口大の豆すしやおばんざいが味わえる祇をん 豆寅、町家の情趣ある空間で厳選和牛のディナーを堪能できるCAMERON、朝どり京野菜で彩るフレンチをモダン邸宅で味わえるRestaurant信などがおすすめ。

1人でも利用できる?

おひとりさま利用OKの店舗も増加中。古い家を活かした町家には、初めてでもどこかほっとする心地よさがある。スタッフと親しく会話したり、静かな時間に身を浸したり、自分らしく過ごせる。

ILLUSTATION/KONATSU TANI WRITING/AI KIYABU 

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※記事は2020年12月25日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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