誰からも愛される“王道いちご”5選!とちおとめやあまおう、紅ほっぺなど、人気品種の魅力を徹底取材

ひと口にいちごといっても、品種の違いによって香りや味わい、大きさもさまざま。そこで今回、いちご好きの編集部とメディアでも話題の苺研究家・渡部美佳さんが選ぶ、誰からも愛される“王道いちご”BEST5を総まとめ! シェア日本一の「とちおとめ」や、大粒でしっかりした味わいが特徴の「あまおう」など、それぞれの特徴やおいしさについて徹底取材しました。知れば知るほど奥深い“いちご”の世界に魅了されるはず。
更新日:2020/12/15

とちおとめ(栃木)
1996年(平成8年)に品種登録されたとちおとめは、今や日本を代表するいちご品種のひとつ。日本でもっとも多く栽培されているいちごで、主に関東から東北を中心に栽培されている。糖度が高めでほどよい酸味があり、果汁も豊富。
「やさしい甘さと程よい酸味が広く好まれ、誰もがその名を知るシェア日本一のいちごです」(渡部さん)

あまおう(福岡)
「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字から名付けられたあまおうは福岡県生まれ。食べ応えのある果肉はやや堅めで、なかにはあまい果汁がたっぷり。年々人気が高まり、お菓子やデザートに使われることも。
「甘さだけでなく酸味もあり、しっかりした味わいのいちご。その名の通り、大きめサイズも特徴です」(渡部さん)

紅ほっぺ(静岡)
静岡県生まれの紅ほっぺは、章姫にさちのかを交配して育成された品種。名前は、果皮や果肉が美しい紅色をしていること、そしてほっぺが落ちるような食味のよさに由来する。
「甘味と酸味のバランスがよく、味わいも濃いのが特徴。そのまま食べるのはもちろん、デザートに使われたりと幅広く好まれる品種です」(渡部さん)

章姫(静岡)
静岡県生まれで、紅ほっぺの生みの親でもある。名前は生産者の萩原章弘さんの名前から一文字とって付けたそう。果皮、果肉ともにやわらかく、ジューシーで、細長い円錐形が特徴的。
「果肉が柔らかく、酸味が少なくやさしい甘みがあるのが特徴で、昔から根強い人気がある品種です」(渡部さん)

さがほのか(佐賀)
生まれ故郷である佐賀県をはじめ主に九州で栽培されている品種。光沢のある紅色の果皮に包まれた果肉は真っ白で、酸味は控えめ。他の品種と比べて香りが濃いのも特徴的。
「さわやかな甘味が印象的ないちごです。完熟しても断面が白いままなのも特徴ですね」(渡部さん)
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協力してくれたのはこの人
- 渡部美佳(わたべ・みか)
- 京都のいちごのお菓子専門店「メゾン・ド・フルージュ」の店主。大切にしているのは、お菓子を通して見た目や味わい、つぶつぶ感など、いちごの魅力を伝えること。今後は、それぞれの品種の特徴をもっと味わってもらえるお菓子を作っていきたいという。
- ホームページ
- 「メゾン・ド・フルージュ」公式HP
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※いちごの味の評価・コメントの内容については、サンプル品を実食した際の感想によるものです。贈答や常食向けなど、個体差があることをご了承ください
PHOTO/HIROSHI KIYONAGA(MAIN)、KAZUHITO MIURA STYLING/ANRI TSUCHIYA CRAZY KITCHEN(MAIN) WRITING/MINORI KASAI