山梨のワインの里・勝沼でぶどう三昧ほろ酔い日帰り旅

OZ発、プチトリップ

日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、ワイン大好きな編集Rが勝沼のぶどうづくしの旅へ行ってきました。

更新日:2018/10/22

まずは、山梨県勝沼とぶどうヒストリーをご紹介

勝沼

勝沼とぶどうには、切っても切れない昔からの縁があった

山梨県甲州市に位置する勝沼は、「シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー」をはじめとした、ワイナリーが多数点在し、日本有数のワインの里。雨が少ない甲府盆地の気候は、ワインの原料であるぶどう栽培に適していて街中をタクシーで移動しているとブドウ園があちらこちらに。高級ブドウ「シャインマスカット」ののぼりを目にするたび、「あの高級ブドウの天国だ!」と心が躍ってしまいます。

さて、なぜ勝沼にぶどう園やワイナリーがたくさんあるのでしょうか? その関係を紐解いていくと、勝沼とブドウの歴史は、かなり昔までさかのぼります。西暦718年(なんと奈良時代!)に勝沼で修業をしていた僧行基がブドウ栽培を伝えたのが始まりなのだそう。最初は薬として栽培され、その歴史は勝沼の大善寺に安置されたぶどうを手に持った如来像とともに残されています。

そんなぶどうに愛された勝沼では、「シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー」でワイナリー見学をし、おいしいワインをたっぷり飲み、デザートにぶどう狩りで採れたてフレッシュなぶどうを食べるという、ぶどう尽くしの旅を編集Rが紹介します。

【日帰り勝沼でぶどう三昧旅のモデル行程】

08:30 新宿発
10:00 塩山着
10:30 大善寺(ぶどう寺)見学
11:30 シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー
14:50 勝沼園でぶどう狩り
16:00 塩山駅到着
16:25 塩山駅発
17:55 新宿着
※今回のコースはワインを飲むので、移動はすべてタクシーを利用

ぶどう三昧の勝沼日帰り旅スタート!

勝沼、大善寺

ぶどうを手に持った薬師如来においしいワインに出会えますようにと勝手に祈願!?

まず訪れたのは、関東最古の木造建造物で国宝の本堂がある「大善寺」。ここは通称「ぶどう寺」とも言われている。その理由は、勝沼でブドウ栽培が始まったエピソードとともに、行基によって作られた「薬師如来像」があるから。

実はこの薬師如来が、ちょっと変わっている。なんと左手にぶどうを模した数珠を持っているのです。この薬師如来像は5年に1度のご開帳時にしか見られないけれど、厨子の前には、同じくぶどうの数珠をもった前立薬師如来像があり、普段はそちらを参拝することが可能。この薬師如来の前に立ち、勝沼とぶどうの関係と歴史の深さに感動を覚えつつ、「ぶどうの神さま、今日はワインに出会えますように」とちゃっかりお願いしてしまいました。

参拝が終わったら境内を散策。山の中腹にあるので、勝沼の町を一望できる最高の景色が望めます。また、座るだけで幸せになれるという石の椅子もあるので、境内を探して座ってみて。

大善寺

TEL.0553-44-0027
住所/山梨県甲州市勝沼町勝沼3559

勝沼、シャトーメルシャン

ワイン好きなら訪れるべき! 日本ワインの原点にも触れられる「シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー」

今回のぶどう三昧旅のメインである「シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー」に到着。白くシンプルな建物には、おなじみのシャトーメルシャンのロゴが。青い空との相性が最高によく、到着から期待が膨らみます。エントランスには、葡萄棚があり、たくさんの赤いぶどうが。この景色がみられるのは、ぶどうのシーズンである8月から9月下旬くらいまでの期間限定なんだとか。ぶどう三昧をテーマに勝沼を楽しむなら、ぜひその時期をめざして訪れよう。

勝沼、シャトーメルシャン

ワインに合う料理が少しづつ食べられるワイン付きランチプレートでワイナリー見学前に腹ごしらえ

朝も早かったので、シャトーメルシャンに着くころには、お腹がグーグー。
さて、いよいよお楽しみのランチタイム。ランチにはパスタセットもありますが、ワインを楽しみながらいただくのなら、前菜、魚、肉、バゲットなどワインにあう料理がひと皿に盛られたランチプレートを。このプレートにはグラスワインをセットでつけることもでき、白か赤のどちらかを選べます。“昼だから白”とかそんなの関係なく、自分の気持ちに素直に従い飲みたい方を選びましょう。
周りが白を頼む中、私は「1杯目はみんなに合わせてやっぱり白? でも大好きなマスカットベリーAの赤も飲みたい」と大いに迷い、最終的に数秒、自分の心と向き合い赤ワインをセレクト。

結論は一杯目から赤で正解! タンニンが少なくベリーの爽やかな酸味と甘さが軽やかですっきりとしているので、ランチプレートとの相性も抜群。セットのワインが飲み終り、まだ余裕があるなら、ワイン飲み比べセットもあるので試してみるのもおすすめですよ。

勝沼、シャトーメルシャン

コースの内容が一新した勝沼ワイナリー見学スタート!

シャトーメルシャン勝沼ワイナリーには、ワイン造りを気軽に学べる「スタンダードコース」(3種のテイステイング付き。1000円)と、今まで非公開だった醸造所施設を見学でき、深くワインについても知ることができる「プレミアムコース」(6種のテイステイィング付き。3000円)の2コースがあります。

今回は、シャトーメルシャンと日本ワインをさらに深く知るために「プレミアムコース」でめぐることに。案内してくれたのはツンデレな対応が楽しいビジターセンターの山田さん。
ワインを寝かせている地下セラーの中でワイン樽などについて話を聞き、ぶどうを手でより分けるレセプション(仕込み場)、ワインがまさに生まれるAセラーやBセラーを見学したあと、祝村ヴィンヤードでは、ワイン用のぶどうを試食。品種ごとに味も違い、小粒なのに強い風味があるのは、ワイン用ぶどうならでは。試食ができるのは、ぶどうの時期だけなのでチェックしていくといいですよ。

新しいコースは、見て回るだけでなく、ワイン醸造特有の匂いを感じ、味わうなど体験しながら見学できるのが魅力。五感をフル回転して巡ろう。

勝沼、シャトーメルシャン

ワイナリー見学のあとは、高級ワイングラスでいただく赤白6種をテイスティング

最後は、ワインギャラリーでメルシャンのワイン6種をテイスティング。プレミアムコースというだけありテイスティングに使うグラスは、世界にも認められた「リーデル」のワイングラス。ワインをおいしく飲んでもらいたいというメルシャンの気合いが伝わってきます。

今回テイスティングしたのは、白4種と赤2種。語れるほどのワイン知識はないのですが、日本のワインってこんなにも深く果実の風味がして、おいしいのだと発見しました。

特に印象に残ったワインは、左から4つ目の白ワイン「北信シャルドネ」。オーク樽の香りがふくよかで、はちみつのような甘い余韻がおいしい。赤は両方ともおいしく、日本ワイン=白という認識がもう古いのだと気づかせてくれます。マスカットベリーAを使った「穂坂マスカットベリーA」は、もともと好きな品種のワインというのもあり、飲みやすく私好み。いちばん右の「椀子メルロー」は、渋みがしっかりしていて、スパイシーな香りが個性的で肉と一緒に飲みたくなります。

こんなおいしい日本ワイン出会え、そのおいしさを再発見できたのは、きっとぶどう寺の薬師如来様のおかげかもしれません。

勝沼、シャトーメルシャン

帰る前に立ち寄らないと損! 日本最古の木造ワイン醸造所で日本ワインの歴史に触れる

ワインギャラリーの向かいには、古民家のような建物が。ここは1904年に建てられた日本最古の木造ワイン醸造所で、資料館として無料で日本ワインの誕生や変遷、シャトーメルシャン の歴史が学べます。2010年まで現役で使われていた地下の天然貯蔵庫や、日本最古のワインや資料は、じっくりとみる価値ありですよ。

シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー

TEL.0553-44-1011
住所/山梨県甲州市勝沼町下岩埼1425-1

沖縄石垣、フサキリゾート

ほろ酔い気分で向かったぶどう狩り園で、高級シャインマスカットを食べぶどう旅を締めくくり

ぶどう三昧旅もいよいよ大詰め。最後はぶどうを食べに勝沼園へ。到着すると、テーブルの上には、巨峰とカイジのほか、都内のスーパーでは2000円以上はするシャインマスカットがどっさりのったトレイが人数分。これは、ぶどうの種類を知ってもらうための味見用で無料で提供しているのだそう。もはや”無料の味見”の域を確実に超えています。
おいしかったぶどうは自分で狩って、1キロ1000円~でお持ち帰りOK。ぶどう狩り体験もなかなかできないことなので、訪れたらお気に入りのぶどうを狩って、お家でもおいしいぶどうを味わってくださいね。

勝沼園

TEL.0553-44-0070
住所/山梨県甲州市勝沼町勝沼2669

PHOTO&WRITING/RIE NAKATSUJI

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