ひとつの温泉地で4通りの楽しみ方!磯部温泉でポカポカ体験

OZ発、プチトリップ

日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、オズモール編集部Yが、群馬県安中市の磯部温泉を訪れました。

更新日:2017/12/30

日本最古の温泉記号発祥の地

毎日寒い日が続いていると、あったかいお風呂が恋しくなりますよね。群馬県といえば、草津に伊香保に四万など、関東でも有数の温泉県。今回はその中のひとつ、安中市にある磯部温泉へやってきました。インバウンドの影響で温泉マークが変わるかも、と話題になったときにこの写真を見た方は多いのではないでしょうか? そう、ここが日本最古の温泉記号発祥の地です。

まずはお宿で露天風呂へ。ここの泉質は食塩アルカリ性炭酸泉(こっそり温泉をなめたらしょっぱかったです)。ずっと入っていたくなるような柔らかくやさしいお湯で、上がった後も体がずっと温かく、お肌がすべすべになりました。
この独特の泉質が、この地にさまざまな名物を生み出しているのです。

トロトロ、ふわふわ。不思議な湯豆腐

トロトロ、ふわふわ。不思議な湯豆腐

朝ごはんに出てきた湯豆腐が、この磯部温泉名物の「鉱泉豆腐」です。鉱泉水に入っているのがミソ。火が通るほどに豆腐がトロトロのふわふわになっていきます。口の中でほろほろに崩れていくこの食感がたまらなくおいしい。食べ終わった後は、この豆腐が溶けた温泉ごと飲み干すのがツウ。二日酔いや胃腸にも良いのだそうです。室生犀星、北原白秋、萩原朔太郎など往年の文人が訪れたこの地は、当時からこれを目当てに滞在した人も多かったのだとか。

磯部せんべい
試食も自由にできます。青のりや胡麻入りなどのアレンジもおいしい

サクサク、パリパリ。おせんべい食べ歩き

宿をチェックアウトしてからのお楽しみが「磯部せんべいサクサクツアー」。徒歩圏内に11軒もの磯部せんべいのお店があるので、おさんぽしながらスタンプラリーを楽しめます。磯部せんべいの材料は小麦粉と砂糖だけ。それを磯部の鉱泉水で焼き上げるとあら不思議、サクサクパリパリ、軽くて独特の食感になるのです。ほんのり甘くて優しい味わいのおせんべいは、軽くていくらでも食べられるので、ついついつまみ食い。

磯部せんべい
手焼きのお店も健在。焼きたてのアツアツふにゃふにゃを手渡してくれました

同じ型で同じ材料で作っているはずなのに、食べ比べてみると厚さだったり歯触りだったり焼き加減だったりが微妙に違っていて、パッケージもそれぞれのお店で工夫を凝らしています。軽くて個包装になっているので、職場や友人に配るお土産にも最適。全店制覇してから好みのお店に戻ってお土産を買うのがおすすめです。

磯部せんべい

個人的にお店を巡ることももちろんできますが、「磯部せんべいサクサクツアー(700円、いそフトクリーム付きは1000円)」に参加すると、各店でせんべい1袋(2枚入り)がもらえます。さらに全店制覇してシールを全部集めると安中市のオリジナルグッズがもらえます。当日でも申し込めて、各自でいつでも好きなところから周れるので、宿をチェックアウトしてからランチまでの時間を過ごすのにぴったり。
私はこの磯部せんべいの食感と味にすっかりハマり、家で毎日のように1袋ずつ食べていましたが、日本茶はもちろん意外とコーヒーにも合いました。

毎日通いたい。砂塩風呂で超絶デトックス

最後に訪れたのは温泉の公共の温泉施設「恵みの湯」。もちろん普通の大浴場や露天風呂もあるのですが、特筆すべきは砂塩風呂。まずはカウンセリングで体調などを聞いてもらいながら熊笹茶を1杯。専用の浴衣に着替えて全身すっぽり砂に埋まります。磯部温泉の持つ塩分やミネラル分をたっぷり含んだ砂は、この時点でそうとう温かく、冷えた体があっという間にポカポカしてきます。そしてかいがいしく働くスタッフのお姉さまが素晴らしい。5分くらい経つと顔に霧吹きで水をかけて冷たいタオルで拭いてくれます。砂に埋まっていたのは実質10分くらいで、もう少し入っていられそうな気もしましたが、このくらいが適切なのだそう。シャワーを浴びて、新しい浴衣に着替えます。

「ここからが汗の本番ですよー」とお姉さまに言われ、休憩所でリクライニングチェアに座ると、全身をタオルでぐるぐる巻きにされます。そしてさまざまな種類の薬草茶が運ばれてきます。「いっぱいお代わりして飲んで、どんどん汗を出してください」。最初はぬるめのお茶、だんだん熱いお茶になってきて、まるで石田三成の三献茶さながらのおもてなしに感激。お茶請けの梅干しや黒糖も、しみじみ体の中にミネラル成分が入っていく感じがしました。そうする間にも汗がどんどん出てくるのですが、決して暑くて苦しいなどという感じはなく、サラサラと気持ちの良い汗をかいたあとはとてもスッキリした気持ちになりました。

東京から磯部温泉までのアクセスは、まず新幹線で高崎まで(1時間弱、眠る暇もないくらいあっという間でした!)。JR信越線に乗り換えて磯部駅まで2駅。近くには世界遺産の富岡製糸場があり、観光スポットとしてにぎわいを見せています。着物レンタルのお店もあり、工女の格好で街歩きをしてみるのも楽しそう。

じっくりと湯船に浸かる温泉、湯豆腐で飲む温泉、せんべいで食べる温泉、砂塩風呂で埋まる温泉。4つの楽しみ方ができる磯部温泉で寒い冬のポカポカ体験、おすすめです。

PHOTO/YUKO CHIBA WRITING/YUKO MUKAI(OZmall)

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